やじうまミニレビュー

フマキラー「アレルシャット 花粉鼻でブロック」

~意外に効く、鼻に塗るだけで花粉を防御
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



フマキラーの「アレルシャット 花粉 鼻でブロック 3日分」。鳥居みゆきのテレビCMでお馴染み
 街でも会社でも、どこからともなくハクションの音が聞こえてくる。今年は気温が低い日が多かったためあまり気ならなかったが、晴れの日となると、花粉症が軽度の私でさえ、だんだんと鼻がムズムズしてくる。

 そこで今回は、フマキラーの「花粉 鼻でブロック」を試してみたいと思う。

 これは、鼻の穴の中にクリームを塗ることで、花粉やハウスダストといった粒子の吸引をブロックするというもの。つまり、マスクをしなくても花粉をブロックできるのだ。鼻は痒くなるけれども、薬を飲んだりマスクをするほどでもない中途半端な症状の私にはピッタリと思い、一番安い「3日分」というものを購入した。

メーカーフマキラー
製品名アレルシャット
花粉 鼻でブロック 3日分
購入価格568円
購入店舗Tomod's 三鷹南口店


 「花粉 鼻でブロック 3日分」のパッケージ内容は、少量に小分けされたクリームと綿棒6本というシンプルなもの。クリームを綿棒で掬って、鼻の中に塗るというわけだ。クリームの有効時間は4時間。クリームは合計12パートに小分けされているため、1日4回まで塗れることになる。

 まずは鼻に塗ってみよう。クリームの半分を掬い、それぞれの鼻の内に塗布する。入り口から約1cmほどくらいが目安とのことだ。塗った感覚は、気になるでも気にならないでもなく、“鼻の中にヌルッとした軟膏が塗られているなぁ”という、ごく当たり前のものだった。塗る前はクリームにスッとする成分が入っているのかと思ったが、まったくの無臭。ちなみに成分は、「精製長鎖炭化水素」というものらしい。

クリームは12分割されている(3枚×4カ所)付属の綿棒でクリームを掬う。なお、綿棒は6本同梱されているクリームを鼻の穴の中に塗る。目安は入り口から1cm。写真では、綿棒を入れていない方の鼻の穴にクリームが既に塗られている

 効果は本当にあるのだろうか、外に出てみよう。天気は晴天、最高気温は15℃、花粉予報も「多い」と、絶好の花粉日和(?)だが、鼻はまったく大丈夫。くしゃみどころか、鼻もムズムズすることもなかった。早速の効果テキメンに、塗るだけでこんなに違うのかと、びっくりしてしまった。当初は気になったクリームのヌルッと感も、徐々に薄れてきて、30分も経てばまったく気にならなくなった。

 しかし、しばらく経つと、どうも鼻がムズムズする。時計を見るとあれから3時半ほど経過。効果の期限である4時間が経とうとしている。改めて塗り直すと、しばらくすると収まった。

 正直に言うと、ここまで効くとは思っていなかった。マスクをする必要がないので、メガネも曇らないし、飲み物を飲む際にも困らない。クリーム自体が無臭なので、食事の際に香りがもちゃんと嗅げるというのもうれしい。もちろん、人からクリームの存在を気付かれることもなかった。

 とはいっても、これは私の花粉症が大して深刻でないことも大きく影響しているだろう。花粉症では、鼻だけでなく、目や口に症状がでる人も多いが、本製品はさすがにそこまでカバーできない。そうした人には、マスクやメガネ型のガードが別途必要なのは間違いない。あくまでも、4時間だけ鼻から花粉が入りにくいようにするものなのだ。

綿棒を鼻の穴の中に突っ込んで塗る姿はオフィスにはそぐわない。できればトイレなど人目につかないところで塗りたい
 使用上の注意としては、クリームを大量に、奥まで塗り過ぎないこと。クリームが気になってしまい、あまり気持ちの良いものではない。また、鼻をかむとクリームが取れてしまうため、鼻水がズルズル出ている状態での使用には当然ながら向かない。ついでにいえば、クリームを鼻に塗っている姿はかなり間が抜けているので、トイレなどで隠れて塗る必要があるのもやや面倒かもしれない。

 ちなみに豆知識だが、本製品は医薬品ではないため、コンビニやスーパーなどでも売られている。手軽に買える点はとてもうれしい。

 非常に満足したので、チューブ型の30日分を購入した。約1,200円と高めだが、高機能のマスク2箱分と同じくらいということを考えれば、ギリギリ納得できる価格だった。

 ネット通販のクチコミ欄を見ても、「効く」「効かない」という2派に分かれているが、私に関しては確実に効果はあった。とはいえ効果や症状には個人差があるため、初めて購入するという人は、一番安い3日分で試すことをお勧めしたい。

個人的には効果テキメン。チューブ型の30日分タイプを購入したチューブ型の場合は、写真のように綿棒に塗って使っている。綿棒は市販のものでも良いとのこと。指でもOKらしい


2010年 3月 15日   00:00