e-bike試乗レビュー

パナソニックの新型「XEALT S5」で奥多摩を走ってきた。e-bike初体験の人は大興奮!

パナソニックの新型e-bike「XEALT S5」

2023年7月にパナソニック サイクルテックから発売された新型e-bike「XEALT S5(ゼオルト エスファイブ)」。日常やレジャーを快適にする充実装備&乗りやすいモデルで、XEALTシリーズでは“スポーツユーティリティーバイク”と位置付けされています。価格は368,000円。e-bike市場では手頃な価格帯のモデルでもあります。

取材現場ではチェックしていたものの、じっくり試乗する機会はなかったのですが、実車で奥多摩を走ってきました。

いざ奥多摩ライドへ

これからe-bike生活を始めるにはうってつけのモデルかも

前後にフェンダー、リアキャリアを装着したクロスバイクタイプの「XEALT S5」はパッと見た感じは、通勤や街乗りに便利なモデルなのかな? だったら10万円台の「XEALT L3(ゼオルト エルスリー)」や電動アシスト自転車のほうがお得と思う人もいるかもしれません。

しかし、ある程度の長距離を走ってみたい、いろいろな場所へ行ってみたい、という人には魅力的なモデルといえます。個人的には「XEALT S5」を楽しんでいたら、次はMTBへ興味が繋がっていく人もいそうだなという印象でした。

日頃からダンボールから車体を出したり、クルマに積んでいると、e-bike唯一のデメリットといえる「重さ」を実感します。「XEALT S5」も重量は25.4kg(390mm)あります。持ち上げると間違いなく重いですが、漕ぎ出しや走行中は重量を感じることはないでしょう。試乗する機会があれば、その後に持ち上げて重量面も確認してください。車体の重さと走りの軽やかさを確認できるはずです(他のe-bikeもそうですが)。

「XEALT S5」は海外でも評価の高いGXドライブユニットを搭載しています。日本仕様にセッティングされていますが、国内トップクラスの最大トルク90Nmというパワフルさが特徴。そして、新たに「AUTO」モードが設定されています。例えば、平坦な状況から上り坂に入ってペダルを踏み込む力を感知したり、走行状況によってアシストを自動調整してくれます。自転車経験も少なく、アシストを切り替えるタイミングはどこ? という悩みもなくなります。

あらためて車体をチェックしてみましょう。

GXドライブユニットを搭載。最大トルク90Nmというパワフルなアシストが特徴
バッテリーはダウンチューブに内蔵。容量は468Wh(36V/13Ah)で、1充電あたりの走行距離はHIGHモードが約75km、AUTOモードが約99km、ECOモードが約139km。充電時間は約5.5時間
操作スイッチ一体型ディスプレイ。新たにAUTOモードを搭載する。スマートフォンアプリとの連携、USB給電も可能
フレームサイズは390mm/440mmの2種類。停車時の足つき性を考慮したトップチューブ高、27.5型ホイールを採用。足つき性が良く、小柄な人でも扱いやすいサイズ感を実現。さらに前後フェンダーやライト、キックスタンド、リアキャリアも標準装備。前後に油圧式ディスクブレーキを搭載する
ハンドル周り
フロントライトも標準装備でバッテリーから給電
タイヤサイズは27.5×2.0。太めのタイヤは悪路での安心感を高めてくれる
コンポーネンツはシマノ「ALIVIO(アリビオ)」(9速)

奥多摩駅を出発し411号線を走り、白丸ダムなどを経由し、後半は184号線のヒルクライムで梅沢園地を目指す往復約30kmほどのルートでした。前半の411号線はアップダウンも少ない平坦路なのでe-bikeならではの性能の出番は少なめ。184号線から山に入ると、その本領を発揮します。AUTOモードがしっかり機能してくれ、山の中を涼しい顔でひたすら上って行くヒルクライム。そして、路面状況も悪いのですが、27.5×2.0の太いタイヤ性能が活きてきます。上って行ったからには下らないといけないのですが、ディスクブレーキも装着しているため下りの不安がかなり解消されます。

この日は梅雨明け頃のタイミングで奥多摩でもかなりの暑さ。バックパックを背負いたくないので、ドリンクや機材、帰りに温泉に入って帰るつもりの着替えをパニアバッグに詰め込んでリアキャリアに装着。e-bikeのおかげでより汗の少ないライドとなりました。

