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甘くてふんわりもちもち! 高級「生」食パン専門店 乃が美監修レシピをパナが公開

 パナソニックは、ホームベーカリー「SD-MDX101」を使った、高級「生」食パン専門店 乃が美監修のレシピを公開。メディア向けの試食・体験会を開催した。

ホームベーカリー「SD-MDX101」で作った、乃が美監修レシピの「生」食パン

 乃が美は、トーストせずにそのまま生で食べるのが一番美味しい食べ方とする、「生」食パンを販売する専門店。最高級の小麦粉を使い、卵を使わず、生クリームの自然な甘みを生かした点が特徴。1本(2斤)800円と、“高級生食パン”を謳っており、2016年には「パン・オブ・ザ・イヤー2016」食パン部門で金賞を受賞している。

 今回公開されたのは、ホームベーカリーで「生食パン」を作ることができる、乃が美監修のレシピ。乃が美の高級生食パンはレシピを公表しておらず、乃が美で購入できる生食パンとはレシピが異なるが、しっとり焼きあげられ、コクと甘みのある生食パンが楽しめるという。

ホームベーカリーを使い、乃が美監修「生食パン」作り
しっとり焼きあげられ、コクと甘みのある生食パンが楽しめるという

1日5万本売れる、高級「生」食パンを手がけるシェフがレシピ監修

 会場には、監修を担当した、乃が美でシェフを務める中井 裕之氏が登場。同店の生食パンについて次のように語った。

 「生食パンの特徴は、口に入れると溶けてしまうような口溶けの良さです。生キャラメルや生チョコのようなイメージで、生食パンと名付けました。価格は1本800円と、自分たちでも高級と言ってしまうくらいなのですが、発売当初は1日30本くらいしか売れませんでした。食パンに800円なんて高すぎるという声はもちろんありましたが、僕たちはこの味が美味しいと信じて販売を続け、試食もたくさん行ないました。すると徐々に美味しいという噂が広がり、メディアに取り上げられるようになり、今では全国に店舗を構え、1日5万本を販売しています」

監修を担当した、乃が美・中井 裕之シェフ
高級「生」食パンのほかジャムなども販売している

 中井シェフが監修したレシピでは、ホームベーカリー「SD-MDX101/SD-MT2」に搭載されている、甘くリッチな味わいのパンが作れる「パン・ド・ミ」コースを使用。新モデルでは7年ぶりに制御とプログラムを見直し、よりしっとりとした食感を実現したという。

 また熱効率のよい加熱構造で、薄くパリッとした皮も特徴。少量のイーストでつくるプログラムなため、温度センサーが発酵環境を自動で管理。きめが細かくソフトな食感になるという。

ホームベーカリー「SD-MDX101」
7年ぶりに制御とプログラムを見直し、よりしっとりとした食感を実現した「パン・ド・ミ」コースを使用する

ふわふわもちもちで新食感! ついつい食べすぎる美味しさ

 材料には、強力粉や生クリーム、バターのほか、三温糖と沖縄産の塩を使う点が特徴。三温糖により甘みとコクを引き出し、生クリームをたっぷり使用することでしっとりと焼き上げる。塩は、沖縄の海塩「ぬちまーす」を推奨。21種類のミネラルを含む、味わい深さが特徴で、パンに入れるとふっくらするという。

 焼きあがった後は、常温(25℃)で約1時間半冷ますことを推奨しており、これにより甘みが増してより美味しく食べられるとする。なお、「パン・ド・ミ」コースの所要時間は約4時間50分。

レシピ掲載の材料は、強力粉や生クリーム、バター、三温糖と沖縄産の塩など
焼きあがった後は冷ます。特別に「おうち乃が美」の焼印がされていた
ふっくらとしていてキメが細かい

 実際に、SD-MDX101でレシピ通りに焼いた生食パンを食べてみた。トーストせずに、そのままの生食パンを口に入れると、ふんわりとしながらももちもちな食感が印象的。これまで食パンで味わったことのないもちもち具合だった。

 焼き立てではない冷えた状態だが、ふんわり感は強い。むしろ冷えていることで甘さをしっかり感じられる。皮が薄くて全体的にやわらかいので、耳まで美味しく食べられた。

冷めた状態でもふんわりもちもちで美味しい
ちぎって食べるのがオススメだという

 このほか、生食パンをアレンジした2つのメニューも用意。生地に抹茶を練り込み、栗の甘露煮をあら混ぜしたアレンジパンは、抹茶の風味が引き立っており、栗の甘露煮のゴロッとした食感もアクセントになる。

 レモンとオレンジピールを混ぜたさわやかなパンは、生地自体はプレーンなので甘さがしっかりある。レモンとオレンジピールは苦味と酸味があるが、生地が甘いのでバランスがちょうど良かった。

抹茶と栗のアレンジパン
レモンとオレンジピールの生食パン

パン職人がホームベーカリー初体験

 中井シェフは今回のレシピ監修にあたって、初めてホームベーカリーを使ったという。

 「パン職人なので、当然ホームベーカリーは使ったことがありませんでした。今回監修することになり初めて使ったのですが、説明書を読むと材料を入れるだけ、スイッチを押すだけで不安になるほど簡単でした。実際にホームベーカリーで作った生食パンを事務所の人に食べてもらうと、“さすが中井シェフ! ホームベーカリーを使ってもこんなに美味しくできるんですね!”と言われ、材料入れてスイッチを押しただけとは言えませんでした(笑)。このレシピを公開することでうちの売上が落ちないか心配です」とコメントした。

材料を入れるだけ、スイッチを押すだけのホームベーカリーに最初は不安があったという

 なお、今回使ったホームベーカリー「SD-MDX101」は、パンケースも特徴としており、生地をこねるハネとリブのバランスを最適化。これにより、人が手で生地を押さえ、一方の手で生地を引き伸ばす職人の動きを再現。グルテンを十分に生成させ、伸展性のある生地になるという。

 メニューは今回使ったパン・ド・ミのほか、ごはんパンやフランスパンなどを自動で焼き上げるオート機能、こねの速度や発酵時間などを調整できるマニュアル機能も搭載。より自分好みのパンが作れるとしている。イーストやレーズン、ナッツの自動投入機能も備える。

 米麹タイプの「甘酒」が作れるモードも搭載。時間設定でき、甘さの調整も可能。ピザやうどん生地、ジャム、もち、グルテンフリーケーキなどのモードも用意する。メニュー数は計40種類。パンケースサイズは1斤。

生地をこねるハネとリブのバランスを最適化したパンケース。職人の動きを再現するという
ピザやうどん生地、ジャム、もち、グルテンフリーケーキなどのモードも用意
本体内部