家電ミニレビュー

麺専用の弁当箱が幸せ! 熱々のまま食べられて日々のランチが楽しみに

サーモス ヌードルコンテナー JEC-1000

私は在宅で仕事をしている際、ご飯やパン、麺類でも、前日の余り物や家にある食材に合わせてお昼にいろいろ食べるけれど、出社している日はなぜか9割方麺類を選んでしまう。うどんかラーメンか蕎麦。必ずといっていいほど麺なのだ。

汁物が好きというのと、火傷するほどに熱々の食べ物が大好きだからと思うのだけれど、ほぼ毎日麺。外食も麺だし、気分によってはカップラーメンに袋麺も。その日の気分でいろいろな麺を啜っている。

麺といってもたくさん種類があるので、その日の気分で食べ分けて全く飽きない。それをどこかで耳に入れたらしい編集部の担当から、「会社でもラーメンとか食べてるんでしょ?」と、サーモス ヌードルコンテナー「JEC-1000」の体験を、ランチ麺食い民代表として拝命いたしました(笑)。これで「今日どこに食べに行こうかなー」の悩みからも解放され、尚且つお弁当という節約性を兼ねた最高のランチタイムになるのではないでしょうか!? ものすごくワクワク。

麺専用のお弁当箱、サーモス ヌードルコンテナー「JEC-1000」は、麺を入れる容器と具を入れる容器、そして熱々のスープは熱々に、冷たいスープはキンキンに冷えたままに持ち運べるスープ用のボトルに分かれていて、全部をすっぽり収納できる専用ポーチも付属する。9,900円と弁当箱としては決して安くない価格設定に、先行投資としてはちょっと勇気いるけれど、ランチの麺比率が高い人ならすぐに元は取れる感じである。

早速私のデフォルト麺「肉うどん」を持っていく。前日の晩に牛肉と玉ねぎをちょっと甘辛く煮ておき、うどん出汁も準備。翌朝起きてから具とうどん出汁を温め、そしてうどんを茹でる。朝が弱い私だけれど、お湯を沸かして麺を茹でるくらいはギリギリ許容範囲。

そしてそのおかげで、午前中は仕事をしながらちょっとウキウキ。だって私には肉うどんがあるんだもの。肉うどんがあるんだぜ? みたいな気分(笑)。普通のお弁当があまり好きではないのだけど、その理由は「熱いものは熱く、冷たいものは冷たく食べたい」からである。熱い麺ランチ、楽しみが過ぎる!

初ランチは大好きな肉うどん

待ちに待ったランチタイム! 麺が伸びないために別入れになっている容器には、食べる時の工夫も施されていて、滑りにくく持ちやすい設計になっている。そしてスープを飲むために口が当たる場所は蓋を閉めるネジが当たらないシームレスな作りになっていて、食べる時のことまでしっかりと考えられている。

持ちやすい&飲みやすい構造

麺の容器の上にすっぽりはまる具材入れは、セパレート用の仕切りが取り出すための持ち手を兼ねているのだけれど、具をたくさん詰めているとどうしても指が具材に触ってしまう上に、油が多い具材の時はさらに滑るので、ちょっと使い勝手が悪い感が否めない。

具材が入った容器は取り出す時に少しつまみ辛い

食べる時は、具を麺の上に乗せて、そこに熱々スープを注いで完成!

麺の上に具と熱々のスープをかけて出来上がり!

私はサーモスのスープジャーや丼専用お弁当箱など、保温系お弁当箱はそこそこ持っていてよく使うので、カトラリーセットも持っている。ただ、この麺専用のお弁当箱には、お弁当用のお箸だと少し短くて食べづらいかも。普段家で使っているお箸+お箸袋というセットの方が長さも良さそうだし、麺も滑りにくいかもしれない。

サーモスのカトラリーセット(別売)のお箸は少し短め

さて気を取り直し、朝からワクワクしてたランチタイム。いっただっきまーす! と一口食べた瞬間に、「ぬるい! 嘘でしょ!?」と驚きで、少しポットに残っていたスープを飲んでみると「熱っ!」となった(笑)。

麺が冷めるとどれだけスープが熱くても、良いところを全部持っていかれるくらいに完全に冷めた麺ランチだ。ショックと共に、沸々と怒りが。私はぬるい食べ物が好きじゃないし、私の午前中のあのワクワクテンションをどうしてくれる!? たかがランチ、されどランチ。熱い食べ物への執念の強さと、ぬるい食べ物への怒りの沸点は非常に低い私の方が怒りで熱々だ。

熱々麺ランチが食べられるというのが売りというか触れ込みじゃなかったのかよー! と思いながら、麺ランチ初日を終え、期待値が高すぎた故にものっすごーく低いテンションで午後の仕事に着いたのでありました(笑)。

麺にスープの温度を全て持っていかれた感じ

そんなこんなで最初の麺ランチ体験はあまり良い物ではなかったのだけれど、私は学んだ。食べる直前に一度麺を湯通しするといいのだ! 熱湯をさっと麺の器に入れてそのお湯を捨てる。一手間はあるけれど、さっと湯通しするくらいなら麺は伸びないし、幸せ度が違う。お湯切りするとき用の網が共に内蔵されてたらもっと良いのに! なぁんてちょっと思いながらも、2回目のランチから、それはそれは幸せが待っていた。

