家電製品ミニレビュー

ダイキン工業「ミハリモ」

~自動でエアコンの無駄な電力を省く、節電応援コントローラー
by 片岡 義明
ダイキン工業「ミハリモ」。水滴を逆さにしたような形の本体デザインだ

 節電指向が高まっている中、エアコンの設定温度を高めにしている人も多いと思うが、部屋の気温は時間帯や外気温にも左右されるので、最適な温度に設定するのはなかなか難しい。

 今回紹介する「ミハリモ」はそんな悩みを持つ人に最適な製品だ。「節電応援コントローラー」と銘打ったこのミハリモは、エアコンの温度が時間帯別にコントロールできる追加リモコンである。エアコンに標準で付いてくるリモコンに加えて、このミハリモをp併用することで、今使っているエアコンの消費電力の無駄を省くことができる。

 また、節電状況の履歴を液晶画面で確認できる機能や、インターネットの専用サイトと連携して履歴を記録する機能も搭載されている。対応しているのは97年製以降のダイキン製エアコンのみで、他社のエアコンには使用できないが、ちょうど我が家にダイキンのエアコンがあるので、試してみよう。


メーカーダイキン工業
製品名ミハリモ
直販価格12,800円

本体は“ぴちょんくん”型。3種類のコースで無駄を省く

背面。運転/停止ボタンが付いている

 サイズは156×138×32mm(幅×奥行き×高さ)で、見た目はダイキンの水滴をモチーフにしたオリジナルキャラクター「ぴちょんくん」を逆さにしたような形だ。液晶画面の周囲に操作ボタンが配置されているほか、背面にも運転/停止ボタンが搭載されている。電池は単三形が2本で、電池寿命は約6カ月。電池を含まない重量は約238gだ。


背面カバーを外すための上部のボタン背面カバーを外して電池をセット
下部の突起がデザインのアクセントになっている上から時計合わせボタン、メニュー/決定ボタン、キャンセルボタン

 背面のカバーを開けて電池をセットし、時計を合わせたら、運転コースを選択する。ミハリモには「おすすめ」「ピークカット」「カスタム」の3種類のコースが搭載されている。各コースの内容は以下の通り。

[おすすめ]
朝晩と昼間との外気温の違いを考慮して、夏期は朝晩に運転温度をプラス1℃~2℃、冬期は昼間に運転温度をマイナス1℃~~2℃の設定で自動え運転する。それ以外の時間帯には、自動運転温度のままで運転する。

[ピークカット]
任意の時間帯を設定し、その時間だけ通常の自動運転よりもプラス2℃(冬季はマイナス2℃)で運転する。

[カスタム]
ピークカットよりもさらに設定の幅が広いモードだ。好みの3つの時間帯に、設定温度をマイナス4℃~プラス4℃の範囲で自由に決められる。時間帯や温度を細かく設定するのは手間がかかるが、たとえば帰宅時間がいつも遅くなりがちな人など、人それぞれのライフスタイルに応じて細かく調整できるのが便利だ。

 さらにミハリモには「エコ自動復帰」という機能も搭載されており、これをオンにすると、設定温度を変更しても、一定時間が経つと運転コースに合わせた温度に自動的に復帰する。たとえば運動直後で暑くてたまらないようなときに設定温度を下げても、しばらく経てば再び運転コースの温度に戻るので、設定を戻し忘れる心配がない。復帰時間は30分と60分のどちらかを選べる。

 このほか、エアコンの使いすぎを防止するアラート機能や、同じ部屋に2台以上のエアコンを設置している場合、どちらのエアコンを使うか選択できるアドレス設定機能なども搭載する。

操作ボタンを押すとバックライトが点灯するメニューを押して操作を選択する運転コースで「ピークカット」を選択したところ
運転コースで「カスタム」を選択すると、設定温度と適用時間帯が細かくセットできる複数のエアコンがある場合に使用するアドレス設定機能もある

