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パナソニック、進化したジェッター新モデルがe-bike「XEALT」ブランドに仲間入り
2023年6月19日 07:30
パナソニック サイクルテックは、e-bike「XEALT(ゼオルト)」ブランドの新シリーズとしてライトスポーツタイプ「XEALT L3」を6月上旬に発売する。電動アシスト自転車として人気を博してきたジェッターが、新たなe-bikeへ進化した。価格は195,000円。
これまでに「スポーツタイプの自転車にドライブユニット」を搭載するモデルがe-bikeと説明してきた。電動アシスト自転車とe-bikeの違いを分かりやすく説明するために、もう1つポイントを挙げるとすれば「ドライブユニットの構造」の違いがある。一般的な電動アシスト自転車は、クランク軸(人力用)とモーター軸(モーター出力用)の2軸構造で、e-bikeの場合はクランク軸(人力+モーター用)の1軸構造となっている。
日本の法律ではアシスト比率は1(人力):2(アシスト)となっており、その中で各メーカーがアシストの味付け(特性)をしているが、電動アシスト自転車とe-bikeのアシストセッティングをクルマに例えてみたい。
・電動アシスト自転車:マニュアル車で6速トップで発進しようとするのが特性。子乗せなどで積載量などもあるのでエンジンに大きなパワーが必要。
・e-bike:マニュアル車で1速発進しようとする特性。エンジンに大きなパワーが不要。
つまり、子供を乗せたり荷物を積載するのが主目的なため、漕ぎ出し時のアシストを重視して強めにセッティングされている(もちろん法律の範囲内)。e-bikeの場合は漕ぎ出し時から10km/hまでアシストが強くなっていき、その後24km/hまで逓減していく。これまでパナソニックは電動アシスト自転車には2軸の「カルパワードライブユニット」、e-bikeではスポーツドライブユニット(XU1)やマルチスピードドライブユニット(XM-D2)を採用してきた。そして、XEALT M5ではGXドライブユニットを搭載した。
「XEALT L3」はどんなe-bike?
今回の新モデル「XEALT L3」は2軸の「カルパワードライブユニット」を搭載する。電動アシスト自転車用のドライブユニットと思うかもしれないが、「XEALTチューニング」を施しているため、従来のモデルに比べて、高ケイデンス時のアシスト感がよりスポーティーとなり、700Cサイズのタイヤとともに街を軽やかに走行できるとしている。
デザインも従来モデルと大きく変わっていない。インチューブバッテリーが主流となっているが、ダウンチューブ一体型(外付け)を継続。手頃な価格設定にすることで、e-bkeをより身近な存在にしたいという狙いがある。ディスプレイなどは「XEALT M5」と同じく、カラー液晶ディスプレイ&操作スイッチが採用されている。
サイクルモード東京では展示のみだったが、5月19日にメディア向けに試乗会が開催され、家電 Watch編集長が実際に試乗してみた。
「カルパワードライブユニット」で、回転数を上げていってもアシストがスムーズで軽快。少し車体を持ち上げて向きを変えたい時などもほとんど苦にならない本体の軽さで、アシストのないクロスバイクにも近い感覚で取り回せました。
上り坂では、アシストなしの状態だと、がんばっても17km/hほどしかならない道が、ECOモードでも20km/hまでラクに出て、周りの風景を楽しみながら乗れました。坂道が多い場所に住む私にとって、街乗りにとても使いやすそうです。使い勝手の面では、ディスプレイの文字が大型で見やすく、e-bikeに乗り慣れていない人も見やすいのは良いポイントです。
家電 Watch編集長が「XEALT L3」を体験
フレームサイズは390mm(適応身長148~170cm)と440mm(159~180cm)。車体重量は20kg。タイヤサイズは700×38C。バッテリー容量は302.4Whで1充電あたりの走行距離はHIGHモードが約45km、AUTOモードが約58km、ECOモードが約90km。充電時間は約4時間。カラーはエアグリーン、マットチャコールブラック、シャインパールホワイト、ソニックローズレッドの4色展開となっている。