1度お湯で麺自体を温めてから食べることを覚えると、もう最高だ! 麺ランチ、マジで最高! とにかくもう麺のバリエーションは無限大。今スーパーに行くとチルドコーナーにも冷凍食品コーナーにも、専門店顔負けの美味しそうな麺類がたくさん揃っている。

スーパーにはワクワクするような数々の麺が揃っている

「明日はもやしを具に味噌ラーメンにしようかな」とか「エビとパクチー入れて、エスニックなフォーもいいな」とか、翌日のランチを考えるのがとても楽しくてウキウキしてしまうのだ。そしてわざわざ麺のセットを買わなくても、1人用の鍋つゆと、茹で麺か乾麺さえあれば、さっと簡単にお弁当の準備ができるし、夕飯の鍋の残りだって「鍋の残り」という立ち位置から、「翌日のランチの材料」という手間抜きのご馳走となる素晴らしさ。ちょっと変わり種の本格麺を食べたい時はKALDIなどを散策すると宝の山だ。

鍋スープも面白い麺も見るもの全てがランチネタになって楽しい
(Before)鍋を食べて中途半端に残ったスープと具は翌日のランチに
(After)鍋の残りで節約かつ熱々美味しいランチ

「麺専用」と単一メニュー専用ぽく聞こえるけれど、麺の種類も使い方も無限大の柔軟性のある弁当箱である。2週間も使えばちょっとお高いお弁当箱代も「完全に元が取れた!」みたいな気分になるめちゃくちゃ優秀なヌードルコンテナだ。

だが弁当箱に入れると、非常に量が少なく見える。コンパクトだ。目の錯覚なのかどうなのか……。ということで、実際に少ないのか試してみた。具沢山で汁まで美味しいちゃんぽん。大好き!

スーパーで2食入り198円で買ったちゃんぽん。キャベツに豚肉に海鮮に、そして外せないかまぼこ。お弁当にするとちょっと具材物足りない感じかなという印象だったけれど、実際これを丼に移して盛ってみると、ちゃんとしっかり1人前なのである。「おー!」と素直に驚いた。少ししか入らなさそうで大容量だし、1人前じゃ足りない人も大盛りで麺1.5玉とかも入りそう。

詰めるとちょっと少なめに見える麺弁当
どんぶりに出してみると麺も具もしっかり入っていた

麺も大盛り可能だけれど、坦々麺の日には、残りのスープで雑炊まで食べたい! と思い、おにぎりも追加してしまった。スープジャーの方が少し背が高いこともあり、専用バッグには小さめのおにぎりがちょうど1つ収まった。

バッグにはおにぎりが収まるようなスペースがあるではないですか
食べる前から最高最強ランチセット!

麺を食べ終わった後におにぎりをスープに入れて混ぜるとめちゃくちゃ美味しい雑炊になり、スープまでつい残さず完食(笑)。電子レンジでおにぎりを温めると、雑炊まで熱々でいける! 坦々麺からの雑炊最高! こうやってたまにスープまで完食することもあるけれど、普段は塩分なども気になるから飲み干すことは基本しないように気をつけている。

残り汁にご飯をin。雑炊美味しい

残り汁を捨てる場所がない職場だと、カップラーメンなどを食べた後の処理に困ると思う。しかしこのヌードルコンテナーなら、スープや具が残っても、スープジャーに戻してキュッと蓋を閉めるだけで、汁も匂いも漏らさず持ち帰れて、普通に残りのスープを捨てて洗えばいいのだ。この点がかなり気に入っているポイントかもしれない。職場で麺を食べることに躊躇しなくて良い! いつでも麺ランチ可能!

1カ月ほど使ってみたけど、やっぱりランチに麺は最高だ。準備も1品で済むのは楽だし、寒い時は特に温かい汁物が染みる。ラーメンなどばかり食べていたら「野菜も食べなきゃ」みたいな罪悪感に襲われるけれど、このコンテナなら具材も結構しっかり入る。

そしてちょっとお高めの麺を買っても、外食に比べるとかなり安い! 出来立て熱々麺を食べながらちゃっかり節約できるお得感も嬉しかったりする。

せっかく便利で美味しいものが食べられる麺専用コンテナなので、麺を湯通ししなくてもスープの熱さをそのまま食べられるようになるか、湯通しするならするで麺がこぼれ落ちないような網が欲しいなぁ。そして具用の容器ももう少し取り出しやすくして欲しいな!

どういう形がベストなのかは分からないけれど、サーモスの保温性の強みを最大限に活かした熱々麺専用コンテナの進化をちょっとだけ期待しているのでありました。あと欲をいうなら色展開も! ただ、そんな不満点を差し置いても、麺専用弁当箱、めちゃくちゃ良くて非常に気に入っているのです。

私が考える、進化の形(想像力にセンスがない。笑)
徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。