家電製品ミニレビュー
コールマンのLEDキャンプ用照明、3製品を試す
ミニランタンとテント内を照らすテントライト、懐中電灯。いずれも乾電池で使えるが、オプションとして別売の充電式カートリッジも用意されている |
いよいよ待ちに待ったキャンプシーズンの到来! え!? 皆さんはもうシーズンオフ? 筆者はキャンプ場に炊飯器やコタツを持ち込むヘタレキャンパーなので、夏よりも涼しくなり始めたこれからの秋に、アウトドアライフを楽しむのだ。
そこで今回は、キャンプにピッタリなLEDの照明機器を3つご紹介したい。アメリカのアウトドアメーカー、コールマンの「LED ミニランタン/LED テントライト/アルミLEDフラッシュライト」は、いずれも単4乾電池3本を使用する、軽量・小型のキャンプ用照明機器。
それぞれの機器には、コールマンの独自規格「CPX 4.5」に対応したバッテリーパックが付属する。これは単四形乾電池を使う専用のバッテリーパックだ。また、CPX 4.5対応の充電池キットを使用すれば、電池を使い捨てない、経済的なキャンプ用品となる。
メーカー | コールマン | |||
シリーズ | CPX4.5 | |||
製品名 | LEDミニランタン | LEDテントライト | アルミLED フラッシュライト | 充電キット |
購入場所 | Amazon.co.jp | |||
購入価格 | 2,480円 | 2,730円 |
■CPX 4.5対応機器なら、持っていく電池を単四に統一できる!
まずは、ライト本体を紹介する前に、本シリーズの特徴であるCPX 4.5規格のバッテリーパックを見ていこう。このケースは、単四乾電池が3本入るようになっている。つまり電池1本が1.5Vなので、3本合わせて4.5Vのバッテリーパックとなっているわけだ。
大きさはだいたい太いスティックのり程度で、重さは乾電池を入れた状態で70g。胸のポケットに2本ぐらい入れて持って歩けるだろう。
CPX 4.5のバッテリーパック。この中に単四電池3本を入れる | 電池の交換はキャップを少し回してフタを開け、単四電池3本を入れる |
一方、対応機器側のバッテリーパック挿入口は、それぞれの機器のバッテリーパックを相互に流用できるよう、サイズなどが統一されている。
ランタンの挿入口 | テントライトの挿入口 | フラッシュライトの挿入口 |
これまでのキャンプでは、機器ごとに単一から単四電池まで各種の電池を持って行く必要があった。すでにキャンプを楽しんでいる読者なら、必ず電池ボックスなるものを持ち、その中には山のような各種電池を携えていただろう。しかしCPX 4.5対応機器で固めておけば、すべて単四電池に統一できるのが魅力だ。しかも小さい!
少し気になったのは、バッテリーパックの接点が剥き出しになっていて、面積が広い点と、プラスとマイナスの接点が近接している点だ。中央のプラス端子は周りのマイナス端子に比べ凹ませてあるものの、キャンプ用品にはさまざまな金属製のものがあるため、バッテリーパックをホイホイとバッグに入れるとショートする可能性がある。
ショートを避けるには、バッテリーパックを必ず機器に入れた状態で持ち運びするのがベストだろう。とはいえ、別売の充電式のCPX 4.5バッテリーパックなどを購入すると、いずれかのバッテリーパックを裸で持ち歩かなければならない。ここはショート防止用に端子カバーを添付して欲しかったところだ。筆者の場合、ペットボトルのキャップがちょうどピッタリとハマったので、これを使っている。
中央がプラス端子、それを囲むのがマイナス端子になっているのでショートしやすい | ペットボトルのキャップを被せる。端子の周りがゴム製になっているので、ピッタリはまりズレない。我ながらナイスアイディア! |
■2人で星空を見て過ごす程度なら「CPX 4.5 LEDミニランタン」1台で十分
さてCPX 4.5というコールマン独自の規格が分かったところで、これに対応する機器を紹介しよう。まずキャンプには欠かせないランタンから。
LEDミニランタンのサイズは、80×160mm(直径×高さ)ほどの円筒形で、重さはバッテリーパックに乾電池をいれた状態で249g。簡易防水されているようで、スイッチもゴムで覆われている。小雨や夜露には十分耐えられるだろう。また土台は樹脂にゴムがコーティングされているので、多少テーブルが傾いていてもズリ落ちることはなく、軽いながらも安定性は非常にいい。