自動で調節してくれるので、“いつのまにか寒い”がない

 ミハリモの運転を開始する際は、まずエアコン付属のリモコンで「自動運転」を選択して運転を開始する。温度と湿度はともに「標準」に設定。次にミハリモのメニューで好みの運転コースを選ぶ。運転コースの選択は、使い始める前にあらかじめ設定する必要がある。一度ミハリモの運転を開始してエアコンと同期させたら、一旦ミハリモを停止しない限りは、運転コースが変更できない。

 運転コースを選択したら、エアコン本体に向けて「運転/停止ボタン」を押して、ミハリモの運転を開始する。ミハリモはそのまま、エアコンが信号を受信できるところに置いておく。運転中に温度を調節したい場合は、液晶右にある「上/下ボタン」を押せば、マイナス4℃~プラス4℃の範囲で上げ幅や下げ幅が設定できる。

 エアコンの運転を止めるときは、まずミハリモを停止させてから、エアコン付属のリモコンでエアコンを停止させる。

「エコ自動復帰」の復帰時間を30分間にセットした状態運転中はモニターにコース名と経過時間、温度の上げ幅を表示する

 実際に筆者宅で使用してみたが、特に便利なのが、朝晩と昼で設定温度が自動的に変わるところだ。自分の場合、昼間の設定温度のままで作業していると、夕方から夜にかけて、いつのまにか部屋が寒くなってしまうことがよくある。しかし、ミハリモを使っているとそのようなことがない。

 あと、意外に重宝したのが「エコ自動復帰」という機能だ。筆者は暑いときに一時的に設定温度をつい下げすぎてしまうのだが、「エコ自動復帰」のおかげでいつのまにか元の設定温度に戻るので、冷やしすぎるようなことがなくなった。

エアコンの節電状況を“見える化”する機能・ウェブサービスも

 ミハリモにはさらに、エアコンの運転を“見える化”する機能もある。エアコン使用後、停止中に「上/下ボタン」を押すと、過去30日分の運転の履歴が表示され、1日ごとに使用時間と温度設定のグラフを確認できる。また、星マーク(★)の数で節電レベルも確認できる。

 さらに、グラフに続いて表示される数字8桁のコードをダイキンのWebサイト「節電日記」に入力すると、毎日の節電点数を記録することも可能だ。入力した点数はグラフで表示される。

 この節電点数をWebで記録できるのはおもしろい。節電レベルを積み重ねていくと、努力の跡がグラフに成果として残るので節電へのモチベーションを維持する効果がある。

時間帯別の運転状況と節電レベルを表示しているところWebとの連携に使用する8桁のコード。これをユーザー専用サイトに入力すると、節電を点数で評価してくれる
ダイキンのWebサイト「節電日記」。2ケタの数値は、節電を評価する点数節電点数はグラフで表示できる週ごとに表示することも可能。全国のユーザーの平均点、最高点と見比べることもできる

まるでエアコンを買い換えたような使い心地

筆者宅にあるのは2002年製のエアコンだったが、まるで買い換えたような使い心地が得られた。ダイキンのエアコンを使っている人は、一度チェックしていただきたい

 今回ミハリモを使った感想としては、まるでエアコンを買い換えたような、使い心地の良さを感じた。筆者が使っているダイキンのエアコンは2002年製のベーシックモデル「AN22CES-W」だが、ミハリモを使うと時間帯別に細かく設定温度を制御してくれるので、標準モデルに付属するリモコンの足りない部分を補ってくれる。

 不満なのは、先に挙げた運転中にコース変更ができないことと、運転開始/停止時にリモコンを2つ操作する必要があること。正直これは少し面倒だ。ただミハリモの機能は、長時間使うことで効果が得られるものばかりなので、短時間しか使わないとわかっているようなときは、わざわざミハリモを使う必要はないだろう。

 また、価格も高めだ。電気代を安くする効果があるとはいえ、1万円を超えるとなると元を取るにはけっこう時間がかかるだろう。この価格の面に納得できるダイキンエアコンのユーザーにおすすめしたい。





2011年8月8日 00:00