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パナソニック、“ヒゲセンサー”で濃さに合わせて運転するシェーバー
~お風呂で使えるボディシェーバーや丸刈り用バリカンも
(2013/3/14 17:23)
パナソニックは、ヒゲの濃さを感知して、肌への負担を抑えるシェーバー「ラムダッシュ ES-ST25」など、浴室で使用できる男性向け美容家電4機種を、4月21日に発売する。ES-ST25の価格はオープンプライスで、店頭予想価格は12,000円前後。
ヒゲの濃さに合わせてパワーアップ&ダウン。肌にやさしいシェービングができる
同社のシェーバーでは中級モデルに当たる、3枚刃の電気シェーバー。従来モデル「ES-ST23」からは、カミソリ感覚で握れる本体デザイン「ペングリップスタイル」や、外刃を外さずにヒゲくず洗い流せる「ウォータースルー洗浄」、浴室でも使えるIPX7相当の防水性能、を継承する。
新機能としては、ヒゲの濃さをセンサーで検知して、自動でパワーをコントロールする運転モード「ヒゲセンサーモード」を搭載した。これは、ヒゲをカットする際に起こる、リニアモーターの高速駆動を制御するマイコンの電気信号のわずかな変化を検知し、その変化に応じてリニアモーターのパワーを自動で調節するというもの。
例えばヒゲが濃い場合は、通常運転よりも約4%パワーアップして運転する。また、ヒゲが薄い部分、既に剃り終えた部分では、通常よりも約19%パワーを抑える。このため、余分な負担を抑えて、肌にやさしいシェービングができるという。
ヒゲセンサーモードは、本体の電源ボタンをONにすると自動的に開始される。もう一度押すと、一定のパワーで駆動するノーマルモードとなる。
このほか、本体前面に、金属感のあるミラーパネルを採用。先進機能を搭載したシェーバーであることを表現する狙いがあるという。
本体サイズは64×47×150mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約145g。モーターはリニアモーター駆動で、振動数は1分当たり約13,000ストローク。外刃はステンレスの3枚刃、内刃は鋭角30度の「ナノエッジ内刃」を採用。キワゾリ刃も備える。電源はリチウムイオン電池で、充電時間は1時間、使用日数の目安は約14日間。充電中の消費電力は約6W。本体が縦にも横にも収納できるシェーバーホルダー、充電スタンドも付属する。
お風呂で使えるヒゲトリマー、ボディシェーバー、丸刈り用バリカンも登場
このほかにも、浴室で体毛の処理ができる男性向けグルーミング製品3機種も、同時に発売する。ヒゲの長さを整える「ヒゲトリマー ER-GB40」、腕や脚のムダ毛をカットする「ボディシェーバー ER-GK40」、丸刈り用のバリカン「ボウズカッター ER-GS60」の3タイプが用意され、価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格はいずれも8,000円前後。
いずれもIPX7相当の防水性能を備えたグルーミング機器。シェーバーと同様に、刃を外さずに毛クズが洗い流せるウォータースルー構造を全機種で採用している。
ヒゲトリマー ER-BG40は、刈り高さが0.5mmから10mmまで、0.5mm単位の細かい調節が可能。こだわりのヒゲデザインができるという。また、刈り高さの調節は、片手で簡単に調節できるようダイヤル式となっている。刃の角度は45度で、濃いヒゲも正確にカットできるという。
ボディシェーバー ER-GK40は、腕や脚、胸や脇などの体毛をシェービングのほか、アタッチメントのトリマーを取り付けることで、長さを揃えることも可能。トリマーは3/6/9mmの3タイプが用意される。
ボウズカッター ER-GS60は、自分でカットできる丸刈り専用の電動バリカン。後頭部など見えにくいところがカットしやすいよう、従来モデルよりも奥行きを約20%(約8mm)削減した。これにより、後頭部のカットの際に、本体グリップ部が背中に当たりにくいデザインになっているという。長さは付属の2つのアタッチメントを使うことで、1mmから10mmまで1mm単位で揃えられる。
本体サイズは、ヒゲトリマーが47×46×169mm(同)で、ボディシェーバーが51×47×156mm(同)、ボウズカッターは48×41×176mm(同)。充電式で、フル充電時の運転時間は順に約45分、約30分、約40分。このほかの仕様は3機種共通。重量は約140g。電源はニッケル水素電池で、充電時間は12時間。充電時の消費電力は約0.5W。刃はステンレス刃物鋼。
男性の美容行為は“当たり前”。丸刈りバリカンは「大変需要のある製品」
パナソニック コンシューマーマーケティングジャパン本部 スモールアプライアンスグループ 岡山晃久グループマネージャーは、男性用のグルーミング製品を多く投入した狙いについて、男性の美容意識が変化していることを指摘した。
「当社の調査では、男性の美容行為を“身だしなみの一部”と考える人は88%におよび、また外見をキレイにすることに興味のある男性は約半数。男性美容は当たり前の行為として定着している」
また、今回の新製品がすべて浴室で使える点で統一した狙いについては「お風呂でヒゲなど体毛処理をする人が多い。サッと手入れできて流せるメリットがある」と述べた。今回発表となった4製品は、2月に発表された頭皮ケアグッズ「音波頭皮ブラシ EH-HM25」、ドライヤー「ナノケア EH-NA95」と合わせて、「全身、お風呂グルーミング」というキャッチコピーで広告展開していくという。
パナソニックアプライアンス社 ホームアプライアンス事業グループ ビューティ・リビングビジネスユニット 常盤直敬氏は、同社では初となる丸刈り専用のバリカンであるER-GS60について、「丸刈りの方のうち、70%以上は家庭でカットしており、大変需要のある製品」と自信を見せた。
身だしなみを整えることは“部屋を掃除するようにスイッチが入る”――亀梨和也さん
発表会には、パナソニックの男性美容家電の広告キャラクターを務める、アイドルグループ「KAT-TUN」の亀梨和也さんが登壇。亀梨さんは、浴室での身だしなみをテーマとした同社のテレビCMにも出演するが、撮影について「ものすごい量のお湯を浴びて、本当に一日中ハダカでした。正月明けの撮影だったので、(正月に)お餅を食べるのは控えめにしました」と振り返った。テレビCMは4月上旬から放映される。
亀梨さんはまた、浴室で頭皮やムダ毛をケアすることについて、「まるで部屋を掃除するみたいにスイッチが入ります。自分自身の自信にもなるので、皆さんもぜひやっていただきたいです」と勧めた。