家電製品ミニレビュー
パナソニック「ヒゲトリマー ER-GB40」
~低価格ながら水洗いできるヒゲ用バリカン
by コヤマタカヒロ(2013/9/3 00:00)
最近では日常的にヒゲを伸ばしている男性が増えてきた。ビジネスマンでも業種や職種によってはヒゲが許され始めているようだ。
大切なのは、清潔にきちんと整えられていること。一見無精ヒゲに見える、モデルやタレントのオシャレヒゲも、生やしっぱなしではなく、長さや生やす場所などがきちんとデザインされているのだ。
ヒゲのデザインに必須なのがヒゲトリマー。今回は4月にパナソニックから発表されたメンズグルーミングシリーズのひとつ、「ヒゲトリマー ER-GB40」を試してみることとした。
メーカー | パナソニック |
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製品名 | ヒゲトリマー ER-GB40 |
価格 | オープン価格 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,981円 |
0.5mm単位で19段階の長さ調整が可能
ヒゲトリマー「ER-GB40」は、0.5mm単位でヒゲの長さ調整できるヒゲ専用トリマーだ。アタッチメントを取り付けない直刃の状態で0.5mmに、刈り高さアタッチメントを取り付けることで、約1mm~10mmまで、0.5mm刻みの19段階で調整することができる。
ER-GB40の最大の特徴は、シリーズ共通のIPX7基準の防水設計を採用している点。これは水深1mの水に30分浸けても影響を受けないということだ。誤って湯船に落としてしまったとしても問題なく、浴室でも安心して利用できる。なお同社のシェーバー「ラムダッシュ」シリーズでも、防水対応のシェーバーを用意しており、どちらも浴室で使うことができる。
使用時は、本体中央の電源ボタンの上に、刈り高さ調整用のダイヤルを装備し、回転させることでアタッチメントの位置を調整してヒゲの長さを好みで選べる。ダイヤルは片手で簡単に回すことができた。
ウェットカットは直刃で0.5mmにカット
ER-GB40は防水設計だが、水や洗顔剤などを付けた状態でのウェットカットは直刃のみに対応する。アタッチメントを付けて長さ調整を行なう場合は、ドライカットとなる。ただし、カットしたヒゲも水洗いで洗い落とすことができる。
さっそく使ってみると、ER-GB40では45度の鋭角刃を採用しており、密集している部分のヒゲもほとんど噛むことなくスムーズにカットできた。ただし、刃先はかなり鋭いようで、直刃でカットしたときに刃が当たって痛みを感じることもあった。このため、直刃でのカットでは、洗顔剤などを使ってウェットカットにすることで、刃先を滑らせることができそうだ。
なお、筆者はこれまで日常的なヒゲのトリミング用として2004年発売の「ER206」を利用してきた。このモデルと比べると、「ER-GB40」は刃先が26mm幅と狭くなっている(ER206は約4cm)ため、口角まわりなど、細かな部部分の調整はしやすかった。逆に広範囲をカットする場合に、効率が悪いかなと思ったが、実際に使って見ると特に手間取ることもなく、スムーズにカットできた。
水洗いのできるウォータースルー構造は便利だが……
ER-GB40は、スリムボディでスムーズにヒゲの長さを調整できた。ヒゲを日常的に伸ばしている方には、非常に魅力的な製品だ。0.5mm単位で19段階もの設定ができるヒゲトリマーはほかにはない。あご部分は長めに、口角の横は短くといった調整が手軽にできる。ワイルド風も、丁寧に整えられたヒゲもどちらもこれひとつで手軽にカットできる。
唯一、気になるのは使用前、使用後に付属の専用オイルによるメンテナンスが必須だということだ。これは、防水対応である以上仕方がないことでもある。濡れた刃をそのままにしておくと、錆の発生原因となり、切れ味も悪くなってしまうため、ER-GB40にはしっかりとしたメンテナンスが欠かせないのだ。
社会人がヒゲを伸ばす以上、日々、丁寧に長さを整えることが大切だ。そのミリ単位の調整の有無が無精ヒゲとオシャレヒゲの境界線となる。ヒゲトリマーER-GB40があれば、そのきめ細かな調整が簡単に行なえるだろう。