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パナソニック、人工肛門を使うオストメイト用の消臭潤滑剤「ニオフ」
2018年1月19日 16:01
パナソニックは、医療・介護向け消臭剤「nioff(ニオフ)」シリーズに、人工肛門や人工膀胱を使うオストメイト用の消臭潤滑剤「ニオフ 消臭潤滑剤」を新たにラインナップし、1月31日より販売する。250mlのボトルタイプと、8ml×10袋のミニパックタイプを用意。価格は順に2,600円、1,230円(税抜)。
2016年7月に発売した、医療・介護向け消臭剤「ニオフ」の技術を活かした、オストメイト用の消臭潤滑剤。人工肛門や人工膀胱を使うオストメイトの人が、尿や便を集めるために付ける「ストーマ袋」に注入して使用する。ストーマ袋に消臭潤滑剤をなじませることで、便臭を抑えられるほか、潤滑剤により便の処理をスムーズにできるという。
オストメイトの人の困りごととして、「排泄処理時のトイレにこもるニオイ」、「ストーマ袋に残る排泄物」などが挙げられるという。また、既に発売されているスプレータイプのニオフを使うオストメイトの人は多く、「ニオフの消臭機能がある潤滑剤を使いたい」という要望も多数あったことから、消臭潤滑剤の開発に至ったとしている。
消臭メカニズムには、ニオイ分子の組み換えに効果がある「銅イオン」を採用。便臭の主要因である硫化水素の分子構造そのものを組み換え、すみやかに消臭する「リコンビネーション消臭」技術により、硫化水素を1分で99%以上消臭できるという。香りで覆い隠すのではなく、銅イオンがニオイ分子に働きかけ、構造そのものを組み替えて消臭するため、消したニオイは戻らないとしている。
潤滑成分は、増粘剤(メトローズ)と界面活性剤を採用。ニオフ潤滑消臭剤がストーマ袋のパウチ内をコーティングすることで、パウチから便を押し出す際に、便と潤滑剤が一緒に押し出されるため、スムーズに処理できる。
消臭潤滑剤の本体容器は、オストメイトの人の使いやすさを考えて設計。フタは片手で開閉でき、容器はソフトで押しやすく、潤滑剤を出しやすい形状としている。液切れの良いノズル形状のため、液だれも防止する。中身が見えるデザインのため残量が確認しやすく、ボトルタイプには1回分の使用量(約8ml)の目安になる目盛りも備える。