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パナソニック、HEMS連動で家電や電気の状態だけでなく、家族の様子も見守れるアプリ
(2015/12/10 18:01)
パナソニック エコソリューションズ社は、同社の「スマートHEMS」導入家庭を対象に、スマートフォン向け「スマートHEMSサービス・アプリ」の提供を12月21日に開始すると発表した。
HEMS(ヘムス)とは、家庭で消費するエネルギーを最適に管理するシステムのこと。「スマートHEMS」は、AiSEG(アイセグ)という制御装置を核とした同社のHEMS製品およびサービス。
HEMSで得たデータを、より生活に密着した情報として見せるアプリ
新たな「スマートHEMSサービス・アプリ」のポイントは、以下の3点となる。
1. 家事サポートサービス
2. 家族の見守りサービス
3. 家電製品などの遠隔制御サービス
まず【1】については、洗濯機の運転終了情報や、食器洗い乾燥機、洗濯機、炊飯器の運転開始忘れをスマートフォンにプッシュ通知する。
【2】に関しては、HEMSで捉えた電気消費量を元に、子どもの帰宅を、利用者のスマートフォンにプッシュ通知するもの。また、夜間に寝室が消灯されれば、外からでも家族が就寝したことが分かるというようなこと。
【3】では、宅外から、対応する家電や住宅設備機器の運転状態の確認や操作を可能にするもの(2016年9月21日にサービス開始予定)。対応製品として、寝室のエアコンやリビング照明、空気清浄機やエコキュートなどが挙げられた。
例えば、共働き家庭の場合では、まず子どもの帰宅をアプリで把握できるほか、子ども部屋の空気が汚れていれば、外出先から空気清浄機のパワーをアップさせて、子どもがいる空間の快適性を上げることもできるという。
また、お父さんが帰宅時に、自宅の照明などをチェック。寝室の照明が消灯していれば、家族が寝ていることが分かる。そのため、静かに帰宅するよう気をつけることもできるとする。
「スマートHEMS」利用者が、より身近にHEMSを活用できるした
発表会では、「スマートHEMSサービス・アプリ」の開発に携わったサービス企画・開発課の岡村晶子氏が登壇。同氏は、子どものいる主婦である自身の体験を元に、新アプリの企画を進めたと話す。
「これまでもHEMSによって吸い上げられた宅内の情報を、専用端末の他にも、テレビやパソコンなど様々のデバイスで、確認できるようにしてきました。それでも、HEMSのデータを積極的に見に行く、というのは難しかった」
「今回のアプリは利用者に、よりHEMSを活用してもらえるよう心がけました。例えば、エネルギー消費量がグラフ表示されるだけだった従来アプリから、ひと目で電気料金が分かるように変えました」
生活者の支援という視点で、今後もサービスを拡充していく
発表会の最後には、同社の新事業推進センター 所長の磯崎典夫氏が、今後のサービスの拡張について、展望を次のように語った。
「新たなアプリでは、データを使うだけでなく、生活者視線で使いやすさを追求し、見せ方を工夫した点がポイントです。
来年は電力自由化が開始されます。この電力自由化に対応したサービス、具体的には各家庭に合わせた電力選択のアドバイスなどができるようにしたい。さらに今後は、(世帯ごとに発電し、電力を消費する)ゼロエネルギー住宅の普及も支援したいと思っています。
今後も生活者の支援という視点で、サービスを強化していきますので、期待して欲しい」と締めくくった。