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【CEATEC】「糖質ダイエットモニタ」や「自動折り畳みロボット」から「おしゃべりコウペンちゃん」まで、多彩なアイテムが目白押し!

 幕張メッセで開催中の「CEATEC 2019」(会期:10月15日~18日)では、最新の製品が展示されているほか、開発中のアイテムも参考出品されている。そうした多彩な製品やアイテムを紹介していく。

数秒で糖尿病予備軍をチェックできる京セラの「糖質ダイエットモニタ」

 京セラは、食事による脈波パターンの変化を利用して、糖代謝状態を推定できる「糖質ダイエットモニタ」を参考出品している。

京セラの「糖質ダイエットモニタ」(参考出品)

 スマートフォンと連携させた上で、同デバイスを手首付近の脈に押し当てると、脈波を測定。その脈波データを解析し、糖代謝をスマートフォンアプリに表示する。

手首の脈に押し当てて測定する
測定結果は連携させたスマホのアプリに表示されす
約8秒で、測定できる
糖質ダイエットモニタでの測定と、アプリでの推定

 同社スタッフによれば、糖質が最大になる食後1時間を経過した時点で測定するという。この時点での数値が異常に高い場合には、糖尿病予備軍として対策が必要になるとする。

 測定時間は8秒ほど。開発中の現時点でもコンパクトで軽量なので、気軽に測定でき、糖尿病が悪化する前に自身の状態を把握可能だとする。そのほか、食事による健康管理、糖質制限ダイエットの管理にも有用だという。

 現在は日本医科大学の先端医学研究所、南 史朗教授と臨床研究を実施中。商品化は未定。

旭化成が「カメラを使った非接触の脈波センシング」技術を出展

 旭化成は、一般的なPC用WEBカメラやスマートフォンのカメラで顔を表示させることで、脈波をリアルタイムに測定する技術を展示している。

カメラを使った非接触の脈波センシング

 カメラが顔を検知し肌色から脈拍を測定する、映像解析技術。今月末にアプリケーション「VitaBit」を発売し、今後はより有用な用途を模索していくという。

 同社ブースでは、その原理を、アプリケーションを開発した基盤技術開発センターの主幹技師・野口 祥宏 氏にうかがった。

 「血液中に含まれるヘモグロビンは、緑色の光を吸収するという特性があります。心臓がドクンドクンとなっていますよね。血管が膨らんだり萎んだりという状態を繰り返しています。膨らんでいる時は血液量が多いので、ヘモグロビンも多くなり、緑色をたくさん吸収しています。逆に萎んでいる時は、緑色の吸収が少なくなります。

 肉眼で人の顔を見ていても緑色の変化は分かりませんが、実は、緑色が微妙に濃くなったり薄くなったりしているんです。そうした緑色の微妙な濃淡の変化を、特別なカメラではなく、一般的なカメラを使って、ソフトウェアの信号処理だけで見ることができるんです。そうしたことを利用して脈拍を測るのが、このシステムです」

 つまりカメラが、顔に現れている微妙な緑色の変化を検知し、それを解析することで脈拍を測定できるのだという。

 「原理が非常に単純なので、ソフトウェアも軽いもので実現できます。そのうえカメラも一般的なWEBカメラやスマートフォンの搭載カメラが使えます。パソコンはもちろんスマートフォンでも、当社が提供するPC用アプリケーションやスマホ用アプリを使えば、すぐに実現できるんです」

 野口氏は、脈拍数だけでなく、血圧やストレス状態などを測定または推定できないか、研究を進めているという。例えば、同システムを組み込んだ洗面台で、出勤前にユーザー自身のストレス状態を簡単に把握できるようになれば、便利なのではないかという。

 「赤ちゃんのベビーベッド用のカメラと連動させるなど、ちょっとしたところで脈拍などが測れると良いと思います。医療診断ではなく、いつもと同じく健康なのか、異変がないかを気軽にチェックできるので、家の中で便利に使えるだろうと考えています」

衣類を自動で畳んで仕分けして収納してくれるロボット

 ロボット/IoTデバイス開発を手がけるASTINAは、自動で衣類を折り畳んで収納する「INDONE(インダン)」を、昨年に引き続き展示していた。

INDONE(インダン)

 「INDONE」に洗濯乾燥した衣類を同機に入れると、自動で折り畳み、種類ごとに棚に仕分けして運搬・収納するロボット。「畳む」という家事負担をなくせるという。

筐体の右下にある引き出しの中に、洗濯・乾燥した衣類を入れると、畳んだうえで仕分けして、左側の棚に収納していってくれる

 同社の代表取締役・儀間 匠氏によれば、昨年に展示したときよりも小型化し、折り畳み時間も短縮できたとする。

 「実際にエンジニアが開発している筐体を持ってきました。入れた時の状態にもよりますが、だいたい1枚を90〜120秒ほどで折り畳めるようになっています。

 Tシャツの他に長袖Tシャツやタオルなどにも対応しています。ボタン付きのワイシャツなどの衣類は、そもそもユーザーがクリーニングに出すことが多いので、まずはニーズの高い服から対応していこうと考えています」(儀間氏)

 開発の進捗については、同氏によれば順調だという。今後は畳める服の種類を増やすとともに、1度の洗濯で想定される20〜30枚を収納できるまでにしたいとする。

 「写真で示しているようなエンジニアリングサンプルを、2020年中には完成させたいと考えています」(儀間氏)

 残念ながら取材時には、調整中のため作動する様子を確認できなかったが、会期中には実際に折り畳んで収納するまでのデモンストレーションが見られるという。

同社が現時点で目指している完成形

VAIO、人気キャラ「コウペンちゃん」のおしゃべりロボットを発売

 VAIOは、だれもがロボットを作れるようにする「ロボット汎用プラットフォーム」の紹介ブースを展開している。

 同プラットフォームは、ハードウェア/クラウドサービス/運用システム/メンテナンス/サービス・サポートなど、ロボットのベースとなるインフラを提供するもの。例えばロボットの外観デザインなどをカスタマイズすることで、誰もがロボットビジネスを始められるインフラだとする。

 同プラットフォームで提供されるハードウェアは「Middle」「Simple」「Mini」の3種類。

 同社はこの中で、コミュニケーションロボットに必要な全ての機能が搭載したという「Simple」を利用した具体例として、「おしゃべりコウペンちゃん」を500セット限定で販売する。10月23日から先行販売を開始し、価格は18,000円(税抜)。

おしゃべりコウペンちゃん

 「コウペンちゃん」は、Twitterを中心に人気のキャラクターで、すべてを肯定してくれるコウテイペンギンの赤ちゃん。同キャラクターのぬいぐるみの中に「Simple」を入れ、話しかけると「コウペンちゃん」が応えてくれるというもの。たまに独り言を言ったり、しりとりや簡単なゲームで遊べたり、目覚まし時計としても使えるとする。大きさは、高さが20cmで重さは320g。

おしゃべりコウペンちゃんと、搭載されている「Simple」
ロボット汎用プラットフォーム「Mini」のハードウェア
「Mini」の使用例(参考展示)