やじうまミニレビュー

3歳児がバカウケする音楽ロボット「バイリンガル・モビ」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 我が家には3歳4カ月の男の子がいる。いちおう園庭のある保育園に通わせてはいるが、保育園だけではパワーが有り余ってしまうようで、帰宅後は狭い家の中を走ったり踊ったり意味なく飛び跳ねたりしている。

 適用年齢が3歳からの、話を聞き取る力やダンスのセンスを自慢できる学習ロボット「ロボ・de・ゲーム! バイリンガル・モビ(以下:モビ)」を借りる機会があったので、家に持って帰ってみた。とにかく息子にバカウケだ。

ロボ・de・ゲーム!「バイリンガル・モビ」
背面には電源/音量スイッチがある
正面にある3つのボタンで遊び方を選べる
メーカー名マテル
製品名フィッシャープライス ロボ・de・ゲーム!「バイリンガル・モビ」
価格(編集部調べ)5,240円

 数週間遊ばせてみて「モビ」が何かと言えば、リズム音楽ロボットと言う印象。背面にある電源スイッチを入れると、「やぁぼくはモビ、一緒に遊ぼうよ! お腹のボタンを押してゲームを選んでね」とノリノリで言ってくる。声や流れてくる音楽の雰囲気は、Eテレの幼児向け番組『オトッペ』のような感じ。

 「お腹のボタンを押してゲームを選んでね」と言われると、息子はすぐにお腹のボタンを押した。お腹には3つのボタンがあり、「ABCアクション」「かたちアクション」「ラーニング&プレイゲーム」と、大きく3つの遊び方ができる……が、もちろん息子には、どのボタンがどの遊び方なのか理解できないので、てきとうなボタンを押して遊んでいる。モビの光や音、それに動きなどを見ているだけで楽しそうにしている。

最初は警戒しながらソ〜ッと近づく
なんだか分からないけど楽しそうな息子

 どんなふうに遊んでいるかは、動画を見れば分かりやすいだろう。

モビとノリノリで遊ぶ3歳児

 例えばABCアクションを試すと、ノリノリで「エイチ・オー・アール・エス・イー! ホース! 馬のようにパカパカ走ろう!」というふうに音楽が流れてくる。音楽に合わせてモビが動き出し「パカパカ」歌っている。

 もちろん筆者からしたら「はぁ!? なんだこれ?」と思ってしまうのだが、息子を見てみると、初めて使った時から腰を左右に動かし、ステップを踏んでニコニコしている。親が見本を見せてあげると、楽しさが倍増したかのようにゲラゲラと笑い初めて、自身も積極的に踊り始めた。

 一通り終わると、モビの動きが止まり、同じ遊びをするか別の遊びをするかを聞いてくる。モビの頭部にある赤か緑のボタンを押すと、また音楽が鳴り出すのだ。モビが止まると慎重だった息子も、近づいていってボタンを押す……するとモビが動きだすから、またパッと離れる……これでエンドレスに遊べるのだ。

頭部の赤と緑のボタン。遊びの中で使ったり、次の遊びに移る時に押す
モビの動きが止まったら、頭部のボタンを押す……すると次の遊びが始まる

 「かたちアクション」は、モビが音楽にのって四角や三角などの軌跡で部屋の中を動くというもの。モビの後を子どもがついていくのを狙った遊びだ。これは、ある程度広い部屋でないと遊べない。我が家の4畳半の部屋だと壁やテーブルにぶつかったり、隣室との段差で転んだりしてしまう。

 だが、モビが壁やテーブルに引っかかったり転んだりするたびに、「あっ! 転んじゃった!」などと言って息子が助けに行く。それはそれで子どもには面白そうだった。

タイヤが大きく、座ぶとんくらいの段差はガシガシと越えていく
段差を検知しないので、段差があっても進み、場合によっては転ぶ

モビを使って独自の遊び方を作り出すのもいい

 最初はモビが発する光や音に興味を持って、実際にどうやって遊んだらよいのかは分からないようだった。その段階では、大人が「こうやって踊るんだよ」などと教えてあげることも必要。すると徐々に、自分だけで正しい遊び方をし始める。

 とはいえ、好奇心旺盛ですぐに興味が移ってしまう3歳児だけに、モビを動かしながらも次々と色んな玩具を持ち出してくる。例えばモビを動かしながら、彼が大好きな、『きかんしゃトーマス』や『カーズ』などの玩具を使って、一緒に遊び始めることも多かった。そうやって独自の遊びを開発していくのも、子どもにとってはいいことなのだろう。

勝手に動くモビを、ライトニング・マックィーンで追いかける遊びは鉄板
モビとマックィーン(時にはトーマスなど)とで会話させる遊びも多かった

 しばらくすると、電源の位置も覚えるし、1人でもモビと楽しめるようになる。もし音が気にならなければ、料理や掃除の時だけでも、子どもを1人で遊ばせておきたい、という場合には良いのかもしれない。

河原塚 英信