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三菱、あえて圧力をかけない炊飯でしゃっきりごはんを目指した高級炊飯器「本炭釜 KAMADO」

 三菱電機は、あえて圧力をかけず粒感のある炊きあがりにした高級炊飯器「本炭釜 KAMADO NJ-AW109(5.5合炊き)」を、10月1日に発売した。価格はオープンプライス。実売価格は13万円(編集部調べ)。

高級炊飯器「本炭釜 KAMADO NJ-AW109」

 容量0.5合~5.5合のIH炊飯ジャー。かまど炊きの美味しさを目指し、あえて圧力機能を搭載せず、しゃっきりとした粒感のあるごはんに仕上がる点が特徴。

 羽釜形状の内釜に熱伝導率の高い炭素材を使っており、1粒1粒に熱を伝えるため含水率が高く、しゃっきりとした食感ながらもパサつかないという。

みずみずしさを保ちながら、しゃっきりとした粒感のあるごはんが特徴
羽釜形状の内釜には、熱伝導率の高い炭素材を使っている

 新モデルでは、米炊きの本質機能を強化し、本体のヒーター数が7つから8つに増加。内釜全体を包み込む熱源により、火力は約7%アップし、どの部分をすくっても美味しい炊きあがりを実現した。

 また内釜も、従来は中央底部のみに厚みをもたせていたが、新モデルではサイドにも厚みを出し、激しい対流が起こせるようになった。これにより沸騰力がアップし、熱エネルギーをもった大きな泡がごはんを貫き、全体にしっかりを熱を伝えるため、含水率が高くみずみずしい仕上がりなるという。

本体のヒーター数が7つから8つに増加
釜底は中央だけでなくサイドにも厚みを出し、激しい対流が起こせるようになった
熱エネルギーをもった大きな泡がごはんを貫き、全体にしっかりを熱を伝えるため、含水率が高くなるという

あえて圧力を掛けず、みずみずしい粒感の「かまど炊きのごはん」を実現

 三菱電機ホーム機器 営業部 家電営業課・八百幸 史晃氏は、同社が考える美味しいごはんについて次のように語った。

 「私たちが炊飯器で目指しているのは、かまど炊きの美味しさを実現することです。実際にかまどで炊いたごはんを研究してみると、みずみずしく粒感がしっかりしているという特徴があることがわかります。そうしたごはんを炊くためには、米にしっかり熱を伝える火力や、米の旨みを引き出す沸騰力、そしてお米に適した圧力が重要と考えました」

 お米に適した圧力について八百幸氏は、「三菱電機では過去に圧力機能を備えた炊飯器も展開していましたが、圧力をかけるとお米に水分が多くなり、べたっとしたやわらかいごはんになってしまいます。反対に、圧力をかけずに炊いたごはんは、水分を保ちながらもしっかりと粒感があり、私達が考える美味しいかまど炊きのごはんに近い食感になります。なので、本炭釜 KAMADOでは、圧力機能を使わずに高火力で炊き上げるようにしています」

三菱電機ホーム機器 営業部 家電営業課・八百幸 史晃氏
かまど炊きのごはんの特徴として、火力/沸騰力/圧力を挙げていた
圧力をかけるとやわらかい食感になり、ベタついてしまうという

 実際にNJ-AW109で炊いた白米を食べてみたが粒感があり、かためのごはんが好きな人にぴったりの仕上がりだった。しゃっきりとしながらもパサパサ感はなく、甘みも感じられる。

 このほか、黒胡椒をトッピングした卵かけご飯も提供され、卵のまろやかさと粒立ちの良いごはんが絶妙にマッチしていた。やわらかいごはんだとベタベタになってしまうが、しゃっきりとしたごはんだからこそ合うメニューだと感じた。

黒胡椒をトッピングした卵かけご飯も。卵のまろやかさとしゃっきりごはんが絶妙にマッチする

 このほか、米の銘柄に合わせて火加減を調整する「銘柄芳潤炊き」も搭載。ゆめぴりかやコシヒカリ、新之助など全41種類の銘柄の炊き分けを可能としている。

 玄米に特化したモードも用意。栄養豊富な胚芽が通常の約3倍もある高機能玄米「金のいぶき」を美味しく炊く、「金のいぶき」モードを備える。事前の吸水不要で、玄米だけでも美味しく炊きあがるとしている。

 本体サイズは、285×320×249mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約5.7kg。最大消費電力は1,380W。計量カップや自立式しゃもじが付属する。カラーは、黒銀蒔と、白和三盆の2色。

全41種類の銘柄炊き分け機能を搭載
高機能玄米を美味しく炊く「金のいぶき」モード
内蓋は分解して洗浄する
操作部
カラーは、黒銀蒔と、白和三盆