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シャープ、冷凍食パンもふわふわの生食パンのようになる新「ヘルシオグリエ」

 シャープは、新搭載のふわふわモードで“生食パン”の窯出しのおいしさを再現する、ウォーターオーブン専用機「ヘルシオグリエ AX-GR1」を、11月28日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は29,800円前後(税抜)。

ウォーターオーブン専用機「ヘルシオグリエ AX-GR1」

 約40mlの水タンクを備えたウォーターオーブン専用機。たっぷりの水を使った過熱水蒸気で食材を温める点が特徴。過熱水蒸気とは、100℃で気化した飽和水蒸気をさらに加熱した、高温の無色透明の気体のこと。高い熱量を持っているため目には見えないが、マッチを近づけると発火し、紙を近づけると焦げて黒くなるという特性を持つ。

 この過熱水蒸気を使って“水で焼く”を実現したのがヘルシオグリエで、たっぷりの過熱水蒸気により食材の内部までしっかり水分を与えながら焼き上げるという。トーストは表面はサクっと中はもっちりした食感になり、天ぷらや唐揚げなどの揚げ物を温め直す際もサクッと焼き上げられる。

約40mlの水タンクを備える
過熱水蒸気は、100℃で気化した飽和水蒸気をさらに加熱した、高温の無色透明の気体
目には見えないがマッチを近づけると発火し、紙を近づけると焦げて黒くなるという

生食パンの焼き立て食感を再現

 新モデルでは、食パンに焼き目をつけずにふんわりと温められる「ふわふわモード(弱モード)」を新たに搭載。最大25mlの水を使った100℃以上の過熱水蒸気がパンを包み込み、絶妙な温度コントロールでパンの内部に適度な水分を与えて温める。

 これにより、トーストせずにそのまま食べるのが美味しいと話題の“生食パン”の焼き立て窯出しの美味しさを再現するという。冷凍された食パンも、焼き目をつけずにふんわりと温められるとする。

食パンに焼き目をつけずにふんわりと温められる「ふわふわモード(弱)」を新たに搭載

 シャープ 国内スモールアプライアンス事業部 商品企画部 主任・片山 洋子氏は、ふわふわモードについて次のように語った。

 「現在、生食パンは専門店も多数あるほどブームになっており、焼き立てを求めて店頭には長蛇の列ができています。しかし、ふんわりもちもちとした食感が特徴の生食パンは、1~2斤で売られていることが多く、日にちが経つと水分が失われパサパサになってしまうという面もあります。食べきれない分は冷凍して後日トーストして食べるというのが主流ですが、やはり生食パンはトーストしないのが一番美味しい食べ方です。

 新搭載のふわふわモードでは、絶妙な温度コントロールにより、冷凍食パンでも焼き目をつけずにふわふわの食感を再現します。生食パンの“窯出し”の美味しさをご家庭でも味わってもらいたいです」

シャープ 国内スモールアプライアンス事業部 商品企画部 主任・片山 洋子氏
トーストせずにそのまま食べるのが美味しいと話題の生食パン。専門店も多く存在するほどブームになっている

カチカチの冷凍食パンがふわふわに!?

 会場では冷凍食パンが「ふわふわモード」で6分温められ、試食も行なわれた。パンは、生食パン専門店「LA・PAN(ラパン)」の生食パンを使用。冷凍されたのでカチカチの状態で、庫内に入れられた。1分ほどで庫内に過熱水蒸気が充満し、ガラス扉がくもっていた。

冷凍食パン。カチカチに凍っていた
庫内にセット
6分温める
1分ほどで庫内に過熱水蒸気が充満していた

 運転が終了し、温められた生食パンを触ってみるとふわふわ、もちもちになっていて、先ほどまでカチカチだった冷凍食パンとは思えなかった。食感も抜群で、耳までやわらかいため何も付けなくてもとても美味しかった。

運転終了後。冷凍食パンと見た目はほとんど変わらないが、触ってみるとふわふわで、包丁を入れると弾力があるのがわかる
ふわっふわ。冷凍食パンを温めたとは思えない
温められたのは、生食パン専門店「LA・PAN(ラパン)」の生食パン

 運転モードは計4種類あり、生食パンの再現に向いた「ふわふわ(弱)」、クロワッサンや惣菜パンの温めに適した「中ふっくら 外サクッ(中)」、揚げ物の温め直しに向いた「サックリ(強)」と、「トースト」を用意する。

 サックリモードでは、パン、卵、ベーコンなど異なる食材を同時調理できる「モーニングセット」(約6分)にも対応。朝食の一皿が一度で簡単にできあがり、忙しい朝に活躍するという。

運転モードは4種類
調理の目安時間も記載されている

 比較として、ヘルシオグリエで調理されたモーニングセットと、一般的なトースターで調理されたモーニングセットも展示されていた。ヘルシオグリエで調理されたものは、すべて適度に加熱されており、トーストも焼きムラがない。

 一般的なトースターは、6分加熱したものはトーストが焦げており卵も固くなっている。3分加熱したものはトーストはキレイに焼けているが、卵は白身が生のまま残っており、ベーコンも加熱しきれていなかった。

ヘルシオグリエで調理されたものは、すべて適度に加熱されている
一般的なトースターで同時調理したもの

 また、手入れ面も改良。焼き網が取り外せるようになり、掃除がしやすくなった。本体デザインも変更され、カラーはレッドとブラックの2色展開で、好みに合わせて選択可能。

 本体サイズは、412×306×227mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約5.7kg。消費電力は1,410W。コーティングトレイ、メニューラベル、メニュー集が付属する。

カラーはレッドとブラックの2色展開