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カセットガスの誤った使用でやけどの事故も。正しい使い方と廃棄を

ガスボンベによるゴミ収集車での発火事故の再現

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、ガスボンベの使用に関する事故事例を1月25日に発表した。

置いていたカセットボンベが破裂し、周辺を焼損、9名がやけどを負った

使用中のこんろのそばにカセットボンベを放置したため、カセットボンベが加熱され、中の液化ガスが膨張して缶が破裂。噴出したガスにこんろの炎が引火して、事故に至ったものと考えられる。

IH調理器の上で使用していたカセットこんろのボンベが破裂し、周辺を焼損、使用者がやけどを負った

使用者はIH調理器の上にカセットこんろを置いて使用しており、誤ってIH調理器を作動させてしまったため、カセットこんろが加熱され、装着されていたカセットボンベの液化ガスが膨張して缶が破裂。噴出したガスにこんろの炎が引火したものと考えられる。

カセットボンベに穴を開けてガスを抜いていたところ、引火し、使用者がやけどを負った

台所でガスこんろを使用中に、カセットボンベに穴を開け、内部の可燃性ガスを抜いていたため、ガスこんろの火が引火。やけどを負ったと考えられる。

NITEではこうした事故を防ぐため、ガスボンベを使用する際は、カセットボンベが異常に熱くなるような状態にせず、カセットボンベを装着した製品をIH調理器具やガスこんろの周囲に置かないよう注意喚起している。

このほか、火気のそばでボンベに穴を開けるような行為は、漏れたガスに引火するおそれがあり大変危険だとしている。廃棄の際は、最後まで使い切ってから廃棄する。どうしても使い切れないときはボンベに表示されている販売元または製造元に問い合わせ、住んでいる自治体の廃棄方法を確認することをすすめている。