やじうまミニレビュー

いざというときに役に立つ「ひげそり内蔵モバイルバッテリー」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
ひげそり内蔵モバイルバッテリー

 スマートフォンやタブレットの電池切れに備えて、用意しておくと便利なのがモバイルバッテリー。単なるモバイルバッテリーではなく、ライトやカイロなど、他の機能を組み合わせたものも数多く登場している。

 中でもとくにユニークなのが、今回紹介する「ひげそり内蔵モバイルバッテリー」である。

メーカー名サンコー
製品名ひげそり内蔵モバイルバッテリー
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,317円

 正直言って、この発想はなかった。よく考えてみれば、携帯用シェーバーもモバイルバッテリーも、程度に差はあれど「いざというときに役に立つ」という意味では同じなので、この2つを組み合わせるというのはなかなか合理的かもしれない。

 本体のサイズは58×95×33mm(幅×奥行き×高さ)、重量は154g。容量は5,200mAh。デザインは無骨だが、握りやすい形でしっかりとホールドできる。ただし、新品にもかかわらず表面のシールに細かいキズが付いていたのは残念だった。

 シェーバーは2枚刃の回転式で、刃の部分は半透明のキャップに覆われている。スイッチ類はボタンが1つだけで、これを1回押すとLEDインジケーターが電池残量を4段階で知らせてくれる。シェーバーのスイッチを入れるには、マウスのダブルクリックのようにスイッチを2回押すと作動する。ボタンを2回押さなければならないのは少々面倒だが、これによってカバンの中での誤作動を防ぐことができる。

パッケージ
シェーバー部はキャップでカバーされている
2枚刃の回転式を採用
握りやすくしっかりとホールドできる
電池残量がわかるLEDインジケーター

 モーターの動きはあまりパワフルではなく、構造的にもシンプルなので、深剃り性能については今ひとつだが、サブとして割り切るのならば十分な性能だ。作動音もマイルドなので、オフィスでも使用できる。

 なお、ヒゲを剃り終わったあとにメンテナンスできるように、外刃は取り外せる。ただし大手メーカーのシェーバーに付属しているようなクリーニングブラシは付属していないので、ヒゲくずを掃除する場合は別に小さなブラシを用意する必要がある。

外刃を取り外した状態
外刃の裏側

 内蔵バッテリーの充電時間は1Aの場合は約8時間。出力は5V/1Aと説明書に記載されている。センチュリーのUSB電流供給能力チェッカー「USB POWER LOADER」を使って、電圧が4V未満になるまで負荷電流をかけてみたところ、満充電時での最大供給電流は1.35A、iPhone 6を充電し終わってから計測したところ、最大供給電流は1.12Aという結果になった。タブレットの充電には非力で、Nexus10での充電を試してみたところ充電スピードがかなり遅かった。

 充電時間については、バッテリー本体が満充電の状態からiPhone 6を充電してみたところ、残量10%の状態から30%に達するまで約20分、50%に達するのに約41分、80%に達するのに約73分、90%に達するのに約91分、95%に達するのに約114分かかった。

入力用のUSB micro Bポートと出力用のUSB Aポートを装備
USBケーブルが付属
LEDインジケーターで充電の進行度がわかる
USB POWER LOADERで電流供給能力を測定
iPhone 6を充電

 「ひげそり内蔵モバイルバッテリー」は、同容量のほかのモバイルバッテリーと比べると大きくかさばるものの、モバイルバッテリーと髭剃りを一緒に持ち歩けると考えると便利な商品だ。見た目は少しチープではあるが、カバンの中にひとつ入れておけば、スマートフォンの電池が切れたときも、髭を剃り忘れたときにも対処できる。出張や旅行などにもおすすめのアイテムだ。

片岡 義明