クリップなし! 簡単に髪を巻けるヘアアイロン

mod's hair「イージー・カール　3253P」

　“髪を巻く”時に使うアイテムが、ヘアアイロンだ。内蔵ヒーターで熱した金属パイプに髪を当てることで、髪をカールさせたり、ストレートにしたり、髪形を自在に操れる。

　といっても、一般的なヘアアイロンは、パイプに髪を当てる際に、開閉式のクリップで髪を挟む必要がある。このクリップの挟み方には慣れとコツが必要で、ヘアアイロンの扱いに苦手意識を覚える女子も、私の周りでは少なくない。

　そこで、初心者でも使いやすいヘアアイロンとして登場したのが、mod's hair(モッズ・ヘア)の｢イージー・カール｣シリーズだ。イージー・カールは、クリップがない点が最大の特徴で、パイプ中央の隙間に髪を差し込むだけで、早く、簡単に髪が巻ける。

　イージー・カールのラインナップは、細かく巻けるパイプ径25mmタイプ、大きめのカールを作れる32mmタイプ、ゆるいカールを作れる38mmタイプが用意されている。今回は中間の32mmタイプを使用した。

　本体サイズは298×62×61mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は約400g。消費電力は約680W。電源コードの長さは約2mある。

イージー・カール 本体

使い方のわかるDVDと説明書が付属する

製品パッケージ

　金属パイプ部は二又に分かれていて、各パイプの内側にヒーターを搭載する。このパイプの隙間に髪を差し込むことで、効率良く髪に熱を伝えることができる。

二又に分かれたパイプ。この隙間に髪を挟み込む

従来のヘアアイロンはクリップを開閉して髪を挟むため、手間がかかり、テクニックも必要だった(付属のDVDより)

DVDでは使い方をわかりやすい動画で紹介しているので、初心者も安心して使えるだろう

　操作はグリップ部の「ON/OFF」ボタンと温度設定ボタンから行なう。ヒーターの温度は「120℃/150℃/180℃」の3段階から設定する。温度が低い方が、髪へのダメージは少なく、ゆるいカールが作れるのだ。

スライド式の「ON/OFF」ボタンと「120℃/150℃/180℃」の温度切り替えボタン

約1分程度で設定温度に上昇し、ランプが点灯する

グリップ部の付け根に突起が付いていて、パイプがテーブルに触れないよう配慮されている

　さっそく髪を巻いてみよう。パイプの先端は、髪が滑り込みやすい形で、スムーズに髪を挟める。従来のヘアアイロンのように、クリップを開閉して挟む必要がないので、とても簡単だ。一度に挟める毛束の量は、従来のヘアアイロンとほぼ同じ。ゆるいカールを作りたい時は、多めに毛束をとる。

　髪を挟んだら、そのまま好みの位置までクルクルとパイプを回転させ、最後に巻き付けた髪を一気に引き抜く。すると、髪にちゃんとカールがついている。1つのカールを作る際の所要時間は約5秒で、従来のヘアアイロンよりも早く、次々に巻けた。

二又のパイプに髪を挟み込む

髪を挟んだ状態

まずは内巻き。パイプを内側にクルクルと回して、好みの位置まで髪を巻いたら、パイプをスッと引き抜く

右が内巻きにした状態で、ちゃんとカールが付いている

　カールは、内巻きにも外巻きにも対応するので、幅広いヘアアレンジを楽しめる。

外巻きする様子。パイプの隙間に髪を通し、パイプを後方に回転させていく

内巻きと同じ要領で、パイプに髪を巻き付ける

左が120℃で外巻き、右が150℃で内巻きにした様子

　前髪のような短い毛のスタイリングにも便利だ。ブラッシングするように、毛先に向かってパイプの隙間の髪を引くと、自然なカールが生まれる。クリップで挟むタイプのアイロンだと、カールが付きすぎて困ることがあったが、イージー・カールなら微妙な巻き加減を調節しやすい。

前髪のような短い毛も自然なカールを作れる

巻き髪だけでなく、自然なストレートも作れる

内巻きと外巻きを混ぜた無造作スタイルも楽しめる

　イージー・カールは今までのヘアアイロンとは使い方が違うので、使いこなすにはある程度の慣れが必要だが、慣れてしまえばこっちのもの。特にスピーディーに巻ける点、短い髪の毛も自然に巻ける点が気に入った。毎朝髪型をセットする時間も短縮できる。

　気になった点としては、巻き付ける毛束が少なすぎると、パイプの隙間からスルッと抜けてしまうこと。毛束を細くとって空気感のあるヘアスタイルを作る……といった応用度の高いテクニックには対応していない。あくまでも、初心者やヘアアイロンの苦手な方にも、しっかり、確実に、安定してカールを作れることに主眼を置いた製品だと思う。

　カールの向きや強さを自在にアレンジできるため、作れるヘアスタイルの幅は広い。これからの季節、髪のおしゃれを楽しむにはピッタリのヘアアイロンだ。