乾電池用のバッテリーパックが1つ添付されている | 明るいHighモードでは、30cm離れた場所では124lxと読書もできる明るさ |
光りの広がるようす | 光りの広がりは、おもに横斜め下となっている | Lowモードでは23lx。テーブルの上に置いてある飲み物やつまみのシルエットは十分に見えるが、星の輝きを邪魔するほどではない |
ランタンの要となる明るさは最大で75lm(ルーメン)だが、ランタンのまわり360度に加え、上部も少し光るようになっている。30cm離れたところで明るさを測定すると124lx(ルクス)となった。ランタンの近くであれば本を読める程度の明るさだが、家族でテーブルを囲むには少し暗い。“ミニ”ランタンだけに、2人用のテーブルを照らすモノといった印象だ。
明るさは2段階に調整でき、食事のときには「High」、夜空を眺めながら静かに時を過ごすなら「Low」にするといい。Lowの明るさは23lxなので、テントで寝る際の常夜灯としても使えるだろう。また底面には折りたたみ式のハンガーがあるので、これを引き出しテントの天井に吊り下げることもできる。
底面にあるハンガーを持ち上げて、フックなどで天井に吊るせる | テントで寝るときの常夜灯としても利用できる |
さらに便利なのは、バッテリーの残量が緑、オレンジ、赤のランプで表示されるので、LED式の照明では分かりづらい電池の替え時がひと目でわかる。アルカリ乾電池を使い、連続点灯時間を調べたところ、次の表のようになった。
モード/条件 | 点灯時間 |
High/赤ランプ点灯まで | 9時間24分 |
High/暗くて使えなくなるまで | 12時間 |
Low/赤ランプ点灯まで | 1日と5時間 |
Low/暗くて使えなくなるまで | 1日と11時間 |
バッテリ残量がランプの色で示される。緑は十分に残量があることを、赤は残量が残り少ないことを示す |
乾電池の場合は、赤ランプが点灯しても、後で紹介する専用充電池と比べれば、充分に明るいので、赤ランプが点灯してもしばらく使えると考えていいだろう。2泊3日にキャンプなら、夜の食事どきとテントライトとして使っても電池交換は必要なさそうだ。
■最大8人用のテントライトとして使える「CPX 4.5 LEDテントライト」
LEDテントライトは、白いLEDを3つ、オレンジのLEDを2つ備えており、テーブルや床に置いて使ったり、ハンガーでテントから吊るしたり、磁石でテントのインナー(生地)を挟んで固定できる。重さは電池も含めて208gなので、吊るして使ってもテントに負担をかけることはない。また角度が自由に調整でき、磁石で車のボディーにライトが固定できるので、陽が落ちてからテントを設営する場合に便利だ。
LEDテントライト。スイッチは横のダイヤルを回すようになっている | ハンガーが着いた部分を外すと、テントのインナーの生地を磁石で挟んでしっかり固定できる |
本体が磁石になっているので車のボディーに固定したり、キャンプ用のガスに付けて簡易スタンドにもなる | 160度ほど首を振れるので、照らしたい場所に狙いをつけて投光することも可能だ |
最大の明るさは60lmと、ランタンに比べ少し暗いが、光が拡散しないのでランタンより明るく見える。
光りの広がりに指向性はないので、テントの天井の取り付けると全体を照らせる | NightLightモードにすると、このような常夜灯になる |
また明るさは3段階に調整でき、6~8人用のテント内を本が読める程度に照らせるほか、シュラフ(寝袋)を敷くときにぼんやりテント内を照らすことも可能。またNightLight(常夜灯)モードにするとオレンジのLEDがぼんやり光る。夜中にトイレに目覚めても寝ている人を蹴り飛ばすこともないだろう。
モード | 光り方 |
High | 白色LED3つが眩しく光る |
Low | 白色LED3つが少し暗く光る |
NightLight | オレンジのLED2つがぼんやり光る |
Highモードでは、30cm離れても111lxと明るく、8人用テント内も明るく照らせる | Lowモードでは15lx。寝支度をしたり、小さなテントならLowモードで |
NightLightモードは、常夜灯となり9lxで睡眠の邪魔にならない程度の明るさ | ランタンと同様に、バッテリー残量を緑、オレンジ、赤でお知らせしてくれるのがうれしい。手前のダイヤルが推知で、バッテリーの挿入口は反対側にある |
