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最大9.9kW出力のニチコン蓄電システム EVと太陽光発電で節約

トライブリッド蓄電システム ESS-T5/T6シリーズ 第3世代モデル

ニチコンは、電気自動車(EV)と蓄電池、太陽光発電を連携して電気代を抑える「トライブリッド蓄電システム ESS-T5/T6シリーズ」第3世代モデルを2025年秋に発売する。

工事費を除く税別価格は、トライブリッドパワーコンディショナー(パワコン)の「ES-T5」(系統出力5.9kW)は150万円、「ES-T6」(同5.9kW)は180万円、屋内用の 蓄電池ユニット「ES-BSM」は190万円、屋外用の蓄電池ユニット「ES-CSM」は200万円で容量はいずれも7.4kWh。V2Hスタンド&V2Hポッドの「ES-PL1」は190万円。目標販売台数は初年度2万台。

EVを蓄電池としても使うV2Hに対応

家庭用蓄電システムのフラッグシップモデルで、自宅の太陽光発電を蓄電池とEV電池で最大活用して、電気代の最小化を図るシステム。EVを家庭の電源として活用するV2H(Vehicle to Home)にも対応する。

新モデルは、業界最大級とする9.9kWのパワフルな出力に対応したことや、EV充電の使い勝手を高めたことなどが主な進化点。

新築戸建て住宅への太陽光発電義務化や、電気代高騰、売電価格の低下、カーボンニュートラルを含む環境意識の高まりなど背景に、蓄電池を使った自家消費の需要増を見込んで投入。全負荷200Vに対応し、停電時にもエアコンやIH調理器を含めた家全体の電気をバックアップできる防災システムとして、在宅避難などの利用も想定する。

トライブリッド蓄電の導入のメリット

電気代、ガソリン代削減。停電時も日常の生活を

電気代を削減するために、昼間は太陽光発電を蓄電池とEVの電池に充電、夜や天気が悪い日など蓄電池とEV電池に、ためておいた電力を家に使える。太陽光発電による余剰電力は、蓄電池とEVの電池に同時充電でき、9.9kWの出力で家に使える。太陽光発電を最大活用することで電力会社からの買電を抑え、電気代の削減につなげられる。

パワコン、蓄電池ユニット、V2Hスタンド、V2Hポッドで構成。太陽光発電の自家消費で電気代を節約

EVを連携することで、昼間にEVが家にある時間帯は太陽光発電でEVを充電。通勤や買い物などで昼間にEVが家にない時も太陽光発電をいったん蓄電池にためておき、EVが家に戻ったら蓄電池からEV電池に「エレムーブ(電力移動)」する。

EVを急速充電したい時は太陽光発電と蓄電池、系統の電力をともに利用して、最大9.9kWのハイスピードで充電可能。3kWの普通充電器の約3倍のスピードで充電でき、系統電力を使用しない設定もできる。

最大9.9kWのハイスピード充電

災害の備えとしては、停電時は大容量の蓄電池とEV電池で長期間の停電でも利用できる。家まるごとの電気をカバーする全負荷対応で、200Vもサポート。エアコンやIHなど200V機器も使えて「停電時もいつものくらしが実現できる」としており、災害時も状況によっては避難所ではなく自宅で過ごせる在宅避難も可能にする。

【ラインナップと税別価格/工事費別】
トライブリッドパワコン「ES-T5」(5.9kW) 1,500,000円
トライブリッドパワコン「ES-T6」(9.9kW) 1,800,000円
蓄電池ユニット(屋内/7.4kWh)「ES-BSM」 1,900,000円
増設蓄電池ユニット(屋内)「ES-BSX」 1,900,000円
蓄電池ユニット(屋外/7.4kW)「ES-CSM」 2,000,000円
増設蓄電池ユニット(屋外)「ES-CSX」 2,000,000円
V2Hスタンド&V2Hポッド「ES-PL1」 1,900,000円