家電製品ミニレビュー

赤いボディが可愛い! 食卓にそのまま出せる直火OKな電気鍋「グリルポット」

 そろそろお鍋の季節も終わりに差し掛かってきましたが、皆さんは自宅で鍋をするとき、どうしていますか?

 拙宅では、筆者が一人暮らしの時に使用していたIHヒーターを使い倒してきました。それもいい加減古くなってきたので、何かいいものはないかなぁと思っていたところで出合ったのが、1台4役で使える電気鍋「グリルポット」です。

「BRUNO グリルポット」レッド
メーカー名イデアインターナショナル
製品名BRUNO グリルポット レッド
実売価格12,960円

 まず、これにしよう! と思った一番の理由は、ズバリ見た目です。まるでル・クルーゼかと思うような丸いフォルムに真っ赤なボディ。可愛い!! カラーはホワイトもありますが、このレッドが私のハートのど真ん中を射抜きました。キッチンに長く滞在する人間が可愛いもの、好きな物を揃えてテンションを上げる、というのはことのほか大切な要素なのです。

 しかも煮込み用に食卓で鍋を囲むだけでなく直火でも使え、さらには「蒸し/揚げ/焼き」も可能です。なんだその万能感! 容量は最大2Lで、3~4人で使うのに適したサイズとのこと。

 同梱品は、鍋のほか、フタや蒸し網、揚げ物カバー、そして電源ベースとそのコード。これらが全て一つに重なるので見た目はかなりコンパクト。実寸は鍋の直径が約24.5cm(持ち手を除く)、高さ約9cm、電源ベースは7.5cm程度。全て重ねても蓋のてっぺんまでで約20cmなので全く圧迫感はありません。

開封すると、鍋やIHヒーター、蒸し網、揚げ物カバーなどは入っています

温度調節は無段階。シンプル操作でわかりやすい

 それでは早速、調理に移ります。このグリルポット、要するに鍋にピッタリサイズの電源ベースがついているという製品なのですが、実際に使ってみるとこの「ピッタリ」というのが非常に良い! ただ平面に乗せるだけでなくスタックする感覚があるため横ずれする心配がありません。

 また、電源ベースの操作ダイヤルは「WARM/LOW/MED/HI」の4段階の目盛りのみ。余計なボタンがないため、非常にシンプルで好感触です。温度は最大210℃まで設定可能。目盛り間も自由な箇所でとめることができるので、ガスコンロのように調節できます。

電源ベースの操作ダイヤルは4段階の目盛りのみ。シンプルでわかりやすい
シュウマイを蒸し調理

 まずは蒸し。折角なので直火でなく電源ベースで加熱しました。通常の蒸し鍋のように、鍋に鍋を重ねるような構造ではなく、水を張った鍋に網を直接入れてその上に食材をのせるシンプル仕様です。そのため、水を入れすぎると沸騰したときに食材がお湯に浸かる心配がありますが、湯量を500cc程度までにすれば問題ありませんでした。

 水を入れ、温度を最も高い「HI」にして食材準備をしていたところ、あっという間にお湯が沸きました。定格消費電力は1,000Wで、なかなかに強力な印象。沸騰した後はLOW-MEDの間あたりに調節し、順調に蒸し上がりました。

IHで蒸してみます。シュウマイはさすがに網にくっつきました
直火でも蒸し利用
揚げ物は調理後もラクラク!

 続いて揚げ。今回は油を少なめに揚げ焼きに。こちらも電源ベースで加熱しましたが、何の違和感もなく調理できました。完全にコンロが一口増えたような感覚です。

 なお、揚げ物で感動したのは調理中ではなく調理後。内側にセラミックコートが施されているからか、お湯で洗うだけですっきりと油を落とすことができ、とても片付けが簡単でした。これは、良い!

続いて揚げ焼きに
美味しくできました!
焼き調理は直火でアクアディマーレ

 さらに次は焼き調理をして、魚介料理「アクアディマーレ」に挑戦。少量の油でニンニクを炒める工程で、鍋の縁に溝があることに気づきました。これは下のヒーターとスタックするためと思われますが、この溝に油が流れてしまい、少し炒めづらさを感じることも。しかし食材をどんどん入れていけば、その違和感もなくなり快適に調理できました。

 直火でも調理したところ、もちろん普通の鍋として使えましたが、火を大きくしすぎると異臭が……。どうやら側面の塗料に火があたると焦げてしまい、鍋の劣化や異臭の原因となりそうです。何も考えずに強火でガンガン! ということであれば電源ベースで加熱した方がよさそうです。

オリーブオイルで炒めるニンニクが溝に吸い込まれていきます
コンロの上でも可愛いフォルム

 グリルポットの良いところは、見た目が可愛いからこのままどかんと食卓に出せるところ! しかも電源ベースの上に置けば鍋敷きも必要ありません。

 外側の赤と内側の白のぱきっとしたコントラストに、カラフルな食材で作ったアクアディマーレが映えること映えること。これだけで料理の腕が上がったように錯覚できるのも、非常にお気にいりのポイントです。

アクアディマーレ。赤い鍋とのコントラストがキレイでお気に入りです!
ブイヤベースをぐつぐつ煮込む

 そして最後に煮る。ちょっとおしゃれにブイヤベースに挑戦。鍋の外観はコンパクトですが、大人2人と幼児1人が食べるには鍋として十分の容量がありました。

ブイヤベースを煮込みます。大人2人と幼児1人なら十分な容量

 直径25cmというサイズは、狭い机の上でも問題なく設置できました。コードも磁石式なので腕や足でひっかけて鍋ごと転倒させる、という心配もありません。さらに、電源ベースは厚みがあるので鍋まで少し高さがあり、幼児の手が届きにくいことも拙宅では大切なポイントとなりました。

 総合的に見て、直火で大きな火にかけさえしなければ、非常に優秀な製品でした。欲を言えばタイマーや揚げ物の温度管理ができれば最高でしたが、余計なものをそぎ落とした結果のこの大きさとシンプルですっきりした見た目、ということを考えれば十分です。

 食卓での鍋用にはもちろん、もう一口コンロが欲しい! という方にも非常にオススメできる製品です。

机の上でぐつぐつ。コンパクトなので省スペースでも問題なく設置。高さがあり、息子がいても安心して使えました
締めにリゾットも作って、大人2人と幼児1人でお腹いっぱい食べられました!

福井 彩乃