またランタン同様にバッテリー残量ランプがあり、緑(満タン)、オレンジ、赤(電池切れ)、電池の交換時期が分かりやすい。乾電池で連続使用時間を調べた結果は、以下の通りとなった。
モード/条件 | 点灯時間 |
High/赤ランプ点灯まで | 12時間31分 |
High/暗くて使えなくなるまで | 1日と3時間 |
Low/赤ランプ点灯まで | 2日と1時間 |
Low/暗くて使えなくなるまで | 2日と12時間 |
なお常夜灯としての使用時間は、あまりにも電池が持つため、今回は測定できなかった。いずれにしても、ランタンに比べてかなり長時間利用できるので、テント内で使うほかに、タープ(日光や雨よけのテント)内の照明として長時間使っても、一晩は電池交換をしなくてもよさそうだ。ただし防水の面では不安が残るので、夜露や雨に注意して使うことをオススメする。
■最大157m先まで照らせる懐中電灯「CPX 4.5 アルミLEDフラッシュライト」
ランタン以上にキャンプで必須なのが「フラッシュライト」と呼ばれる懐中電灯だ。夜の足場を確認するために欠かせないツールである。
CPX4.5のアルミLEDフラッシュライトのサイズは35×130mm(直径×長さ)と、ちょうどトイレットペーパーの芯ほどの大きさだ。ボディーはおもにアルミ製になっていて、しっかり手にグリップする。重さは電池込みで153gと軽量なので、胸やズボンのポケットにも収まり、長時間使っていても手が疲れることもない。またスイッチは中央のダイヤルを30度ほど回すとON/OFFできるので、片手で操作が可能だ。なお、防水性は簡易防水となっていて小雨や夜露であれば問題なく使えそうだ。ただスイッチがダイヤル式なので、海辺のキャンプでは砂に注意したい。
明るさは126lmあり、およそ157m先まで照らすことが可能。ランタンとテントライトと同様、測定器から30cm離して明るさを調べたが、明るすぎて測定不能。そこで1m離して再度測定してみたところ、中心部の最も明るい場所は5,221lxと直視できないほどの眩しさだ。
ピッタリと手に収まるサイズでグリップ感もいい | スイッチのダイヤルには、ちょうど親指がかかるので操作しやすい | 左側の影がフラッシュライト。測定器との距離は1mなので、直視できないほど眩しい光を放つ |
光はかなり収束されビーム状に伸びるため、足元を照らすライトとしては収束されすぎな感もあるが、10m先の足場を確認するには最適な懐中電灯だ。
光りはかなり絞り込まれビーム状になっている | バッテリーパックは、ちょうどグリップの中に入るようになっている |
バッテリーパックは、本体のグリップに入れるようになっているが、バッテリー残量ランプがないので、電池の取り替え時期はLEDの明るさを個々で判断するほか手がないのが残念だ。またもうひとつ欲を言えば、胸ポケットなどに差し込んで固定できるクリップや、ヒモを通せる穴が欲しかった。
連続使用時間は明るい割に非常に長く、乾電池では1日と7時間半ほど持つようだ。ただし、ここまで使い込むとかなり暗くなるので、実際に懐中電灯として使える時間は1日を切る程度と見たほうがいいだろう。
■車のシガーソケットからも充電できる「CPX 4.5 充電式カートリッジ」
ここまで紹介してきたランタン、テントライト、フラッシュライトには、乾電池用のバッテリパックが付属されている。しかし、別売りでニッケル水素電池の充電カートリッジも販売されており、こちらを電源として使うこともできる。電池が切れたら充電することで約500回繰り返し使えるというものだ。
充電式バッテリーカートリッジに加え、100Vから充電できるACアダプタと、シガーソケットから充電できるアダプタがセットになっている。バッテリー単体での販売はされていないようだ | 充電中は赤いランプが点灯。充電完了で緑色に変わる | CPX 4.5対応機器であれば、乾電池用のバッテリーパックを抜いて、充電式カートリッジを差し込むだけでいい |
充電カートリッジには、付属品として、コンセントの100Vから充電ができるACアダプター、自動車のシガーソケット(12V)から充電できるアダプターもセットになっているので2Way充電が可能だ。充電にかかる時間は、マニュアルでは4時間とあったが、実測値では次の表のように、もっと短かった。
充電器 | 充電時間 |
