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ヤマハ、クロスバイクの新型e-bike「CROSSCORE RC」。フロントサスやスリックタイヤなど快適さを重視
2022年1月15日 13:05
ヤマハ発動機は、e-bike「YPJシリーズ」の新モデルとしてグラベルロードタイプ「WABASH RT(ワバッシュ アールティー)」とクロスバイクタイプの「CROSSCORE RC(クロスコア アールシー)」を発表した。価格は順に、438,900円、317,900円。3月10日発売予定。
すでにグラベルロードタイプ「WABASH RT」は紹介したが、本稿ではクロスバイクタイプの「CROSSCORE RC」の詳細をお伝えしよう。
新型ドライブユニット&大容量バッテリーを搭載
世界初の電動アシスト自転車を誕生させてから約30年が経ち、近年は健康志向や環境意識の高まりから、電動アシスト自転車やe-bikeを使って、週末にライドを楽しむ人が増えているという。そんな状況において、さらなる新規ユーザーの獲得に向けて開発されたのが「CROSSCORE RC」。
コンセプトは「365days,1bike」。通勤や街乗り、仲間とのレジャーライドまで1台で楽しみたいユーザーをターゲットにしており、さまざまなシーンでの快適な走行にこだわって開発したという。
グラベルロードタイプ「WABASH RT」同様に、「美しさ」と「走行性能」を両立させるために、モーターサイクルメーカーとしてのデザイン造形理念を用いて、使用用途に合わせて徹底的に作りこまれている。そして、新しいドライブユニット「PWseries ST」を搭載する。
「PWseries ST」は、ミドルレンジに位置づけられるドライブユニットだが、従来のドライブユニットよりも100gほど軽量化されており(PW-SEとの比較)、新制御プログラムを採用。急坂での発進でも、しっかりとしたトラクションを発揮し、高いクランク回転数(ケイデンス)まで対応したパワーサポートも実現したという。スピード、ケイデンス、ペダリングトルク、確度の4つのセンサーで得た情報を瞬時に演算するクワッドセンサーシステムを搭載。状況に応じた適切なアシストパワーを提供してくれる。
バッテリーは大容量の500Wh(36V/13.1Ah)をダウンチューブに内蔵。充電時間は約3.5時間。走行状況によってHIGH/STD/ECOの3つのアシストモードから自動で選択し、最適なアシストを提供する「Automatic Assist(オートマチックアシスト)」モードも搭載。1充電あたりの走行距離は、HIGH/85km、STD/101km、ECO/137km、+ECO/200km、Automatic Assist/96kmとなっている。操作スイッチ一体型のディスプレイも新型を搭載する。
充実装備で快適性を重視
新型のドライブユニットや大容量バッテリーを搭載するだけでなく、通勤や街乗り、週末のロングライドなどを楽しむために、快適性を重視した標準装備も充実している。
舗装路での安定感ある快適な乗り心地を実現するために、27.5×2.0インチのワイド&セミスリックタイヤを採用。エアボリュームのあるワイドタイヤでありながら、転がり抵抗が良く、街中での高いクッション性とグリップ性を発揮するという。さらに、路面の凹凸などの衝撃を吸収するためにフロントサスペンションも装着。
コンポーネンツはシマノALIVIO(9速)、前後輪とも油圧式ディスクブレーキを搭載。走行時の負担を軽減するフラットバーもアップライトなポジションで、さまざまなシーンでゆったり走れる。日常使いも考慮されており、バッテリー供給タイプのLEDフロントライト、キックスタンドも標準装備となっている。
車体サイズはS・M・Lが用意される。Sサイズが1,750×590mm(全長×全幅)で車体重量が23.7kg、Mサイズが1,760×590mm(全長×全幅)で車体重量が23.8kg、Lサイズが1,780×590mm(全長×全幅)で車体重量が23.9kg。カラーはピュアパールホワイト、ミスティグリーン、フレイムオレンジ。
クロスバイクのフロントサスペンションの有無は好みが分かれるかもしれないが、快適性を重視してオールマイティな使い方をしたい人には魅力的なモデルとなるだろう。