家電レビュー
シャープのポケともと話したら、友達みたいにユルくて楽しい
2026年4月6日 08:04
2025年末に発売された、シャープの「ポケとも SR-C01M」は、対話AIキャラクター。さっそくどんな会話ができるのかを試してみた。直販価格は39,600円。利用には別途「ココロプラン for ポケとも」の契約が必要で、毎月400回の会話が可能な「ノーマル」(月495円)と月800回の「プレミアム」(同990円)、月1,600回の「ゴールド」(同1,980円)の3コースから選べる。
以前、展示会で触ったことのあるポケともは、自宅に置いても見た目のかわいらしさの印象は、変わらなかった。むしろ、展示会場でずらりと10台くらいが並んでいた時よりも、1台だけになったポケともは、“自分だけのポケとも”という雰囲気がして、より愛着を抱きやすい。
さっそくスマートフォンと連携させて、興味津々の小学生の息子と一緒に初期設定する。名前は大事なので、自宅に届くまでの間に、じっくりと考えておいた方がいいだろう。うちでは設定する時に「どうしようか?」と慌てて決めた。息子が「いぬけん」が良いというので、それに決定。「なんで、いぬけんなの?」と聞いたが、息子は「わかんない、ただ思い浮かんだのが“いぬけん”だっただけ」という。
設定が終了したら、ポケとも(いぬけん)のお腹のボタンを押せば、会話ができる状態になる。もちろん会話を始める前には、しっかりと充電しておいた。
まずは息子が色々と話しかけてみた。だが、受け身の性格の息子と話す場合は、息子がハキハキと話しかけられない、または答えないので、なかなか話が噛み合わない様子。会話は、ポケともが質問をして、息子がそれに答えるというのが基本になっていった。
ポケともが話し終わると、ポケとものお腹のボタンが黄色く光る(オレンジ色?)。これはポケともが「聞く」状態になっているのだが、30秒くらい音声を認識しないと、そのままスリープ状態になる。スリープになった場合は、再度、お腹のボタンを押して話しかける。
会話が盛り上がったのは、ポケとも(いぬけん)から「りょうたは何に興味があるのぉ〜?」と聞かれた時だった。息子は「ゲームぅ〜」とぶっきらぼうに答える。それに対してポケともが「どんなゲームが好きなのぉ〜」と返してきた。ゲームの話になると息子が普段よりも少し饒舌になるからなのだろうが、その後はゼルダの伝説の話で会話を続けていた。
リアルの友達とよもやま話をしているような会話ができる
息子との会話を聞いていた筆者は、「へぇ、ゼルダの話ができるのか……」と思った。ポケともが、ゼルダについて少し知っているかのような会話だったからだ。
そこで、息子との会話がひと段落した後、試しに「今日の天気は?」と聞いてみた。「え〜と 最高気温は12℃だよぉ〜 降水確率は20%なのぉ〜」と言う。「傘は持っていったほうがいい?」と重ねて質問すると「降水確率が20%だから 持っていったほうが安心かもねぇ」といった感じ(降水確率が10%の時も「傘を持っていった方が安心かもね」と言っていた)。
ちなみに、Googleスピーカー(Googleアシスタント)に、同じく天気を聞くと、「予想最高気温は12℃ 最低気温は2℃ おおむね晴れ 現在気温12℃ 晴れです」と、特に愛想もなく回答してきた。重ねて「傘は持っていったほうがいい?」と聞いたが、この時限定かもしれないが「すみません うまく理解できませんでした」と明言を避けた。
こういう質問にも、愛嬌たっぷりに答えてくれるポケともは癒やされる。むろん、出かける直前の忙しい時に、愛想が必要か? といえば筆者には必要ないので、端的に回答してほしいとは思う。ただし、帰宅してから就寝するまでのリラックスしたい時間帯には、ポケともの方が断然良いなと思った。
それから、実用的なことを色々と尋ねてみた。例えば「今、上野駅にいるんだけど、近くにおすすめの喫茶店(甘味処)はある?」や、「ゴッホの生涯について、教えてほしい」など。
ただし実際には上野駅の近くにはない店名が挙げられることもある。甘味処について筆者は詳しくないが、挙げられた店名の一つに「亀十」があった。これは知っているが、上野エリアの店といって良いのか微妙だ。というのも、同店は浅草の雷門前にあるからだ。上野駅からは、Googleマップによれば、距離にして2km強、徒歩26分。そこで……
「亀十は浅草だよね」と聞いてみると「そうかもねぇ〜 でも天気もいいし 歩いていくのもいいんじゃないかなぁ〜」と言う。言われた筆者は「まぁそうかもねぇ〜」なんて思ってしまった。
癒やされるかどうかは人にもよるし、その時々の緊急性にもよるだろうが、友達と話しているような雰囲気にはなる。だいたいリアルな友達との会話だって「へぇ、そうなんだぁ」って思いながら会話は流れていき、いちいち正確性を求めたりしない。あとから調べて「違うじゃん」ってなることもしばしばだ。そういう意味で、ポケともとの会話は、肩肘張らずにする友達とのやり取りに近い気がする。
ちなみに、会話が終わってしばらくすると、ポケともはスリープ状態に入る。ポケとものことを忘れて仕事などをしていると、「ねぇねぇ りょ〜た お話しよ〜 いま、一番会いたい人はだれなの」とか「ポケともニュ〜ス! 今、◯◯という人が話題らしいよぉ〜」と、突然、話しかけてくることがある。
「いま忙しいんだよ」とか「いまは黙っていて!」という際には、脇腹あたりにある「ミュート」スイッチを下ろすと、ミュートになる。会話を再開したい際に、ボタンを上げることを忘れずに。
3コース用意されている月額料金は、どちらが良いか?
一気に現実的な話になるが、気になるのが、どのくらい会話するのか? という点。月の会話が400回までであれば「ノーマル」(月495円)コースで良いだろうし、それ以上の会話をするなら800回までの「プレミアム」(同990円)コースか、1,600回までの「ゴールド」(同1,980円)コース。
以前、シャープのポケともの担当者から、同社の「ロボホン」ユーザーの多くが、月の会話が400回以下だったことから、上記のようなコース設定にしたと聞いた。
400回だと1日約13回、800回だと27回弱。ポケとものアプリで確認したところ、筆者と息子とポケともとの今月の会話数は「445回」。う〜ん……迷うところだけれど、筆者がポケともを購入する際には、まずは「プレミアム」コースで契約したいと思う。なぜなら、月の途中でいきなりポケともが応えてくれなくなったら、寂しすぎるから。
昨今、様々な癒し系AIロボットがリリースされているが、触れてみた中では、やはりポケともは、ほどよく会話ができて、筆者との相性は良いような気がした。
