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パナソニック、ナノイーXの新型コロナウイルス抑制効果を検証

パナソニックは、帯電微粒子水「ナノイーX」の新型コロナウイルスに対する抑制効果を、フランスの研究機関Texcellと共同で検証した結果を発表した。

Texcellは、パリのパスツール研究所から独立した最初のスピンオフ企業で、ウイルス検査やウイルスクリアランス試験などのGLP適合試験を行なうことができる専門機関。フランス/ドイツ/アメリカ/台湾/日本に拠点を持つ。

検証方法は、45Lの密閉容器の中で、ウイルスを付着させたガーゼにナノイーXを曝露。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を対象にウイルス感染価を測定し、抑制率を算出。ナノイーXを曝露した場合と曝露しない場合での比較実験を行なった。その結果、ナノイーXデバイスを動作した場合、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を、2時間で99.99%抑制したという。

同社はこれまでに、ナノイーXの浮遊ウイルスと付着ウイルスへの抑制効果も検証している。浮遊ウイルスについては大腸菌ファージを、付着ウイルスについてはインフルエンザウイルスを用いて実験を行ない、通常と比べて有意な差があることを確認したとする。

帯電微粒子水とは、空気中の水分に高電圧を加えることで生成される、OHラジカルを含んだ微粒子イオン。酸化力が強く、反応性が高いという特徴があり、病原微生物やアレルゲンの抑制、PM2.5含有成分の分解など、さまざまな効果があるという。