やじうまミニレビュー

LED照明を兼ねたモバイルバッテリー

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 今回は、日立マクセルのモバイル充電器「MPC-CLT6600」を紹介しよう。LED照明とモバイルバッテリーを組み合わせたユニークな製品だ。

日立マクセル「MPC-CLT6600」
パッケージ
メーカー名日立マクセル
型番MPC-CLT6600
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格5,780円

 MPC-CLT6600は、容量6,600mAhのリチウムイオン電池を内蔵している。充電用ケーブルを接続して充電するタイプで、USB出力端子とMicro USB入力端子を1つずつ装備する。約500回、繰り返し充電できる。

 ケーブル長が、約20cmのMicro USBケーブルが付属するが、Lightningケーブルなどを用意すればiPhoneなどの充電にも利用可能だ。

 外装は金属製でしっかりした作りだ。サイズは56×110mm(直径×高さ)、重量は約270gと、LEDライトを搭載しているため、一般的な容量6,000~7,000mAhのモバイルバッテリーと比べると大きく重い。

 また、本体内部の発光部を引き出すことでLEDライトだけでなく、光が四方に拡散するランタンとしても使える。発光部は、変な引っかかりもなくスムーズに引き出せる。なお、本体上部にはフックが付いており、さまざまなところに吊り下げられる。

 カラーはブラックとグリーンの2色で、今回はブラックを選んだ。

金属製の本体
グローブを引き出した状態

 本体下部には、電池残量や充電中の目安となる容量を4段階で表示するインジケーターが搭載されている。

 電源ボタンは、底面に装備。ケーブルを接続していない状態で押す(1秒以内)と、電池残量を確認できる。

 USBの入出力端子には保護キャップが付いている。めくっても本体につながっているので、なくす心配がない。

 この製品は防滴・防水対応ではないので、キャンプなどで使う場合は、ケースなどに収納して持ち運んだほうがいいと思う。

電池残量を示すインジケーターを搭載
入出力端子には保護キャップを装備
付属のUSBケーブル
USBケーブルで内蔵電池を充電

 搭載されているLEDは、1Wの白色LEDで上部に集光レンズを搭載している。配光の角度が狭いため、手に持って前方を照らせるLEDハンディライトとして使用可能だ。ボディが円筒形のため握り心地もなかなかいい。

 明るさは、LEDライトモードでは約23lm、ランタンモードで約27lmとなっている。ハンディライトとしては十分使える明るさだ。

 ランタンとしては、テーブルの上に置いてサブ照明として使ったり、吊り下げてテント内照明として使うには十分だ。

 ハンディライトやランタンとして使用した場合の連続点灯時間は約50時間。当然ながらライトとして使えばその分だけ電池の残量は減るが、残量が底をついていなければ非常時にモバイルバッテリーとして使えるのは安心感が大きい。

ハンディライトとして使用可能
ランタンモードで点灯
アウトドアでの使用に最適

 モバイルバッテリーとして使った場合の、iPhone 5sの充電時間を調べてみた。残量8%から開始して50%へ達するのに約41分、90%へ達するのに約101分かかった。

 また、最大出力は2Aで、iPadの充電も可能だ。iPad(第三世代)を充電してみたところ、残量10%から開始して40%へ達するのに166分、50%へ達するのに223分、60%へ達するのに280分かかった。その後、298分かけて62%まで達した時点で充電が止まった。

 このように、モバイルバッテリーとしても十分に使えるが、同程度の容量のモバイルバッテリーに比べると重くてかさばる。

 メインの用途はランタンやLEDライトで、いざというときにスマートフォンやタブレットを充電できる製品という考え方で使ったほうがいいと思う。防水・防滴仕様ではない点が気にならなければ、アウトドア用のLEDライト兼モバイルバッテリーとしておすすめだ。

片岡 義明