やじうまミニレビュー

ハピネット「Aqua Rain」

~カラーLEDと噴水でお風呂場を華やかに
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



ハピネット「Aqua Rain(アクアレイン)」
 寒い冬には、お風呂にゆっくりと入って、体の芯まで温まりたいもの。しかし、せっかちな性分のせいか、何もせずに湯船にぼーっと入っているのが苦手。すぐに上がってしまったり、シャワーで済ませたりしてしまっている。

 そこで、入浴中に何かしら暇つぶしになるお風呂グッズはないかと探していたところ、同僚より「Aqua Rain(アクアレイン)」を渡された。

 このアクアレインは、湯船に浮かべるとお風呂の水をプシューと吹き上げ、それをカラーLEDの光で照らす、というお風呂用グッズだ。謳い文句によれば、「噴水を照らし出す美しい光と、水面に落ちる水の幻想的な音をお楽しみください」ということらしい。少しは入浴中の暇つぶしになるだろうと思い、使ってみることにした。

メーカーハピネット
製品名Aqua Rain(アクアレイン)
希望小売価格3,129円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,456円


 本体は130×70mm(直径×高さ)の円盤形で、意外と大きい。表側には水の吹出し口とカラーのLEDライト3灯、電源スイッチが用意されており、裏側には水の吸い込み口が用意されている。

 本体を回すとパカッと2つに割れる。片方のパーツには電池の投入口が用意されており、アルカリ単三乾電池を4個投入し、再び閉めれば使用準備が完了となる。なお、注意書きには充電池の使用は禁じる旨が書かれていた。

本体表面。お風呂に投入した際に顔を出すのがこちら。中央部には噴水の吹き出し口が、その周囲にはLEDライトが3灯用意されている。電源は写真右の白いボタン裏面。中央のメッシュ部分から水を吸い込む電源はアルカリ乾電池を4本使用。充電池は使ってはいけないとのこと

湯船に浮かべて使用中のようす。意外といっては失礼だが、かなりキレイ。湯船を打つ軽やかな水の音も良い
 湯船に浮かべ、電源スイッチを押すとLEDライトが点灯し、ウイーンという機械音とともに、噴水がスタートする。

 意外と言っては失礼だが、噴水はかなりキレイ。きめ細やかな水流がチョロチョロと吹き出し、赤や青など7色に自動で切り替わるカラーLEDの光と重なって、まるで花火のような美しさがある。浴室のあかりを点けたままでも十分だが、消すとカラーLEDの色がより鮮明に出るためよりキレイ。また、湯船を打つ水の音も軽快で良い。

 ちなみに、噴水にはもう1パターン、3本の噴水がピューと吹き出すものもある。こちらは、LEDの光が噴水にうまく重ならず、また湯船を打つ水の音もうるさめ。正直に言って、こちらには美しさはあまり感じられなかった。なお、噴水の種類は吹出し口を回せば切り替えられる。

 というわけで、もっぱら、きめ細やかな方の噴水を使っている。カラーLEDと重なる噴水の飛沫を見て、そしてシャーという水の音を聞いていると、お風呂でボーッとしている時間も悪くないなと思えてくる。孤独で無味乾燥なお風呂場を楽しむ“友”ができたことは、素直に嬉しい。これで、光のパターンが選べたり、カラーが固定できたり、シャワーの種類が豊富だったりすれば、“唯一無二の親友”になってしまうかもしれない。

噴水の上から撮影したところ。LEDで照らし出されたカラフルな噴水は、まるで花火のよう電気を消せば、さらに幻想的な雰囲気に
3本の噴水がピューと吹き出すパターンもあるLEDの光が噴水に映らないため、あまりパッとしない

使用中の動画。前半が「きめ細やかな噴水」、後半が「3本の噴水」照明を消した場合の使用中の動画。前半が「きめ細やかな噴水」、後半が「3本の噴水」

 最後に、使用上の注意をひとつ。本製品は、実は43℃以上での使用が禁じられている(変形の恐れがあるとのこと)。アツアツのお風呂が好きな方にはお勧めできない。ちなみに、今回試したケースでは給湯温度を43℃で湯張りしたが、特に問題はなかった。

 言ってみれば、水を噴き上げて光を照らすといった単純な製品ではあるが、カラーLEDと重なりあった噴水には、花火のように、美しさに心を奪われる瞬間が確かにあった。お風呂を嫌がる子供を抱える家庭ではもちろん、お風呂に入るのが面倒臭い人、いつもカラスの行水で済ませてしまう人にもお勧めだ。地味なバスルームも、きっと華やぐことだろう。


2009年 11月 24日   00:00