この日はリアキャリアにORTLIEB(オルトリーブ)のパニアバッグを装着。ライド後の着替えや機材などを入れてきました。結局、温泉には入れなかったのですが……荷物の取捨選択がないのはやっぱりありがたい。XEALT S5のオプションのパニアバッグも用意されています

パナソニックのe-bikeで走る奥多摩ライドイベント

パナソニックではe-bikeのライドイベント「RIDE IS DISCOVERY」を全国各地で開催しています。今回は7月22日に開催された奥多摩の大自然「ライド&トレッキングツアー」に同行。フリーアナウンサー・楪 望(ゆずりは のぞみ)さんをゲストライダーに迎え、奥多摩でサイクリングツアーを行なうTREKKLINGのガイドが、とっておきの奥多摩の大自然を案内してくれるというもの。

ゲストライダーの楪 望(ゆずりは のぞみ)さん
今回のツアーガイドはTREKKLINGのヌマサンこと沼倉 正毅(ぬまくら まさき)さん
パナソニックのライドイベント「RIDE IS DISCOVERY」。今回は奥多摩を走る

ガイドツアーでは「XEALT S5」と「XEALT L3」を選択できますが、参加者は全員「XEALT S5」を希望。全員がe-bike初体験ということで選んだ理由を尋ねてみると、「デザインが気に入った」という意見が多数。e-bikeに興味を持つきっかけとしてデザインも重要ですね。ちなみに「XEALT S5」は、好きなカラーを選択できる「ゼオルト・カラーオーダー」の対象車種となっています。

今回はSENAのインカム付きヘルメットを着用し、景色と会話も楽しみながらe-bikeを走らせます。全員ソロでの参加でしたが、走行中も会話できるのであっという間に仲良くなって、e-bikeの性能に感動しつつ、奥多摩の大自然を満喫していました。

走行中に会話ができるヘルメットはライドがより楽しくなります。ライドでの通話が聞こえないと寂しくなるので、参加者の方も走り出す前は忘れずに電源などをチェック
通常のツアーに見えますが、走行中も会話も楽しんいるライド

車体を停めてあらためて現在地を確認すると、「ここまで上って来たのに疲れてない」と興奮。ツアー名に「トレッキング」が入っているように、歩く時間も多いのですが、「e-bikeだからこそ楽しめる」と納得していました。通常のペダルバイクで上ってきたら、その後にトレッキングする余裕はないですからね。以下、ガイドツアーの様子も写真でご紹介。

クルマやオートバイは通行できない数馬隧道へ
各々が撮影後にみんなで記念撮影
次の目的地へ
こちら多摩川
数馬峡橋に到着
絶景にみんなのテンションも高まる
フォトスポットとしても人気の白丸ダムの螺旋階段を下る。ダムカードもゲット
多摩川でマリンスポーツを楽しむ人たちとコミュニケーションを取ったり
白丸ダムを後にして次はどこへ?
こんな出会いも
腰が引けながらもスキンシップを図る
沢歩き開始!?
奥多摩でも猛暑日に近い気温でしたが、涼しい場所でクールダウン
目的地は予想よりも小さなわさび田。オーストラリア出身のデヴィッドさんが丹精込めてわさびを育てる
デヴィッドさんのご厚意で特別にわさびをゲット
大人の社会科見学のようで自転車を下りてからもみんな楽しそう
ランチタイムはわさびをすって試食
ランチ後は別の目的地へ。e-bikeのガイドツアーのはずが、みんなが撮影しているのは……
滝巡りトレッキング
e-bikeで上って来たのでみんな元気。まだまだ歩く
ネジレの滝
滝巡りトレッキングを終えてゴールへ走っていると、今度は何が?
あれは……?
帰路で偶然に野生のカモシカと遭遇
カモシカは我関せずという感じで葉っぱをむしゃむしゃ。その間は貴重な撮影タイムに

夏空の下、e-bikeを走らせて白丸ダムやわさび田を見学したり、後半には滝巡りをするトレッキング体験も。ライド後には温泉で汗を流せるツアーとなっています。次回は9月16日に開催されるので、興味のある人は参加されてはいかがでしょうか。

e-bike部