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パナソニック、テレビのワイヤレス受信もできる、充電式耳あな型補聴器

 パナソニックは、充電式でワイヤレス受信が可能な耳あな型補聴器「G4シリーズ」3機種を、10月5日に発売する。3機種はチャンネル数が異なり、それぞれ片耳用、両耳用が用意されている。価格は225,000円~790,000円(税抜)。

充電式耳あな型補聴器「G4シリーズ」

 充電式で、ワイヤレス受信が可能な耳あな型補聴器。補聴器ユーザーへ同社が行なった調査によれば、高齢者が普段の生活で楽しいと感じているテレビやラジオに対する満足度は3割程度しかなかったという。これを受けて本機では、別売りのテレビアダプター「WH-0M1303(価格:18,000円)」を中継することで、テレビ音声受信できるワイヤレス機能を新搭載。テレビの音量を上げずに、家族と一緒にテレビ視聴を楽しめるという。

 音声の面では、ハウリング音だけを独立して抽出・抑制するICA(Independent Component Analysis)方式の「ハウリング抑制機能」、食器の当たるカチャカチャ音やドアを閉めた時の衝撃音など、衝撃音を正確に識別して抑制するISS(Impulsive Sound Suppression)方式の「突発音抑制機能」、同社独自のダイコティック補聴処理技術ににより、両耳への装着時に左右の耳で母音と子音を分担して聞き分けられる「聴き取りサポート機能」を搭載。これらの技術により、不要な音をカットしながら、必要な音がよりクリアに聞こえるとしている。

 また電池交換が不要な充電式を採用。専用ケースに収納するだけで、充電が行なえる。充電所要時間は約3時間で、最大約24時間の利用が可能。また充電ケースやキャリングケースからの出し入れだけで、電源のON/OFFが行なえるため、電源の入れ忘れや切り忘れを防げるとしている。

 補聴器故障の2大原因となる汗と耳あか侵入については、IP57の防水・防塵性と、改良型のイヤチップを採用することで、低減を図っているという。さらに、専用のスマートフォンアプリを利用すれば、音量調節や紛失時の探索が行なえるとしている。

 全機能をフル搭載し16chに対応する「WH-G47」、風邪雑音抑制・環境騒音抑制・おまかせシーンセレクトが強化されておらず12chに対応する「WH-G45」、おまかせシーンセレクトと重電池交換チケットなどが省略された「WH-G43」の3機種が用意されている。

 最大音響利得は42db、最大出力音圧レベルは111db SPL、軽度~高度の難聴度に対応する。本体カラーは、ホワイト、ベージュ、ダークグレーの3色展開。両耳利用時に、独立した補聴器を差し込んで利用できるストラップが別売りで用意される。

専用スマートフォンアプリで、音量操作や紛失時の探索が行なえる
本体カラーは、ホワイト、ベージュ、ダークグレーの3色