100V ACアダプタ | 52分 |
12V シガーソケット | 1時間17分 |
いずれの場合も、カートリッジの出力端子にある小さなゴムキャップを開け、それぞれのコネクタを差し込むと充電ができるようになっている。充電中は赤いランプが点灯し、充電が完了するとランプが緑色に変わるので充電状況が分かりやすい。
なお、先の充電時間は、ランプが緑に変わるまでの時間を計測したが、マニュアルに記載されているとおり4時間充電していても、さほど連続利用時間が長くなることもなかった。「ランプが緑になったら充電完了」とみなしていいようだ。
充電カートリッジ内部には、ニッケル水素電池が4本内蔵されており、電池容量は全体で600mAhとなっている。一般的な単4のアルカリ乾電池は、1本当たりおよそ500~900mAh(使い方や製品によってかなり幅が出る)、容量としては乾電池に劣ることになる。またこの充電カートリッジは、1本1.2Vのニッケル水素電池を使っているため、電圧不足を補うために電池を4本内蔵することで、4.8Vを出力するようだ。ちなみに内蔵電池を自分で交換できなのか? と色々いじってみたが分解不可能。内蔵電池の交換はできない。
ではこれまで紹介してきた機器を、充電式カートリッジで連続点灯すると何時間ほど使えるかを見てみよう。
充電式カートリッジ使用時の連続点灯時間
製品/モード | 利用時間 |
ランタン High | 51分 |
ランタン Low | 1時間37分 |
テントライト High | 52分 |
テントライト Low | 2時間13分 |
フラッシュライト | 1時間48分 |
※ランタンとテントライトは、電池切れの赤ランプに
切り替わった時間をカウント。フラッシュライトは筆者の感覚によるもの
乾電池とカートリッジの連続点灯時間 |
充電式カートリッジを各種のライトに入れて連続利用時間を調べてみた |
先に掲載した乾電池の持ち時間と比べるとかなり使用時間が短い結果となり、充電式カートリッジは乾電池の代用品として使うには無理がありそうだ。
なおニッケル水素電池は、1本あたり1Vを割るまで使うと寿命が短くなってしまうという特性がある。そこで電池残量が赤になる電圧を調べてみたところ、バッテリーパックが3Vを割ると赤に変わることが判明。充電式カートリッジには4本のニッケル水素電池が入っているので、1本当たりの電圧が0.75Vになるとバッテリ切れの赤ランプが点灯することになる。より充電式カートリッジを長持ちさせたい場合は、電池残量が緑からオレンジに変わったあたりで電池交換するといい。ただこの場合、連続利用時間は、先の表より短くなってしまうため、使いにくさを覚えるかもしれない。
とはいえ、充電式カートリッジ最大のメリットは、車のシガープラグから充電できるアダプタもセットになってる点だ。「コンセントがなくても充電できる」という点は、使用時間が短いもののキャンプ場では重宝するだろう。
■100Vが確保できるならエネループがベストマッチ!
乾電池用のバッテリパックにエネループを入れて実験してみよう!トータルの電圧は3.6Vとなり、乾電池より0.9V低いが乾電池なみに光るハズ!? |
さて、充電式カートリッジがニッケル水素電池を使っているなら、乾電池用のバッテリーパックにエネループを入るのがベストマッチだ。なせなら1,500回の充電ができる上、最低750mAhの電池を使うため、カートリッジより大容量だからだ。
ただ、1つ気になるのが、乾電池が1本1.5Vなのに対して、エネループをはじめとしたニッケル水素電池は1本1.2Vということ。しかしLEDを使った照明に限っては、電圧はどうであれ電流が一定以上流れれば明るく光る。100mAを必要とするLEDなら、電圧は3Vだろうと12Vだろうとさほど関係ないのだ。本来バッテリーパックには1本1.5Vの乾電池を3本入れ4.5Vで使うべきところだが、LED照明に限っては1本1.2Vのエネループを3本入れ3.6Vで使っても、乾電池同様に光るハズである。
もちろん、これはあくまでも計算上の話。そこでバッテリーパックに単4のエネループを3本入れて、光り方と連続使用時間を調べたところ、次の表のようになった。
製品/モード | 利用時間 |
ランタン High | 2時間43分 |
ランタン Low | 13時間50分 |
テントライト High | 5時間53分 |
テントライト Low | 1日と3時間 |
