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電子レンジで熱しすぎた湯たんぽが破裂してやけど~NITEが湯たんぽなどの使用に関する事故事例を発表

 独立行政法人 NITE・製品安全センターは、低温やけどおよび電子レンジ加熱式湯たんぽの使用に関する事故事例を発表した。低温やけどに関する主な事例は以下の3つ。

電子レンジで熱しすぎて膨張した湯たんぽ
電気あんかを布団の中で使用中、2~3時間後に水膨れができた

 電気あんかを布団の中に入れ、靴下をはいたまま就寝したところ、2~3時間後右足のくるぶし付近に低温やけどによる水膨れができた。電気あんかの機能に異常は認められず、電気あんかに長時間触れていたため、低温やけどを起こしたものと考えられる。

湯たんぽを使用中、脚に低温やけどを負った。

 湯たんぽに異常が認められないことから、ゆたんぽを長時間脚に接触させて使用したため、低温やけどを負ったものと考えられる。

暖房便座を使用中、低温やけどを負った。

 暖房便座の電気部品等に異常はみられず、便座温度測定においても異常温度にはならなかったことから、便座の上に4時間以上の長時間着座していたため、低温やけどを負ったものと考えられる。

 NITEではこうした事故を防ぐため、電気あんか/電気毛布/湯たんぽ/カイロ等を使用する際は、長時間同じ場所を温めたり直接触れ続けないこと、湯たんぽは、就寝前に布団の中に入れて暖まったら出し、電気あんかはスイッチを切るよう呼びかけている。

 このほか、電子レンジ加熱式湯たんぽの使用に関する事故事例は以下の2つ

電子レンジ加熱式の湯たんぽを加熱して取り出したところ、破裂しやけどを負った
電子レンジ加熱式の湯たんぽを加熱後、寝室に持っていく際に破裂し2人がやけどを負った

 どちらの事例も表示の時間を超えて湯たんぽを加熱したため、袋の内圧が高まり破裂。それに伴い高温の内容物が飛び散ったものとみられる。

 NITEではこうした事故を防ぐため、取り扱い表示通りの電子レンジ出力(ワット数)と時間を守ること、オート(自動)加熱機能は使用しないこと、袋が膨張あるいは内容物が漏れ出した場合は電子レンジのスイッチを切り、十分に時間をおいて冷めたことを確認してから取り出すよう呼び掛けている。