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【CEATEC】カルテック、光触媒技術で除菌できる「脱臭LED電球」「脱臭機」
2019年10月15日 15:43
カルテックは、幕張メッセで開催中の「CEATEC 2019」(会期:10月15日~18日)にて、光触媒による除菌と脱臭を実現する製品群を展示している。
展示製品は、光触媒 除菌・脱臭機「ターンド・ケイ KL-W01」や「KL-F01」をはじめ、脱臭LED電球「KL-B01」、デスク置きタイプの「KL-D01」、ダウンライト「KL-L02」。
いずれの製品も独自開発の光触媒テクノロジーが活用され、吸着フィルターなしで優れた空間除菌・脱臭を実現しているとする。光触媒フィルターは交換不要。3〜6カ月に一度の頻度で洗浄すれば効果が持続し、メンテナンス性にも優れているという。
光触媒とは、触媒処理したフィルターなどに光を当てることで、フィルター表面に「O2-」と「-OH」のラジカルが発生。発生したラジカルがニオイの原因やウイルスを強力に「酸化分解」し、水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に変えるという。
従来のイオン技術による除菌や脱臭は、花粉や細菌などを無力化させるが、その花粉や細菌などがなくなるわけではない。だが、光触媒技術であれば、そうした花粉や細菌などを水と二酸化炭素に変えてしまう点が、イオン技術との違いという。
また一般的な光触媒では、紫外光(UV)に反応する仕様なのに対し、同社の技術では可視光のLEDを使う。
同社によれば「紫外光は樹脂に悪影響を及ぼしたり、あまり直接見ない方が良いと言われています。一方で、弊社の活用している技術では、見ても安全なLEDの光で触媒でき、樹脂への影響もありません。また紫外光管の寿命は5,000時間くらいなのに比べ、LEDは約8倍の約40,000時間です。例えば24時間365日つけっぱなしにしていても、5年間は使えるんです」
フィルター部は、2-3カ月に一回、ぬるま湯に漬けて、天日干ししてあげればよいだけだという。ホコリなどが付着すると効力が落ちるため、こまめにメンテナンスしてほしいという。そうしたメンテナンスをすれば、10年相当は使い続けられるとする。
同社の展示ブースでは、光触媒技術の脱臭効果が分かる、体験用の実験箱が用意されている。1つは、トイレを想定したアンモニア臭を、もう1つには、冷蔵庫の中を想定した食品の腐りかけのような臭いを用意している。いずれも、光触媒フィルターを通した場合には、強烈な刺激臭を、ほとんど感じられなかった。
様々な環境に適した製品を順次リリースしていく
光触媒 除菌・脱臭機「ターンド・ケイ KL-W01」は、適用床面積約8畳の空間除菌・脱臭機。本体下部から吸気、内部の光触媒フィルターを通ることで除菌・脱臭され、本体上部からキレイな空気を排出する構造になっているという。
10月末に発売を予定。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は60,000円前後(税抜)。
ニオイのセンサー感度は3段階、風量は4段階に切り替えられ、設定状況は本体前面のランプで表示される。また前面点灯表示のON/OFFも可能。
本体サイズは396×奥行38×高さ419mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約3.3kg。適応床面積は約37m2(約8畳)。電源はAC100V。消費電力は50W。カラーはホワイト。
なお、基本は壁掛けでの利用を想定しており、スタンドは別売りを予定しているという。
同社ブースでは、このほかにフラッグシップモデル「KL-F01」をはじめ、脱臭LED電球「KL-B01」、デスク置きタイプの「KL-D01」、ダウンライト「KL-L02」なども展示している。
「KL-F01」の適用畳数は約30畳。本体サイズは670×100×500mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約15kg。消費電力は最大200W。
脱臭LED電球「KL-B01」は、光触媒フィルターを内蔵したE26口金、40W相当のLED電球。適応空間約1畳で、トイレやキッチン、クローゼットなどの小空間を24時間常に脱臭できるという。また人感センサーを備え、点灯消灯の手間も省ける。全光束は485lm。色温度は2,700K。
デスク置きタイプの「KL-D01」は、モバイル利用も可能だとする。本体サイズは160×60×60mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約300g。電源はUSB 5V。消費電力は5W。来春の発売を予定し、価格は未定。
ダウンライト「KL-L02」も来春の発売を予定。適用畳数は約2〜3畳。本体サイズは120×100mm(直径×高さ)。重さは約300g。電源はAC100V。消費電力は最大15W。全光束は485〜600lm。色温度は2,700K/5,000K。