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パナソニック、e-bike新ブランドXEALTのe-MTB。日本人向けサイズに新型ドライブユニット

パナソニックのe-bike新ブランド「XEALT(ゼオルト) M5」

パナソニックサイクルテックは、e-bikeの新ブランド「XEALT(ゼオルト)」を立ち上げ、その第一弾として、ハードテイルe-MTB「XEALT M5」を4月8日より発売する。価格は442,000円。初回50台限定カラーのスターライトシルバーは7月に発売予定。

ブルブラック
初回50台限定カラーのスターライトシルバー

「XEALT」は“E x perience by E -BIKE A ctualize L ively T ime”からネーミングされており、「XEALTでのe-bikeの体験が、あなたの生活の中に、ココロ躍る時間を創る」を意味する造語だ。

第一弾としてハードテイルe-MTB「XEALT M5」を発売するが、今後はオンロードやコミューターのモデルなどラインナップを充実させるという。また、すでに発売されているe-bikeのXM-D2 VやXU1、ハリヤやベロスターといった電動アシスト自転車なども将来的には「XEALT」ブランドに統一する予定だとしている。

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日本人向けに開発されたe-MTB「XEALT M5」

スポーツバイクは車高が高く、小柄な人にとっては乗りにくいという課題もあり、「XEALT M5」は日本人に最適なサイズ感と取り回しやすさを最優先した車体設計となっている。そして、スポーツバイク初心者や小柄な人でも跨ってみたくなるような「乗りやすさ」と「乗り物としての新しさ」を兼ね備えたデザインを目指し、開発には約2年の時間を要したという。

パナソニックが「XM1」でe-bikeを展開し始めたのが2017年。4年強の期間にラインナップも充実させたが、その半分の期間は「XEALT M5」の開発も進めていた。トップチューブも跨ぎやすい設計に

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海外ではタイヤサイズが29インチのMTBが主流だが、日本人の体形を考慮して跨ぎやすい27.5インチを採用。ドロッパーシートポストも標準装備となっている。SRサンツアー製のフロントサスペンション(トラベル量150mm)は、e-MTBの新規格である下側1.8インチのテーパーコラムを採用。フレームサイズは360mm(適応身長157~170cm)と420mm(適応身長170~183cm)。車体重量は360mmが25.4kg、420mmが25.5kg。e-MTBでも重量のある印象だが、ダウンチューブの剛性にこだわっている結果だろう。

タイヤサイズは27.5×2.40
前後輪ともシマノ製の油圧式ディスクブレーキ
コンポーネンツはシマノ「DEORE」(12速)
トラベル量100mmのドロッパーシートポストを標準装備。サドルはクッション性に優れるSELLE ROYAL製
トラベル量150mmのSRサンツアー製のフロントサスペンション
e-MTBの新規格である下側1.8インチのテーパーコラムを採用

最大トルク90Nmのパワフルなドライブユニットを搭載

パナソニックのe-bikeは内装2段変速付きの「マルチスピードドライブユニット」を搭載していたが、「XEALT M5」には欧州市場でも高い評価を受けていた「GXドライブユニット」を初めて搭載する。欧州とは規格が違うので日本向けに再チューニングされているが、最大トルク90Nmのパワフルなアシストが特徴だ。

そして、新たにアシストモードに「AUTOモード」を採用。コーナリングやコントロールが必要な踏み込みが弱い場面ではアシストを弱く、急勾配などでの強い踏み込みではアシストを強く、ペダルを踏み込む力に応じて最適なアシストを発揮するという。

日本では初搭載となる「GXドライブユニット」
最大トルクが90Nmとパワフルさが特徴だが見た目はコンパクトな印象

バッテリーは完全インチューブタイプとなった。ダウンチューブの構造を見るとかなり剛性を意識したデザインとなっており、バッテリーカバーもしっかり作られている。容量は468Wh(36V/13Ah)で1充電あたりの走行距離は、HIGHモードが約73km、AUTOモードが約96km、ECOモードが約135kmとなっている。

ダウンチューブ内蔵を考慮して考えられたフレーム
ダウンチューブはやや太い印象だが、かなり剛性にこだわっているという。バッテリーカバーも他社よりしっかりしたカバーを使っている。その分車体重量にも影響しているのだろう
ドライブユニットの上に充電ポート

操作スイッチ一体型ディスプレイも新たに採用。視認性の高いカラー液晶となり、グリップを握りながらでも操作しやすいキーレイアウトになっている。USB対応機器への給電、スマートフォン用アプリ「Komoot」と連携した簡易ナビゲーションも可能。

ハンドル周り
左ハンドル部分にドロッパーシートのレバー、操作スイッチ一体型ディスプレイ
右ハンドル部分に変速とサスペンションの操作レバー
操作スイッチ一体型ディスプレイはカラー液晶となった。下部の自転車マーク部分のスイッチを押すと一発でHIGHモードに
フロントライトはバッテリー電源式
スマートフォン用アプリ「Komoot」と連携した簡易ナビゲーションも可能

なお、パナソニックによれば「XEALT M5」でのガイドツアーやオフロード体験などのイベントを全国展開する予定だという。気になる人は体験してはいかがだろうか。

「XEALT M5」紹介ムービー