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シャープ、天気と連動して自動でシャッター開閉できるHEMS機器
2017年4月6日 13:25
シャープは、スマホで家電の電力使用状況を確認できるHEMS機能搭載「クラウド連携エネルギーコントローラ JH-RV11」を、6月12日に発売する。価格は103,600円(税抜)。
太陽光発電システムや蓄電池など、家庭のエネルギー関連機器と連携して使うエネルギーコントローラ。発電・売電量や蓄電池の放充電状況などを、スマホで手軽に確認できる点が特徴。これまで、発電量などは壁に固定されている電力モニターで確認するのが一般的だったが、スマホと連携することで、外出先などからもリアルタイムで確認できるようになる。
また、自宅の照明器具や家電製品の電力使用量の変化もスマホでモニタリングでき、各機器の電源がON/OFFされたときに通知する機能も搭載。外出先からテレビやエアコンの消し忘れを確認できるほか、照明がついたと通知を受けることで子供が帰宅したことなども把握できる。離れて暮らす家族の住宅に設置することで、家電製品の使用状況を通じた見守りも可能。
業界初の機能として、気象特別警報(大雨、暴風、大雪)と連動し、電動窓シャッターの自動制御が可能になった。大雨特別警報などの発令をクラウドサーバーでキャッチすると、電動窓シャッターが自動で閉まり、外出時に天候が悪化しても安心だという。対応する窓は、文化シヤッター製「マドマスター・スマートタイプ」。
エアコンと窓シャッターを、スマホで一括操作できる「まとめて機能」も搭載。外出時には「エアコンOFF、電動窓シャッター全閉」、帰宅時には「エアコンON、電動窓シャッター全開」といった遠隔操作が、簡単にできるという。忙しい朝の手間を低減するとともに、エアコンの消し忘れが心配なときにも便利に使えるとする。
システムは、計測制御ユニット「JH-RVA1」と、機器連携コントローラ「JH-RVB1」で構成。いずれも設置場所は屋内で、動作温度は0~40℃。
計測制御ユニットの本体サイズは、87×50×320mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約0.5kg。消費電力は2W。
機器連携コントローラの本体サイズは、25×80×108mm(同)で、約0.1kg。消費電力は5W。
クラウド蓄電池や太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」の新モデル
また、住宅用クラウド蓄電池システムや、単結晶太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」の新モデルを、6月1日に発売する。蓄電池システムの価格は228万円。BLACKSOLARは、出力225W、159W、103Wの3機種で、価格は順に128,600円、97,900円、63,800円。いずれも税抜。
クラウド蓄電池システム「JH-WBP54」は、リチウムイオン蓄電池とハイブリッドパワーコンディショナで構成。リチウムイオン蓄電池において、奥行き約26cm、高さ約50cmとコンパクトながら、容量6.5kWhを実現した点が特徴。従来機(2014年モデル)と比較して、サイズは約46%小型化、容量は約35%アップしている。質量も約110kgから約69kgに軽量化。
これにより、クローゼットの中や階段の下など狭い空間にも設置しやすくなったという。屋内設置タイプのため、寒冷地や塩害地域でも使用可能。また、容量がアップしたことで、太陽光で発電した電気を十分に蓄えられ、買電量を減らせるほか、停電時にも長時間使えるとする。
本体サイズは、リチウムイオン電池が、520×263×500mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約69kg。容量は6.5kWh。動作温度は-10~40℃。ハイブリッドパワーコンディショナが、666×201×429mm(同)で、約28kg。設置場所は屋外で壁掛け式。出力は、連系運転時が4.2kW、自立運転時が1.5kW。
太陽電池モジュール「BLACKSOLAR」は、出力225Wタイプにおいて、業界トップクラスのモジュール変換効率19.5%を実現。セル表面の反射防止膜の改善により、光を採り込む際の反射ロスを低減している。寄棟屋根など複雑な形状の屋根や面積の小さい屋根においても、独自の「ルーフィット設計」により。設置容量のアップが図れるとする。
225Wタイプの本体サイズは、1,165×990×46mm(同)で、約14.5kg。