※フラッシュライトは、バッテリ残量表示がなかったので除外した。
利用時間はフル充電した電池を入れ、残量ランプが赤になった時点の時間。
アルカリ乾電池に比べると、やはり連続利用時間は短いが、充電式カートリッジに比べるとかなり長時間使えるようだ。しかもカートリッジの充電回数は500回だが、エネループなら3倍の1,500回。経済性を重視するなら、エネループをはじめとしたニッケル水素電池を使うことをオススメしよう。なお、電池の違いによる光り方の違いは、ほとんど見られなかった。
乾電池と充電式カートリッジ、エネループの連続使用時間。充電式カートリッジに比べるとかなり長時間使えるようだ |
乾電池でランタンを光らせてみる | エネループでランタンを光らせてみたが、乾電池とは光量に違いは見られない |
USBからエネループを充電できるものもあるが、急速充電できない(1本なら可能)上に一度に2本しか充電できないので、充電器が2台必要になる |
また、先に説明したとおり、バッテリーパックの電圧が3Vを切ると電池残量の赤ランプが点灯するので、電池1本当たりの電圧はちょうど1V。つまりニッケル水素電池をより長く使うための最低電圧で赤ランプが点灯するため、電池の交換タイミングもバッチリなのだ。
ただ、エネループが充電式カートリッジに劣る点が1つだけある。それは「車のシガーソケットから充電できるエネループ用の充電器がない」という点だ。シガーソケットからUSBの5Vを取れる機器が発売されているが、これにエネループ純正のUSB充電器を接続すれば充電は可能。しかし急速充電できない上に、3本の電池を同時に充電するにはUSB充電器が2つ必要になる。
エネループはCPX 4.5対応機器を駆動するのにちょうどいいのだが、100Vの電源が取れるキャンプ場やシガーソケットから100Vを取り出せるDC/ACインバータを別途買い揃えないと、便利さを享受できないという難点がある。
■CPX 4.5対応機器はこんな人がベストバイ!
DC/ACインバータ。価格はピンキリだが、充電に使うなら安いもので十分。写真のインバータは、カー用品店で確か4000円ぐらいで買ったはず |
今回紹介したのはランタンとテントライト、フラッシュライトだが、アメリカではヘッドライトも発売されている。またバッテリーパックを差し込むと、USBの5Vが出力でき携帯電話やスマートフォンなどを充電できる「ポータブル・エレクトロニクス・チャージャー」なるものも発売されている。日本での発売が待たれるところだ。今後もCPX 4.5対応した製品がラインナップされていくだろう。
最後に、今回紹介した製品を次のような人にオススメしたい。
・これからキャンプをはじめる人
これから用具を買い揃えてキャンプをしようという人は、CPX 4.5対応機器でまとめるといい。持って行く乾電池はすべて単四に統一できる。また、バッテリーパックはすべて共通なので、まだ電池が余っているバッテリーパックを、電池の切れてしまった機器に差し込んで急を凌ぐといった使い方ができる。
・夫婦や恋人、友達同士など2名ならミニランタンで十分
2人で食事をするための照明として使うなら、ミニランタンだけでも十分灯りが取れる。家族で使うには少し光量不足なので、ガス式のランタンと併用するといい。もしくは2人で1つのミニランタンを使えるように数を用意するといいだろう。
・オートキャンプなら充電式カートリッジが便利
別売りの充電池セットは、連続利用時間が短く繰り返し充電回数も500回とそれなりだが、標準でシガープラグから充電できるアダプタが同梱されているので、夜に電池が切れてしまった場合など、緊急時に車のバッテリーから充電できるという魅力がある。
・電源つきキャンプ場やDC/ACインバータがあればエネループ
100Vのコンセントから電源を取れるキャンプ場が増えているので、充電式カートリッジより長く使え、繰り返し充電回数も1,500回のエネループが最も経済的で使いやすい。シガープラグから100Vを取り出せるDC/ACインバータを買い揃えれば、緊急時に車から急速充電も可能だ。
今回紹介した製品の中で、筆者が猛烈に欲しくなったのはテントライトだ。これはテントの中を照らすという以外にも、ちょっとした明かりが欲しいシーンで、さまざまな使い方ができる。まずCPX 4.5対応機器を試したいという場合に超オススメだ。
2011年9月28日 00:00