e-bike試乗レビュー
快速系クロスバイクと個性派ミニベロも試乗【家電 Watch編集長、e-bike買うってよ!】
2026年1月30日 09:05
本気でe-bike購入を考えている家電 Watchの中林編集長を追いかける本連載。車種選びから購入までの過程を紹介することで、これからe-bikeの購入を考えている人の参考にしてもらえればと考えています。今回は、以前に乗ることができなかった快速系クロスバイクとミニベロのe-bikeに試乗してもらいました。
e-bikeを選ぶ際に大切なのは、使い方に合わせることですが、中林編集長の使い方は街乗りがメイン。ただ、3駅分ほど離れた体育館にバスケをしに行くことがあり、その際は荷物が大きく、坂道も通るとのことでe-bikeのメリットが活きてくるシーンです。これまではアシストのないクロスバイクに乗っていたので、スポーツタイプの自転車には慣れています。
コンパクトに折りたためるDAHON「K-Forth」
まずはミニベロタイプから試乗してもらいました。最初に乗ったのはDAHON(ダホン)の「K-Forth(ケーフォース)」。16インチホイールを採用した車体は、折りたたみも可能でコンパクトに収納できます。変速機構は搭載しておらず、シンプルな見た目も魅力の1つです。
見た目にはe-bikeと思えないほどシンプルな車体構成。特にバッテリーがコンパクトなのが効いていますが、実際に乗ってみるとアシストは思った以上に強力です。中林編集長も「軽快な見た目で変速もないのに、しっかりアシストしてくれる」と驚いていました。「小径だけど、がんばって漕がないといけない感じでもなく、ちょっとした移動なら十分」との感想です。
バッテリー容量は小さめですが、その分軽く折りたためるのもメリット。実際に持ってみても軽いので、たたんで自宅に持ち込むようなシーンでも負担は少なそうです。編集長も「これまで輪行はまったく考えていなかったけど、旅行先に持って行ったら楽しみの幅が広がりそう」とイメージを膨らませていました。装備をシンプルにしたことで、価格が抑えられているのも魅力で、対応身長は140~190cmと幅広いので共用しやすそうです。
BMXスタイルが個性的なFUJI「MX-E」
続いて乗ってもらったのがFUJI(フジ)の「MX-E(エムエックス イー)」。e-bikeには珍しいBMXスタイルで、20インチのホイールにオフロード向けのようなゴツいタイヤを履いたスタイルが個性的です。こちらも変速ギアはなく、バッテリーは外付け感が満載ですが実車を前にすると不思議な魅力があります。
「BMX自体はあまり身近に感じてなかったけど80年代風のデザインはかっこいい」。標準装備されるリアキャリアは最大積載量27kgでかなりしっかりしています。「荷物が多い移動にはうれしいですね。カジュアルな服装で乗れそうですね」と中林編集長も好印象。
アシストは強力ですが、お尻に荷重が集中するライディングポジションなので長時間乗るとちょっと痛くなりそう。「BMXなのであまり座らないものだと思いますが、長く乗るのには向いていないかもしれないですね。ただ街乗りには十分ですし、個性という意味では突出しています」と編集長も話します。筆者も乗ってみましたが、フレームの作りがしっかりしていることもあり、乗っていて楽しい車体で、長距離移動というより近所で遊ぶのが似合っていると感じました。
軽快な走りが光るSpecialized「TURBO VADO SL」
ここからは編集部的にこの辺りが本命となると考えている快速系のクロスバイクタイプに乗ってもらいます。まずはSpecialized(スペシャライズド)の「TURBO VADO SL(ターボ ヴァド エスエル)」。独自のドライブユニットとフレーム内蔵のバッテリーを採用し、軽量な車体が特徴です。
コンパクトで軽量なドライブユニットと、容量を抑えたバッテリーのおかげもありシンプルでスッキリした見た目。中林編集長も「今回の中では一番好き」と気に入った様子です。実際に持ってみると、前回乗ったクロスバイクタイプと比べても軽量に仕上がっていることが感じられます。
発生するトルクは35Nmなので、他社のe-bikeに比べると控えめ。ただ、ペダルを回して行くとパワーが出てくる特性なので回転数を高めに走るとしっかり加速します。「スピードを出しているときは快適。坂を上るときはアシスト任せではなく、ギアを落とすと楽に上れた」と話していました。別売のレンジエクステンダーで走行距離を延長できるのも高評価のポイントだったようで「これなら遠出をもっとしたくなるかも」とのことでした。
ドイツ生まれの快速系corratec「E-POWER SHAPE PT500」
最後に乗ってもらったのはcorratec(コラテック)の「E-POWER SHAPE PT500(イーパワーシェイプ ピーティー500)」。2020年に登場した快速系e-bikeの代名詞的モデルで、e-bike Watchでも何度も取り上げてきました。既にメーカーからの販売は終了していますが、代官山モトベロではラスト2台の在庫を持っているとのこと。価格も抑えられていて、お買い得感があります。
「オーディオなどドイツ製品が好き」だという中林編集長は、ドイツブランドというのも気に入ったようです。設計段階から日本の代理店が関与していて、日本人の体格や走り方に合わせて設計されているのもポイント。筆者も過去に何度も乗っていますが、リアまわりの剛性感が高く、アシストのパワーをしっかり路面に伝えられる印象でした。
ボッシュ製のドライブユニットはパワフルで、それでいて静か。編集長も「平らな道も、急な上り坂もかなり安定感あって安心。日常にも遠出にも使いやすそうで、一番疲れなさそうな印象だった」とのこと。フレームのバッテリーが入っている部分が、ほかに比べて太いのが気になったようですが、使い方的にバッテリーを外して充電できる方がいいとのことで、その点でも評価が高かったようです。
これまでクロスバイクに乗ってきたこともあり、やはりクロスバイクタイプのほうが気になっている様子。特に今回乗ったのは走りのいいモデルだったので、普段使いだけでなく遠出もしてみたいと希望も広がってきているようでした。これまで乗ったモデルの中で購入モデルを選ぶのか? ほかにも気になるモデルがあるのか? 購入に至るまでの過程を引き続き追っていきたいと思います。


