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暖房とIoT連携で加湿して乾燥を防ぐ、花粉の集じん量1.5倍のパナソニック加湿空気清浄機

パナソニックは、花粉の集じん量が約1.5倍になった加湿空気清浄機「F-VXT90」を11月2日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は96,000円前後。

気流を効率よく循環させる「3Dフロー花粉撃退気流」により、集じん量がアップした加湿空気清浄機。Wi-Fi接続に対応し、同社のルームエアコンとIoT連携して、暖房時に連動して加湿運転を開始する「うるおい暖房」が利用可能になったのも特徴。

送風口の形状を見直し、気流を部屋全体に効率よく循環させることで、ハウスダストの中でも特に重たく、床上30cmに溜まりやすい花粉もパワフルに吸引するという。

従来機(F-VXS90)では、2枚のルーバーのうち後ろのルーバーに仕切りを設け、2方向への直線的な気流を作っていた。本機は開口部とルーバーの形状を改め、2枚のルーバーで風を3方向に分けたうえ、それぞれの吹出角度を変えることで立体的な気流を作り出す「3Dフロー花粉撃退気流」を実現。花粉の集じん量を、従来比約1.5倍に高めた。

従来機は後方ルーバーの仕切りで2方向へ直線的に送風していた
本機は2枚のルーバーで風を3方向に分け、立体的な気流を作り出す「3Dフロー花粉撃退気流」を採用
3Dフロー花粉撃退気流

OHラジカル量が従来の「ナノイー X」の2倍の、高濃度「ナノイー X」を搭載。約6畳の試験空間において、スギ花粉を99%以上抑制するまでの時間が、従来の約24時間から約12時間へと2分の1に短縮した。

フィルターは「プレフィルター/清潔HEPAフィルター/スーパーナノテク脱臭フィルター」の3つを搭載し、約10年交換不要。

スマートフォン専用アプリ「ミルエア」に、運転モードをカスタマイズできる「わたし流運転」機能を追加。「花粉/ハウスダスト/PM2.5/ニオイ/湿度/運転音」の項目について、気になる度合いを入力することで、使用者の悩みに合った運転モードの設定ができるという。アプリではほかにも、外出先からの電源オン/オフ、部屋の空気の状態や稼働ログの確認が可能。

本体サイズは、約398×287×640mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約11.7kg。適用床面積は、空気清浄運転時が40畳、加湿時が24畳/15畳(プレハブ洋室/木造和室)。加湿量は300~870ml/時。本体カラーは木目調、ホワイトの2色。

花粉やニオイなどの項目について気になる度合いを入力
使用者の悩みに合わせてカスタマイズできる「わたし流運転」

暖房とIoT連携で加湿して乾燥を防ぐ。エアコンとの2台使いで清浄力もアップ

加湿空気清浄機「F-VXT90」は、同社のルームエアコン「エオリア」とIoT連携し、暖房時に自動で加湿運転する「うるおい暖房」を利用可能。IoT連携サービスは11月中旬に開始され、エアコン用の「エオリア アプリ」から操作する。アプリのアップデートにより、'18年度以降に発売された無線LAN搭載のルームエアコン全機種が対象となる。

暖房時に自動で加湿運転する「うるおい暖房」

「エオリア アプリ」で「うるおい暖房」を作動させると、本機の電源が自動で入り加湿し、暖房時の乾燥を防ぐ。タンクに水が入っていない場合は加湿しない。さらに'19年度以降発売の無線LAN搭載「エオリア」との連携では、エアコンのリモコンから「暖房」を作動させると、加湿空気清浄機の電源がオンの場合は、加湿モードに自動で切り替わる。

加湿空気清浄機「F-VXT90」とルームエアコン「エオリア」を同時に使用することで、花粉やニオイの抑制スピードがアップするという。高濃度「ナノイー X」が2台から同時に発生することで、花粉とニオイの抑制スピードはエアコン単独使用時と比べて約2倍になるとした。

2台同時に使用すると、単独で使うときよりも集じん能力が向上するという。空気清浄能力20畳相当のエアコンと、40畳相当の空気清浄機を使用した場合、合わせて60畳相当の集じん能力で、部屋の空気をきれいにするとしている。

エアコンと空気清浄機を同時に使用することで、花粉やニオイの抑制スピードがアップ
2台使用で集じん能力も向上