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LG stylerが日本向けに「花粉ケアコース」、衣類についた花粉アレル物質を99.4%低減

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、スチームウォッシュ&ドライ「LG styler(スタイラー)」Wi-Fi対応モデルにおいて、新たに「花粉ケアコース」のダウンロードが可能になったことを発表した。専用アプリ「LG ThinQ」を通じて行なえる。日本向けに開発した初のコースとなり、国内のみで展開される。

スチームウォッシュ&ドライ「LG styler」

 スチームと振動で、衣類のシワ伸ばしや脱臭・除菌ができるホームクリーニング機。2018年5月以降に発売されたWi-Fi対応モデルは、専用アプリを通じて、本体にないコースもダウンロードして使えるようになる点が特徴。

 日本向けとして新たに「花粉ケアコース」を追加し、ダウンロード可能になった。独自の「TrueSteamテクノロジー」によるスチーム効果で、花粉内部のアレル物質も99.4%低減するという。外出中にたっぷり付着した花粉のアレル物質も、帰宅したら庫内に衣類を掛けてスイッチを押すだけで手軽にケアできるとする。所要時間は150分。

庫内に衣類を掛けてスイッチを押すだけで手軽に花粉ケアできる

 従来、花粉のアレル物質を低減させるためには、薬剤や活性種などを利用して変性させる方式が一般的だった。しかし、それによって低減できるのは、表面に付着するアレル物質「クリジェー1(Cry j 1)」がほとんどだったという。

 LG stylerでは「除菌プラスコース」によって、「クリジェー1」を99.5%低減できることを実証していた。一方、花粉内部に含まれるアレル物質「クリジェー2(Cry j 2)」においては82.3%しか低減できていなかったという。

 新たに追加された「花粉ケアコース」では、同社が3年にわたり独自の研究を重ね、適切な温度のスチーム循環技術の確立に成功。スギ花粉100mgとワイシャツを使った試験において、「クリジェー2」を99.4%低減できることを実証した。

「クリジェー2」を99.4%低減できることを実証

 一般的に、花粉症の原因となるスギ花粉は、殻に包まれた構造をしているという。殻の表面にはアレル物質「クリジェー1」が付着しており、内部には「クリジェー2」が含まれている。人の体内に侵入した花粉は、鼻や目などの粘膜(水分)に接触すると、花粉が膨張・破裂して殻が破れ、「クリジェー1」だけでなく「クリジェー2」も体内で放出される。

 放出後の体内では、このアレル物質にだけ結合できるIgE抗体が産生され、再び進入したアレル物質がIgE抗体と反応することで、アレルギー症状を引き起こす。よって花粉症の予防には、「クリジェー1」と「クリジェー2」、両方のアレル物質を低減させる必要があるという。

花粉症の発症メカニズム

 「花粉ケアコース」がダウンロードできる、Wi-Fi対応モデルは、「S3MF(ミラー)」、「S3BF(ブラック)」、「S3WF(ホワイト)」の3機種。実売価格は順に、174,840円、154,800円、154,800円(税込)。

「S3MF(ミラー)」
「S3BF(ブラック)」