ぷーこの家電日記

第557回

水餃子はパーティーで。鍋つゆのスープ餃子が簡単美味しい

不定期ながら、ある程度定期的に一緒に家でご飯を食べる友人姉妹がいる。私もバタついていたり、気まぐれだったり、不精だったりと、マメとはいい難い性分だし、友人もいつも忙しくしているので、お互い連絡するのも、ご飯を食べるのもかなり適当な間隔。

でもこの適当なくらいがちょうど良く、人を誘うのが結構苦手な私も何の躊躇いもなく「ねー、週末ご飯食べよう」と言える希少な友人なのである。そして何がいいって、その姉妹、かなり細身なのによく食べてくれるのだ。私の作りたい、食べさせたい欲をも満たしてくれて、最高だ。

先日も「週末ご飯食べよう!」と約束をした。何にするか特段決めていなかったけど、凄く寒いし、準備も簡単だし、鍋でもしようかなと思っていた。そんな中、2月1日からNetflixでTBSドラマのSPECの配信が始まって、新着のおすすめで出てきたので見始めた。

有名でかなり話題のドラマだったみたいだけれど、放送していた2010年頃、とにかく忙しかったのか、はたまた家にテレビが無かったかは覚えていないけれど、私は存在すら知らなくて、全くの前情報ゼロで見始めたら、これがとにかくめちゃくちゃ面白くて、私も「高まるー!」と言いながら一気見してしまった。そしてSPECを見ると食べたくなるもの。そう、「餃子」である。

「焼き5! 茹で5! にんにく増量!」と言いたいところだけど、いろいろ準備するのは面倒なので「水餃子にしよう!」と水餃子パーティーをすることにした。市販の皮でも美味しいけど、水餃子の皮は手作りに限る。

小麦粉とお湯と塩を混ぜるだけで簡単にできるし、みんなで包みながら茹でて食べたら良いので、準備も簡単なのである。そして水餃子が食べたすぎて、具材は本当に餃子だけ(笑)。でも、餃子は野菜と肉、そして皮の炭水化物とバランスよくパーフェクトフードだと思っているので、餃子だけで十分満足なのである。

餃子の皮を寝かせている間に、餃子のタネを作る。今回は白菜と豚挽肉とエビでにんにくは無し。

そして、お湯で茹でてポン酢で食べるのも美味しいのだけど、好きな出汁やスープに入れて食べるスープ餃子も最高だ。スーパーで鍋つゆを見ながら、「これ美味しそう!」と、ミツカンの「ごま豆乳鍋つゆ」でスープ餃子をすることに決めた。ストレートタイプの鍋つゆなのだけど、鍋の具材から水分が出る前提で作られているので、そのまま使うと濃い。鍋つゆと水を1対1くらいがちょうどいいと思う。

友人が到着するちょっと前に鍋に火を入れ(電気鍋なので正確にはスイッチを入れ)、第1弾投入用の(豆乳に投入、なんちゃって)餃子を包みながら待つ。

餃子の皮を作るときに大活躍なのが、トルティーヤプレスだ。以前タコスブーム最中に買った鋳鉄のトルティーヤプレスだけど、最近我が家ではトルティーヤよりも、もはや餃子で使うことの方が多い。

テコの原理でギューっと押して伸ばすこのトルティーヤプレス。ただ潰すという機能だけだが、VICTORIAのトルティーヤプレスなんて、Amazonで3万件以上のカスタマーレビューがついているし、なんと星4.5という高評価で、世界中で大人気の代物なのである。

綿棒で丸く薄く伸ばすのはちょっとしたコツと時間がいるけど、トルティーヤプレスを使ったら、ほんの一瞬で綺麗にまん丸に伸ばせるので凄く便利だ。我が家でトルティーヤプレスをみた人には「これいらなくない?」と笑われがちだけど、「むしろ1家に1台いるでしょう!」と言いたい。

1人が皮を伸ばして、残りの人がタネを包んで、ある程度個数ができたら鍋に入れる。水餃子パーティーがとにかく捗るのでオススメである。もちろんタコスパーティーも楽しい。

友人の到着と共に、早速夢中で餃子を頬張る頬張る。寒い日の水餃子はめちゃくちゃ美味しい! モチモチ皮がやっぱり美味しい! 食べても食べてもなくならない餃子。そして、美味しくてついつい餃子と共に飲んじゃうごま豆乳鍋つゆ。スープがかなり減って「これもう茹でられなくない?」と気付くのが遅すぎた(笑)。

中途半端に残った鍋つゆをさらうべく、餃子のタネをそのままドーンと投入して、さらに餃子の皮の生地をほうとうのように入れて、火が入ったらスプーンですくって食べる。もう餃子パーティーでも何でもない状態で、鍋は空になった。

鍋つゆをもう1種類くらい買っておけばよかったと思いながら、一旦鍋を洗って、そこに水と鶏がらスープの素、麻辣醤と練りごまを入れて、即席担々鍋のつゆの完成。全員餃子を包むのが飽きたということもあり、これまたその中に餃子のタネをドーンと入れて、さらに中華麺を放り込んで、なんちゃって担々麺パーティーに移行した。

行き当たりばったりの適当ご飯にゲラゲラ笑いながら、満腹になったのでありました。ごま豆乳鍋つゆも凄く美味しかったけど、もう1種類くらい同時にやりたかったなぁ。

今使っている電気鍋は、BRUNOのコンパクトホットプレートのオプション品のセラミックコート鍋なんだけど、サイズ感がちょうどよい。コンパクトホットプレートは1~3人向けサイズで、テーブルの上でもかさばらないのがとても良い。

同じくBRUNOのホットプレートグランデサイズだと、オプション品でセパレートタイプの仕切り鍋があり、2種類の鍋が同時に楽しめるので、ずっと気にはなっている。でも目安の使用人数は4~5人で普段使いにはちょっと大きすぎるのだ。両方持つのはさすがに邪魔だし不要だ。

毎年悩みながら2種類の鍋を同時に楽しむことは諦めてたんだけど、「え? 電気鍋とカセットコンロに鍋の2台体制でよくない?」と言われて、目から鱗でポカーンとしてしまったのでありました。次回の餃子パーティーは2種類並行で行きましょう(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。