ミニレビュー

なぜ売れている? ニトリ「横向き寝がラクな枕」の実力を確かめてみた

ミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
ニトリ「横向き寝がラクなまくら(ナチュラルフィット)」3,990円。「やわらか」の「横向き寝も仰向け寝もラクな低反発まくら(ナチュラルフィットプレミアムP2304)」4,990円と、「かため」の「通気性の良い 横向き寝がラクな 洗える枕2(Nブレス プラスエア P2427)」4,990円も用意されている

ニトリの「横向き寝がラクなまくら」が、シリーズ累計販売数300万個を突破と売れているらしい。なぜ、横向き寝なのか? 実際の寝心地はどんなものか? 今回、製品を取り寄せて試してみました。

「横向き寝」のメリットとは?

人間、仰向けで寝るのが普通で正解だろう。長年そう思っていましたが、最近は横向き寝のメリットを聞くことが増えてきました。

横向き寝だと気道が確保されやすく、呼吸がしやすくなるほか、体が自然と丸まるため腰への負担が少なく、さらには内臓への圧迫が少ない(左側を下にして寝ると胃の消化を助け、胃酸の逆流も防げる)など、良いことがたくさんあるようです。

その反面、横向き寝では肩や腕への負担が大きく、コリや痛みを起こしやすいデメリットがあります。

私もスマホを布団の上に置いて動画鑑賞しながら寝落ちして、肩と腕の筋肉がガチガチに固まっていることが多々ありますからね。五十肩になりやすいので、特にそのへんはシビアです。

横向きでも仰向けでも使える「凸」形状の枕

さて、今回取り寄せた「横向き寝がラクなまくら」は、かたさ「ふつう」のタイプ。これ以外にも、「やわらか」と「かため」のバリエーションが用意されています。

「横向き寝がラクなまくら」は上から見ると「凸」形状になっています。仰向けに寝る際は、出っ張りの部分が首を支え、横向きに寝る際は左右のエリアで首を支えるように使用します。

上から見ると「凸」形状となっており、仰向けに寝る際は中央のエリア、横向きに寝る際は左右のエリアを使用する

首や頭部に当たった感じは、しっかりしていながら、かたすぎもしない、まさに「ふつう」です。やわらかい枕が好みの人は、「やわらか」を選んだほうが無難だと思われます。

枕の高さは、体格や好みに応じて調整可能です。メッシュ素材のカバーの中には、本体(高さ約7.5cm)と高さの異なるウレタンシートが2種類(高さ約2cmと約3cm)入っており、組み合わせによって計4パターンの高さが選べます。

内部は3層構造で、本体と2種類のウレタンシートを入れ替えることで高さを調整できる

個人的に高さのある枕は肩や首が凝ってしまうので、最初は本体+低めのウレタンシートで使用していましたが、翌日にはそれも外し、本体のみで使うようになりました。

仰向け寝。首元からしっかりとフィットしてくれる

横向きでも呼吸がしやすく、寝返りもスムーズ

どちらかというと枕が合わないことが多く、これまでは枕なしで寝ることもよくありました。ですが、横向き寝では枕がないと首や頭が傾いてしまうし、枕を使ったら使ったで、枕と干渉する肩への負担が大きくなりがちでした。

その点、「横向き寝がラクなまくら」は、横向き寝でも肩と干渉せず、背中と首、頭部がまっすぐに保たれるので、肩や首が凝りにくいと感じます。布団に置いたスマホでの動画鑑賞もラクにできますし、横向きのまま寝落ちして腕が痛くなることもなくなりました。

横向き寝では、首の角度を一定に保つ
スマホの「見ながら寝」も安楽。そのまま寝落ちOK

横向き寝では気道が確保されやすく、呼吸がしやすくなるため、いびきの低減にもつながるとされています。個人的にはほとんどいびきはかきませんが、この枕を使って横向きに寝ると、呼吸のしやすさを感じます。呼吸がスムーズかつ深ければ、体調の回復にも役立ちそうです。

睡眠中の呼吸の大切さは、特に、お酒を飲みすぎた時に実感します。呼吸が浅くて夜中に起きてしまう時は二日酔いになりがちですし、深い呼吸が保たれれば不思議とお酒は残りません。アルコールの分解には大量の酸素を必要とするからでしょうね。

あと、睡眠中は適度な寝返りも重要らしく、「横向き寝がラクなまくら」であれば、仰向け寝と横向き寝をスムーズに切り替えられるようにも感じます。

カバーはウォッシャブルで抗菌・防臭加工が施されている

枕の好みや相性は本当に人それぞれなので、万人に必ず合うとは言い切れません。ただ、健康のために横向き寝を意識する人には、ファーストチョイスとしておすすめできますね。

小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>