家電製品ミニレビュー
憧れのおでん鍋が我が家にやってきた! 1台5役のおでん鍋「多用途おでん鍋 ふるさとのれん」
2017年11月9日 07:00
寒くなってくると食べたくなるもの、それは「おでん」。出汁がじゅわーっと染みたおでんを食べると心身共に温まり、幸せな気持ちになる。そして、私が毎年憧れて止まないのは「おでん鍋」である。鍋で作るおでんはもちろん美味しいのだけれど、おでん鍋があれば気持ちも上がるし、食卓が格段に盛り上がるはず!
おでん鍋が家にあったなら……。というわけで、購入して、しっかりじっくり使ってみた! 憧れのおでん鍋といえども、買うのに躊躇してしまう最大の理由は「おでんばかりそんなに作らない」からであり、「場所だけ取るしじゃま」だからである。
そこで目をつけたのは、「1台5役」という、こちらのおでん鍋「多用途おでん鍋 ふるさとのれん」。これならばおでん以外の料理にも活用できるし、最高なのではないかと言う目論見。
メーカー名 | 杉山金属 |
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製品名 | 多用途おでん鍋 ふるさとのれん KS-2539 |
価格(編集部調べ) | 5,688円 |
アルミ鋳造にフッ素樹脂加工が施されたお鍋本体と、おでん鍋の雰囲気を醸し出すための木枠。おでんの具を仕切るためのセパレーターに木の蓋。これぞイメージする通りのおでん鍋だ!
電気コードは、ホットプレートのコードと同じ感じ! ひねるだけで温度調整ができるシンプルなものだ。このお鍋は蒸し器にもなるので、蒸し器として使う際のステンレスプレートも付いている。
スタンダードに「おでん」から
まずは毎年憧れ続けた「おでん」から! ワクワクする!
おでん鍋に水を入れてから電源ON。具材を入れるので溢れないように余裕を持って入れたけれど、それでも4L入った。その中に昆布とお手軽な出汁パックを投入して木の蓋を閉める。
沸騰するのに結構かかるだろうと思って、材料の下準備などをしていたら、20分も経たずにお湯が沸いて、結構な火力に驚く。おでんを温め直す時も安心の火力。お湯が沸いたら弱火にして数分出汁を取ってから、出汁パックは取り出す。そこにお酒、みりん、醤油、隠し味にオイスターソースをそれぞれ適量入れると出汁準備完了。
そこにセパレーターを入れる。2枚で十字を作る仕切りなので、結構自由に角度を変えられる。なので、具材が多いエリアは広めに、少ないエリアは狭めに出来るのが結構便利。仕切りが無かったら、具材が大海で漂流して大変なことになるので、緩いようでこのセパレーターは重要な役割を果たしている。
そして下茹でしておいた大根やこんにゃく、ゆで卵など、具材をどんどん投入する。初めて使うので、どれ位入るか分からないまま作っていたけれど、大根1本まるっと使って鍋の4分の1程度のスペース。結構な量が出来そうだ。「こんにゃくと白滝は同じグループ!」とか、好きにグループ分けしつつ、どんどん具材を入れて行く。
私は牛スジが大好きなので、おでんの具材用に売っている串に刺さったスジくらいでは物足りない。お肉屋さんで大量に買ってから、別鍋で茹でて脂と灰汁を十分に落としてから、どーんとおでんに投入する。マイ絶景だ(笑)。「はっ! 練り物忘れてた!」ということで、翌日投入することにして、前日作業完了。
翌朝、練り物を購入し、追加投入して1度温めてからスイッチを切る。煮物系は冷めるときに味が染み込んで行くのだ。夕方再度温めて、最後に夕飯前に温めて味も染み染み! 「今夜はおでんよー!」と、我が家のテンションは最高潮!!! 「やっぱり熱燗だよね?」と、それぞれが「おでん」のイメージというか、理想の実現に夢中。
「これぞおでん!」という憧れのおでん鍋を前に、いつものおでんよりも130%くらい美味しく感じた! 実際、おでん鍋を目の前に置いて食べると、少しずつお皿に乗せながら食べられるので、いつでも熱々だし、その時々の「次は何を食べようかな」気分をそのまま実行できるので、雰囲気のせいだけでなく、普段より美味しく食べられるのだと思う。「おでん鍋サイコー!」という言葉を何度発したことか(笑)。
もう一つの冬の風物詩「肉まん」
蒸し器としても使えるというので、こちらも冬の風物詩「肉まん」でも作ってみることに。お水を1L程入れて、蒸し器用のプレートをセットする。お鍋に小さな突起が付いていて、そこにプレートを引っ掛けてセットでき、プレート自体に足が付いていないのでプレートが邪魔にならない。ちょっとしたことだけど、これすごくポイント高い! 足つきの蒸し器って結構邪魔になるんだよなぁ。
お湯が少ないので、5分程度でお湯が沸く。早い! クッキングシートの上に肉まんを並べて蓋をしてから「弱」で15分程蒸す。木の蓋の間から蒸気が上がっていて、商店街のシュウマイ屋さんのようでこちらもワクワクする!
