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FANTIC、モペットのようなe-bike「ISSIMO」。公道走行も可能
2021年6月10日 07:30
イタリアのオートバイメーカー「FANTIC(ファンティック)」は、2020年3月に発売したe-MTBに続き、新たなe-bike「ISSIMO(イッシモ)」を発売する。e-MTBは欧州仕様車のため公道走行不可のモデルだったが、ISSIMOは日本仕様のプログラムで型式認定もクリアしており公道走行が可能だ。価格は396,000円。7月より予約開始。
ISSIMOは、ファンティックが80年代に登場させたペダル付オートバイ(モペット)に採用された名称に由来しており、そのデザインを継承しつつ、現代のe-bike技術を融合させたという。実際にイベントで試乗車を目にする機会があったが、パッと見た感じでは「モペットか?」と思うほどのインパクトがある。海外ではそのスタイルや近未来的なコンセプト、魅力あふれる走りが評価されており、「ユーロバイクアワード2019」を受賞している。
デザイン面で印象的なディテールは、アルミダイキャスト製のメインフレーム。グリッド構造による高い強度に加え、さまざまなカラーやデザインのサイドカバーの追加も可能で、ユーザー好みのカスタマイズも楽しめるという。
そんな特徴的なフレームには、最大トルク80Nmのバーファン製ドライブユニット「M500」モーターを収納。ファンティックが設計したというシートチューブ一体型のバッテリーは大容量の630Whで、取り外しての充電も可能。アシストモードは1~5段階で、1充電あたりの航続可能距離は約70~120km。ディスプレイにはUSB端子も標準で装備されている。
重心を下げた独特のスタイリングは、扱いやすさにも貢献するとしている。グリップは人間工学に基づいたデザインとなっており、コンポーネンツは内装5段仕様のシマノ製「Nexus」、80mmトラベルのフロントサスペンションを搭載し、20インチのファットタイヤには前後輪ともに油圧式ディスクブレーキ(180mm)を採用。高照度の前後LEDライトやサイドスタンド、ベルが標準装備となっている。
ラインナップは「URBAN(アーバン)」と「FUN(ファン)」の2種類。URBANは、都市内での日常的な走行を目的としたロード用タイヤを装着し、小物入れ付きの一体型ラゲッジキャリアを標準で装備する。車体重量は33.5kg。FUNは、よりスポーティにオフロード走行可能なトレッドタイヤを装着し、ミニマムなフェンダーでアグレッシブなデザインが特徴となっている。車体重量は32.4kg。
両モデルともカラーは、ジェットブラック、シルバー、キャンディレッド、ホワイトの4種類。オプションのサイドカバーは、スケルトンカラーとソリッドカラーをラインナップ。スケルトンカラーは、ビビットライム、ヴァイオレット、ネオンオレンジ、アイランドブルー、チリペッパーレッドの5種類。ソリッドカラーは、ジェットブラック、シルバー、アウトドアグリーン、ローズゴールド、ホワイトの5種類。
試乗車やディーラーに関しては、ファンティックの公式サイトで確認できる。