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フィリップス、口臭をチェック/改善できるセンサー「ブレスメーター」など
2016年9月5日 10:54
ドイツ・ベルリンで開催されている家電の展示会、IFA2016のフィリップスブースでは、ヘルスケアに関連する様々な製品が展示されていた。多くの製品が、スマートフォンのアプリと連携した機能を搭載しており、クラウドでデータ管理できる製品も多数あった。
口臭チェックできる「ブレスメーター」
「ブレスメーター」は、口元に添えることで、口臭をチェックできる製品。同社によると、口臭で悩んでいる人は多く、ある調査では8割の人が口臭を気にすると回答している。ブレスメータは、アプリと連携して口臭度合いを確認、臭いが気になった場合、専用の舌用スプレーと舌ブラシを使うことで、口臭を解消する。
機器連携で、健康的な生活を促す「HealthSuite」
HealthSuiteは、体組成、血圧、心拍数などをスマートウォッチと連携して、健康的な生活を促すプログラム。医師など、健康分野のエキスパートの意見を基に構成されており、生活習慣病を予防するための内容となっている。
同プログラムでは、ユーザーの自律的な感情に訴えかけ、モチベーションを維持する工夫がされている。例えば、「4カ月間このプログラムを続ければ、あなたはこう変わります」、「孫が大きくなるまで健康でいましょう」といったメッセージが適時表示される。
医療プログラムとして、臨床試験も実施されており、国によっては、保険の対象になることもあるという。スタートは、来年を予定しており、まずはアメリカからとなる。
リアルタイムでブラッシングを確認できる「ソニッケアー フレックスケアープラチナ コネクティッド」
「ソニッケアー フレックスケアープラチナ コネクティッド」は、3つのセンサーを搭載し、正しいブラッシングに導く電動歯ブラシ。アプリと連携して、リアルタイムでブラッシングの様子を確認できる。本体には、圧力を検知するセンサーや動きを検知するセンサーを搭載しており、ブラシを歯に強く当て過ぎた場合や、歯の表面をこすり過ぎた場合に、アラートが鳴る。
歯磨き終了後は、磨き残しをアプリで確認できるほか、歯磨きのデータを歯科医師と共有することもできる。またアプリに表示される歯の画像は3Dで、自由に動かせるので、確認しやすい。
新米ママを助ける赤ちゃんアプリ「Ugrow」
初めて親になった人向けに開発されたのが「Ugrow」というアプリ。様々な機器と連携して使えるほか、赤ちゃんの睡眠時間や泣いた時間などを入力、写真などと組み合わせてタイムラインとして記録できる点が特徴。
「Ugrow」は、ベビーモニター、搾乳機、空気清浄機、体温計など様々な機器と連携可能。それぞれの機器において、赤ちゃんに最適な環境を目指す。例えばベビーモニターでは、温湿度センサーを搭載しており、赤ちゃんのいる部屋が快適な状態にあるかを検知する。また、体温計では、測定データを医師とシェアすることも可能。
すでにイギリスでサービスを開始しており、今後、ドイツやスウェーデンをはじめ欧州6カ国でアプリ配信をスタートする。なお、アプリは無償提供され、機器を接続しなくても使用可能。