蓋を開ける時のワクワク感はたまらない。「じゃーん」なぁんて言いながら蓋を取ると、蒸し上がった肉まんの香りが蒸気と共に充満する。作るときに生地が結構硬くて失敗したかなぁと思っていたのだけれど、蒸したての肉まんは驚くほど絶品! いくつでも食べられそうなほど美味しかった!
蒸し器として優秀過ぎるのでもう1品
口は広いし、結構な容量のこのお鍋、「蒸し器としてめちゃくちゃ優秀じゃないか!」と思い、夕飯の準備にも使ってみる。蒸し料理はヘルシーなので、ダイエット中の我が家にもピッタリなのだ。
仕事帰りに寄ったスーパーで、ブリのあらが半額だった! 骨蒸しにしようと思って、お皿にブリを乗せて塩と酒を振って15分程置いておいて、その間に野菜などを切る。お皿のまま蒸し器に投入して、さらに蒸し野菜まで同時に出来ちゃって、晩御飯の準備もあっという間に完成!
ポン酢で頂くブリと野菜は甘くて最高に美味しい。蒸し料理にしばらくハマりそう。数回に分けて蒸さなくてよいこの大きさは快適。そして、ガスコンロに乗せるわけではないので、これだけ広いお鍋でも場所によって温度のムラが出ないのも良い。おでんも感動したけれど、最初は副機能としてそこまで期待していなかった蒸し機能にいたく感動してしまった。
「煮魚」だって超簡単
「煮る」こともできるこのお鍋。じゃあ、煮魚でもするかー、とお魚の煮付けを作ることに。鯛がまるっと2尾入るのは凄く便利。家にある鍋で作ろうとすると、切らないと入らないし、下手したら1尾ずつしか作れない。大きめのお魚を煮るときは便利。
材料をセットして、調味料もまとめて全部入れちゃって、ホイルを落し蓋代わりに被せてから木の蓋をして、スイッチオン。調味料が沸騰してきたら、弱〜中位にして、しばらく煮るだけ。時々蓋を開けて、焦げないようにチェックして、調味料の水分が飛んでとろみが付いてきたら出来上がり! あぁ、簡単。めちゃくちゃ簡単だけど、ちょっと贅沢な1人1尾食べ。煮魚美味しい!
「炒め物」にも火力十分
この他に「焼く」「炒める」ことも出来る。正直「フライパンで十分だよね?」と思わないことも無かったけれど、とりあえず焼きそばでも作ってみることに。
スイッチを入れて、温まった所に少し油を敷いてお肉を投入。火力は常に「強」。結構火力強くて不満無し。キャベツを2分の1個ざく切りにしてどーんと追加投入。鍋は広いし、深さもあるので、具材が飛び出すこともなく、ノンストレスで作れる。もやしも1袋どどんと入れる。カサ増しである(笑)。そこに市販の焼きそばを入れる。3玉全部入れても余裕。水を100cc程入れて蓋をしてちょっと蒸らしてから、そば玉をほぐしてソースを掛けて混ぜると出来上がり。2人分の焼きそばに、翌日の昼のお弁当まで仕上がってしまった!
お皿に取り分けてから、そのまま目玉焼きも焼いてみる。フッ素樹脂加工のおかげで全然焦げ付かないので楽チン。焼きそばの半熟目玉焼き乗せが簡単に出来た! フライパンでも出来るけれど、一度に結構な量作るときにはめっちゃ便利だなと思った。家族で囲む時は、食卓で作って、とろ火という保温モードでそのまま食べるのも良いかもしれない。