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ビックカメラ日本橋三越が2/7にオープン、ハイエンドモデルを集めスーツで接客
2020年2月4日 18:05
ビックカメラは2月4日、「ビックカメラ日本橋三越」の内覧会を実施した。同店のオープンは2月7日、売り場面積は1,200m2。海外白物家電、高級オーディオなどハイエンド商品を中心に扱う、落ち着いた店舗となっていた。
ビックカメラ日本橋三越は、東京中央区に立地する日本橋三越店の6階にオープンする店舗で、三越の「おもてなし」とビックカメラの家電に関する専門的な品揃えを融合させた新スタイルの店舗だ。
オープンに際し、ビックカメラの宮嶋 宏幸代表取締役社長は次のように述べた。
「今までは商品を並べて価格訴求ポイント訴求をやってきた。サービスとしては当然そのまま継続するが、日本橋三越店ではお客様に相対して納得いくまで商品選びのサポートをしたり購入後のアフターサービスなど、ゆっくりと時間を使いながら接客をしていきたい。
日本橋三越への出店ということで、新しいお取引先、今までお付き合いのあるメーカーからも特別なモデルを提供いただいた。これから新しい商売を始めるが、お客様のいろんなご要望ご意見をいただきながら変化していきたい」
三越伊勢丹の杉江 俊彦 代表取締役社長執行役員も続けて、以下のように話した。
「欧州ではもう10年ほど前から百貨店内に家電売り場が戻ってきている。いまや家電はインターネットで様々なものとつながり、生活から切り離せない存在だ。家電を扱うのに、単純に場所を貸すのではなく、ビックカメラ様としっかりと協力しながら次の未来に対応していきたい」
ソファで座りながら接客を受けるクオリティタイムゾーンなど3エリアの売り場
同店はワンフロア構成で、3つのエリアに分かれている。まず、入り口は「ウェルカムゾーン」。ここは話題の最新家電や季節にあわせた商品を展開するゾーン。随時展示製品の入れ替えを行ない、トレンドを店頭から発信するという。
木目床と、窓から光が差し込む「クオリティタイムゾーン」は、まるでカフェのようなゆったりとくつろげるエリア。ソファとテーブルを設置しているため、お客は自宅にいるようなリラックスした気分で接客を受けられる。
クオリティタイムゾーンには、製品を持ってきてもらい説明を聞けるため、店内を歩き回らずに買い物可能。大きめのソファを備えており、家族が一緒に接客を受けられる。
そして「ビックカメラゾーン」では、白物家電、ビューティー家電、オーディオ、スマホなどを提案する。
ビューティー家電や調理家電の品揃えを厚くする一方、用紙など消耗品の品揃えは、近隣のオフィス需要を意識した。
有料の「スーパーサポートプレミアム」を実施
同店だけのサービスとして、自宅へ訪問して設定などを行なう「スーパーサポートプレミアム」も実施する。
家電購入後、自宅へ訪問して製品の定期メンテナンス、消耗品のサポートなどを行なう「家電」サポートが月額4,800円(税込み)、スマートフォン、パソコン、タブレットに加え、テレビ、カメラ、家電などトータルでサポートする「ホームトータルサポート」は月額14,800円など。
今後IoT家電が増えてくるにつれ、家電の設定などを頼みたいといった層にはうれしいサービスだ。
スーツで接客、おもてなしを意識
同店は、通常のビックカメラの制服ではなく、スーツで接客を行ない、店内のBGMにはジャズ風の音楽を採用するなど、日本橋三越の百貨店の空気に溶け込むよう、工夫が施されている。
同店だけの「家電コンシェルジュ」が、三越のスタイリスト(販売員)と連携し、家電の全般的な提案を行なうほか、商品の搬入や立ち会いなども行なうという。
三越では外商部を含む全館をあげてビックカメラへ送客するため、ビックカメラとしても百貨店への来店客が戸惑わないよう、百貨店らしい「おもてなし」を意識しているとする。
「三越伊勢丹グループの“MIポイント”を会計時にご利用いただけるほか、三越伊勢丹商品券、全国百貨店共通券もご利用いただけます。最初は三越様からお客様をご紹介いただくことが多いと思いますが、接客でお客様と信頼関係を築きビックカメラのスタッフをご指名いただけるようにしていきたい考えです」と同店の橋本 賢太店長は話す。
海外ブランドの大型白物、高級オーディオなど、ほかのビックカメラではあまり扱っていないようなアイテムも多数あるため、じっくりと商品の説明を聞いたり比較をしたいという人は、同店に足を運んでみてはどうか。