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シャープ、デザインを一新し「加湿集中ガイド」を搭載した加湿空気清浄機

 シャープは、加湿集中ガイドを新たに搭載した「プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-LX75」を、10月24日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は83,000円前後(税抜)。

プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-LX75

 加湿時の適用床面積約24畳、最大加湿量880ml/時の加湿空気清浄機。加湿フィルターに風を集めて気化効率を高める「加湿集中ガイド」を、新たに内部の機構へ採用した点が特徴。加湿時の運転音を抑えながら、業界トップクラスの加湿性能を実現したという。

 従来モデル(2018年度KI-JX75)の最大運転音は49dBで、最大加湿性能は750ml/時。新モデルKI-LX75では、最大運転音は45dBで、最大加湿性能は880ml/時になった。運転音を4dB下げながら、加湿性能は約17%アップしている。

加湿フィルターに風を集めて気化効率を高める「加湿集中ガイド」を新たに採用。これにより、運転音を4dB下げながら、加湿性能を約17%アップ

風路を狭めてを風を集中させる「加湿集中ガイド」

 加湿集中ガイドでは、風路を切り替えるルーバーを本体内部に新たに採用。加湿運転ONにするとルーバーが動き、本体内に取り込んだ風を、風路を狭めて新開発の「二層構造加湿フィルター」に集中させる。従来1枚だったフィルターを2枚にすることで、集めた風を2回フィルターに通せるようになり、多くの水を気化して放出できるという。

 これらの機構により気化効率が高まり、より潤いのある風を室内に送り出すとする。なお加湿OFF時は風路を広げてより多くの風を送り出すため、パワフルに空気を浄化する。

左から、従来モデル、新モデル「KI-LX75」
風路を切り替えるルーバーを本体内部に新採用。加湿運転ONにするとルーバーが動いて風路を狭める
新開発の「二層構造加湿フィルター」
加湿集中ガイドと2枚になった加湿フィルターにより、気化効率が高まりより潤いのある風を室内に送り出すとする

 シャープ 国内空調・PCI事業部 PCI商品企画部 主任・千種 真也氏は、新機構について次のように話した。

 「シャープのAIoT加湿空気清浄機のクラウドビッグデータを見てみると、約半数の家庭の室内湿度が50%以下ということがわかりました。エアコン暖房を利用する人も増えており、室内が乾燥しやすい環境であることから、今回加湿効率を高めた新構造を開発しました」

シャープ 国内空調・PCI事業部 PCI商品企画部 主任・千種 真也氏
同社IoT加湿空気清浄機のクラウドビックデータを見てみると、約半数の家庭の室内湿度が50%以下であることがわかったという

新デザインで、潤い浄化された空気が空間全体に広がっていく様を表現

 デザインも一新し、「空気の流れ」の可視化をコンセプトにしたという。背面から吸い込んだ空気の汚れ具合を下部の光で知らせ、上部の吹出し口は水色に常時点灯。潤い浄化された空気が空間全体に広がっていく様を表現している。

 下部の光は5段階で切り替わり、汚れているときは赤~橙色に点灯する。本体カラーは、ホワイト系とブラウン系の2色を用意。

背面から吸い込んだ空気の汚れ具合を下部の光で知らせ、上部の吹出し口は水色に常時点灯。潤い浄化された空気が空間全体に広がっていく様を表現したという
本体カラーは、ホワイト系とブラウン系の2色(写真左は下位機種のKI-LS70)

COCORO AIRが進化、加湿制御に特化した「AI加湿サポート」

 無線LAN搭載でスマートフォンでも操作可能。AIoTクラウドサービス「COCORO AIR(ココロ エアー)」が進化し、居住地域の天気や季節に応じて、クラウドから最適な運転に切り替える「おうちフィット運転」に加え、新たに加湿制御に特化した「AI加湿サポート」機能を追加した。

 同機能では、本体を設置している部屋の広さや構造など、環境によって異なる加湿のしやすさをクラウドAIが分析。乾燥状態を部屋ごとに見極め、広い部屋や乾燥している日など、加湿しづらい環境のときには加湿スピード優先の運転に、小さい部屋などは運転音優先の制御に自動で切り替える。部屋に人がいないときは加湿運転を抑制し、給水の手間も軽減する。

スマホ操作に対応
新たに加湿制御に特化した「AI加湿サポート」機能を追加

 手入れ面にも配慮し、プレフィルターに溜まったホコリを定期的に自動掃除する「自動掃除パワーユニット」を搭載。本体背面のプレフィルターが上下に動き、掃除ブラシがフィルターのホコリを掻き出して回収する。

 掃除設定をONにしておけば、ホコリが溜まる前にプレフィルターを掃除し、1年間掃除しなかった場合約25%低下する集じん性能が、約99%持続するという。

プレフィルターに溜まったホコリを定期的に自動掃除する「自動掃除パワーユニット」

 独自イオン「プラズマクラスター 25000」を搭載し、静電気を除去。花粉など微小な粒子の付着を抑えるという。フィルターは静電HEPAフィルターで、0.3μmの粒子を99.97%以上集じんするとしている。空気清浄運転のみの場合、8畳の部屋を清掃するのに掛かる時間は約9分。最大風量は7.5m3/分。空気清浄時の適用床面積は~34畳。

 本体サイズは、400×359×693mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約12kg。タンク容量は約3.6L。消費電力は6.1~34W。

プラズマクラスターの静電気除去実演
操作部

 このほか、最大加湿量930ml/時で、イオン濃度をさらに高めた「プラズマクラスターNEXT」搭載の最上位モデル「KI-LP100」、最大加湿量700mlでプラズマクラスター 25000搭載の「KI-LS70」、最大加湿量550mlでプラズマクラスター 25000搭載の「KI-LS50」、最大加湿量420mlでプラズマクラスター 25000搭載の「KI-LS40」も同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、13万円前後、65,000円前後、55,000円前後、45,000円前後(税抜)。

 空気清浄時の適用床面積は順に、~46畳、~31畳、~23畳、~18畳。「加湿集中ガイド」は非搭載。いずれも無線LAN搭載で、スマートフォンでの操作が可能。

 本体カラーは順に、ホワイト系、ホワイト系/ブラウン系、ホワイト系/グレー系、ホワイト系。

最大加湿量930ml/時の「KI-LP100」
最大加湿量700ml/時の「KI-LS70」
最大加湿量420ml/時の「KI-LS40」
ラインナップ一覧