家電製品ミニレビュー

エレクトロラックス「rapido plus ZB4128B」

~吸引力も使用時間も十分! 独自のゴミ捨てギミックも秀逸なハンディ掃除機
by スタパ齋藤
エレクトロラックス「rapido plus」

 家電Watch編集部から「貴様は充電式掃除機大好き野郎だからこの新型ハンディ掃除機を試してみなはれ」風なメールとともに、エレクトロラックスの「rapido plus(ラピード プラス)」が送られてきた。あっコレ充電式なのに30分も使えるというウワサのアレ♪ 早速試してみたいッ!!


メーカーエレクトロラックス
製品名rapido plus ZB4128B
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格25,758円


 この充電式ハンディ掃除機は、同社が2011年の夏に発売した「rapido」シリーズの上位機種にあたる。「rapido」シリーズはちょいとユニークな充電式ハンディ掃除機で、発売当初は3機種存在していた。現在は2機種あり、「rapido」(3.6V)「rapido Wet&Dry」(4.8V)となる。現在はカタログ落ちしているようだが、当初は「rapido 7.2V ZB4106」という製品もあった。

 で、これらの掃除機、内蔵電池電圧と出力電圧が違うんですよ。要は機種ごとにパワーが異なるのだ。高出力の機種のほうが吸引力があるけれど、実勢価格がチト高い、みたいな。ほか、サイズや質量や吸込み口に装備した小型フロントタイヤなど多くの点は共通している。

 そして現在、新たに最大の内蔵電池電圧と出力電圧を持つ「rapido plus」が登場。エレクトロラックスの充電式ハンディ掃除機としては最もパワフルな最新機種というわけですな。従来機種の連続使用時間が10分だったところ、このrapido plusは30分となっているのも大きな特徴だ。

電池電圧3.6Vの「rapido」。消費電力は2.0W。現在のrapidoシリーズ中最も安価だが、その分吸引力は弱めだ。実勢価格4,700円前後電池電圧4.8Vの「rapido Wet&Dry」。消費電力は2.5W。濡れた場所でも使えて、最大120mlの液体まで吸引可能。実勢価格5,500円前後電池電圧18Vの「rapido plus」。消費電力は12.4W。最もパワフルな機種で、30分の連続使用が可能だ。実勢価格は25,000円前後。

 ていうか最上位機種だけあってお値段も高いんですけど、実際に使ってみると各所に魅力が感じられる。

 まずは吸引力。このサイズの充電式掃除機としては非常にパワフルな部類だと感じる。rapido plusは吸引力違いで通常モードと最大モードを使い分けられるが、最大モードならスティック型掃除機かそれ以上の吸引力が得られるのではなかろうか。もしパイプ式のアタッチメントとT字型のブラシがあるとすれば、スティック型掃除機としてしっかり使えちゃうと思われる。

 また、ハンディ型掃除機として考えれば、通常モードでも十分実用的な吸引力を発揮している。机上やソファなどに散らかるゴミで「これは通常モードだと吸い取れない」と感じられる対象が思い当たらない感じ。

 また前述のように連続使用時間が30分と長いのも有り難い。通常モードだと連続30分、吸引力の強い最大モードなら連続10分使える。電源はリチウムイオン電池が採用されているが、リチウムイオン電池ゆえ急速充電が可能だからか、4時間で満充電になるのもナイス。ちなみにほか2機種のrapidoシリーズは満充電までに16時間かかる。

本体は高級感のあるハイテックなデザイン手元の電源ボタンにより吸引力を2段回に切り替えられる付属の充電ステーションにセットした佇まいも美しいですな。充電ステーションにはブラシノズルとすき間ノズルを収納しておける

 しばらく使ってみた印象としては、外見的にシンプルでキレイなのがイイですな。わりと多くのハンディ型掃除機には、なんかこう生活臭が漂いがちだったり、あるいは「汚れを吸い取る道具」としてキタナイ印象があったりして、目立つところには置きにくかった。が、rapido plusにはそういうイメージがなく、置き場をさほど選ばない。

 それから、タイヤの機構。吸引口に小さなタイヤがふたつあり、机上面や床面でこのタイヤを転がしつつ掃除ができるのは快適。通常の使い方ではタイヤ以外が面に接することはなく、同時に、面と吸引口が非常に近くなるので、腕にかかる負担が少ないのに効率良く掃除できる。

 小さなことだが、電池残量を示すインジケーターも便利だ。3段回および点滅で電池残量を示す青色LEDランプ。残量が、75%以上、25~75%、25%未満、間もなく電池切れというふうに読み取れる。もともと電池の保ちがよい掃除機だが、これによりさらに「電池切れを心配してのヤキモキ感」を減らせる。

 あと、「もう一台別の掃除機があること」が前提にはなるが、たまったゴミの掃除がラク。rapido plusには、ほかのエレクトロラックス製のスティック/ハンディ掃除機に見られる「掃除機お手入れカバー」機構がある。吸引口上部のカバーを開くと穴があり、別の掃除機を使ってその穴からカップ内のゴミを吸い出せるのだ。これにより非常にラクにゴミ処理ができる。

ゴミはカップ内に吸引されるフィルターはプレフィルターとファインフィルターの2重式で、目詰まりしにくくメンテナンスしやすいまた、吸引口上部が開き、そこから別の掃除機でカップ内のゴミを吸い取れるギミックは非常に実用的

 この機構を使うと実際どのくらい「ラク」にrapido plus内のゴミを処理できるかと言えば、まあだいたいいつも「rapido plusのカップ部を開く必要がない」くらい。「掃除機お手入れカバー」機構の穴からカップ内のゴミを吸い出せば、ほとんどの場合、rapido plus内にゴミは残らない。

吸引口のタイヤにより床や机上面などをスムーズに掃除できるアタッチメントは、ブラシノズル、すき間ノズル、フレキシブルノズル、クルマ用ノズルの4種類が付属し、ノズル収納袋も付属する30分の連続使用が可能なので、クルマの掃除も余裕でデキますな。

 掃除機の掃除のために別の掃除機が必要ってどうなの? みたいな小さな疑問はある。また、もちろんたまにはカップを外してフィルターの掃除が必要だったりもする。でもこの機構、ゴミ捨て時にゴミが舞うとか、そうなるからベランダでゴミ捨て、みたいな不潔さや面倒もない。一度使うとホントにラクだし清潔だしで手放せなくなる優れた機構だと思う。

 てな感じで、吸引力も十分だし、連続使用時間も30分と長いし、外見も美しいし、付属品も充実しているし、独自のゴミ捨てギミックも秀逸なrapido plus。でもお高いんですのよ奥様、25,000円前後ですってよ。んまぁ。みたいな。この値段をどう考えるかだが、俺的にはそーとー欲しい充電式ハンディ掃除機となった。






2012年5月29日 00:00