やじうまミニレビュー
アナログなのにめちゃデジタル! 活動量計も内蔵したスマートウォッチ「FOSSIL Qテイラー」
2016年12月21日 07:00
「Fossil」がアナログ時計に活動量計を組み込んできた!
これまで数多くの活動量計(アクティビティトラッカー)を使ってきましたが、スポーティな機能と見た目を優先するあまり、普段着ではどうしても浮いてしまうものが多いと感じていました。それが最近になって、変化しつつあるようです。
1つは活動量計としての見た目をもっとオシャレにしようという流れ。ボディの色やバンドを工夫して、それそのものがアクセサリーのように見える、ちょっと変わった時計のように見えるデザインが特徴です。もう1つは、見た目は完全にアナログ腕時計だけど、実は活動量計というタイプ。代表的な製品に「Withings Activite」があります。非常にスッキリとしたアナログ時計で、スーツのときでもまったく浮かないデザインに仕上げています。
今回ご紹介するのは後者のタイプ。なんと老舗のカジュアルウォッチ・ブランド「Fossil(フォッシル)」が活動量計を組み込んできたのです。もともとデザインを重視してきた時計ブランドが作っているというのがポイントです。
メーカー名 | フォッシル |
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製品名 | FOSSIL Qテイラー ライトブラウンレザーハイブリッドスマートウォッチ |
実売価格 | 28,620円 |
おしゃれな腕時計の使用感のまま、活動のトラッキングや通知ができる
私が手に入れたのは「FOSSIL Qテイラー ライトブラウンレザーハイブリッドスマートウォッチ」(以下、FOSSIL Qテイラー)。ピンクゴールドを使ったボディとベージュのレザーバンドが女性らしいデザインのアナログ時計です。3気圧防水なので、水濡れで壊れる心配なし。電源はCR2430電池1個で、約半年間は連続して使えます。
どこからどうみてもファッショナブルなアナログの腕時計。自分ですら、どんな服とあわせようかと想像を巡らせるくらい。もはやそれが歩数を測っているなんて想像もしないでしょう。でも歩数、移動距離、消費カロリー、睡眠サイクルを24時間トラッキングしており、専用のアプリでデータを管理できます。
活動量の達成率は、サブアイの「START」と「GOAL」に針で表示されるので、時間を見るついでにどれくらい活動したかをチェックできます。
しかも通知機能も備えています。何かを振動で伝えるというのは想像しやすいのですが、FOSSIL Qテイラーは振動だけでなく針を駆使します。目標を達成したときは、長針短針が同時にクルクルぱたぱたと回転して祝福してくれます。突然針が回転し出すので、誰かがいるときは「なにそれどうしたの!」と驚かれることも。
通知では、時計の1から6までに特定の人物からのメールや電話、または任意のアプリを割り当てることができます。1ならAさん、2ならBさん。3ならLINE、4ならFacebookのメッセンジャーにメッセージが来ているといった具合で、通知がくると長針と短針がその時間を指して知らせます。
側面のボタンを押すとスマホのシャッターも切れる!
本体側面には3つのボタンが、文字盤にはサブアイがついており、こちらもかなりユニークな動きをします。上のボタンをおすとサブアイの針が「DATE」を指し、長針と短針が文字盤の周囲に小さく書かれた日付を指します。
真ん中の大きめのボタンはモード切り替えです。1回押す毎にサブアイの針が「ALERT」「TIME 2」「DATE」を指し、長針と短針が最新の状態を指します。
下のボタンを押すと、写真を撮る、音楽プレーヤーの操作、電話を鳴らすなど、アプリで割り当てた機能を実行します。スマホをよく見失う方は電話を鳴らせるようにすると、すぐ発見しやすいですし、スマホで自撮りしたり集合写真を撮ることが多いなら、写真のシャッターが切れるようにするととても便利に使えます。
アプリ上では「1日*回**をする」などの目標も設定できるのですが、実行したときに押すことでカウンター代わりにも使えます。
Fossil + Misfit → FOSSIL Q
見た目はアナログ時計なのに、活動量計であり、針がパタパタと通知を知らせてくれて、ボタンを押せばスマホのシャッターまで切れる。こんな腕時計、いままでなかったんじゃないでしょうか。
他の活動量計に比べると、アプリはとってもシンプル。スポーツで体を鍛えたい人というより、普段の生活でどれくらい動いているかを知りたい方に向いています。これまで活動量計には縁が無かった方でも、余裕で使いこなせる内容です。
実は昨年、Fossilグループは活動量計ブランドである「Misfit」を傘下に収めました。Misfitブランドの活動量計は引き続き登場していますが、FossilはMisfitのテクノロジーを自社の時計に組み込んできたというわけです。
あいにく現在MisfitとFOSSIL Qテイラーのアプリは違うため、測定データを1つに統合できません。FOSSIL Qシリーズのアプリはブランドごとにも異なるので、時計ごとに連携アプリを入れることになってしまう点も残念。でもきっと将来は使うデバイスを自由に選べるようになると信じております。それがファッションですからね!
腕時計を買い換えよう、買い足したいと思っていた方、次の1本はテクノロジー満載のFOSSIL Qテイラーはいかがでしょう。今回ご紹介しているモデルは、みんなで自撮りする女性へのプレゼントにおすすめです。