ぷーこの家電日記
第619回

豆皿と常備菜は相性抜群! 日本酒との相性も抜群!
2026年5月22日 07:04
私は作り置きの常備菜というシステムが結構苦手である。便利なのは分かる。日々が楽になるのも分かる。まとめて作るのも嫌いではない。でも、常備菜的なおかずはどうにも私に合わないのである。
理由はいくつでもある。「出来立ての熱々の料理が好き」「その日の気分でメニューを決めたい」「同じものが続くと飽きる」「常備菜は地味(個人的偏見)」などなど。
あと、常備菜を作って冷蔵庫で保存しておいても、数日以内には全て食べ切らなければいけないというプレッシャーがすごい。プレッシャーが強ければ強いほど、天邪鬼な私としては、冷蔵庫の中にたっぷり食べるものがあるのに、「あー、袋麺でも食べたい」みたいな気分になる。潤沢に食べるものがあるのに、よりによって日持ちする袋麺(笑)。
そこまでして食べたくないのか!? という感じで我ながら苦笑いしてしまうのだけど、「これを絶対に食べなきゃいけない」というプレッシャーがそうさせるのだ。自分が作ったもので味も分かる上に、数日食べていたら嫌でも飽きる。最後は完全に余りもの処理班の気分である。
そんな感じで、何度かトライしてみたものの、やっぱり好きになれなかった常備菜。ところがなんと、今現在我が家は常備菜にハマっているというか流行っているのである。「卵が先か鶏が先か」みたいな感じで、我が家の場合は「常備菜が先か豆皿が先か」現象である。
少し前に夫と出かけた日本酒をメインとするお店で、最初に小鉢に色々と少しずつおつまみが盛ってあって、それが非常に美味しくてものすごく気に入った。ちょこちょこつまみながら日本酒を飲む。めちゃくちゃ楽しい体験で、「家でもこれがやりたいねー」なぁんて言っていたのだ。
「色々な日本酒をちょこちょこ飲みたい」の願望を叶えるため、日本酒セラーは半年ほど前に買った。数種類の日本酒を常時冷やしてあるので、週末は夫と映画を見ながらお酒を飲む。といった感じで楽しんでいるのだけど、そこに小鉢や豆皿のおつまみをたくさん並べたい。と思っていた。そのために可愛い豆皿なんかも色々揃えたい。
そして、私の趣味といえば家庭菜園と陶芸。そう、私の中で豆皿製作ブームが到来したのである。ちょうど日本酒セラーを買った頃、私が通っている陶芸教室で、「オリジナルの土型を作ろう」という講座が開催された。いつも1つずつ成型して作っている陶器だけど、型を作ると同じ形の器をたくさん作ることができる。
陶芸の工程には成型、削り、施釉、焼きなど色々あるけれど、私は結構削りの作業が好きなので、削りながら形を作っていく型作りはものすごく楽しくて、完全にどハマりしてしまい、講座を受けた後、現在も進行形で隙あらば型作りをしている。しかも豆皿の型を。
型を作った後は、土をその型に被せて、切り抜くと型通りの器がサクサクと作れる算段だ。型を作っては豆皿を量産し、また型を作っては豆皿を量産。そんなことを繰り返して半年ちょっと、たくさんの豆皿におつまみをのせて、念願の豆皿飲み会が開催できる環境が出来上がった!
金曜日に「今夜は小鉢飲みなんてどう?」と夫にLINEをすると、「いいねー! 賛成!」なぁんて返事がくる。帰りに買い物をして、帰ってからひたすらに料理を作るのだ。目標は2時間で10品。まとめて料理するのは楽しい。これを茹でている間にこっちを切って、そしてこれを焼く。みたいな感じで、パズルゲームのように、攻略していくのが最高に楽しいのである。
「これは食べたい」と決めているメニュー、安かったから何か作ろうと、とりあえず買った食材、余った食材同士を組み合わせて作る料理、全てがガチっとハマって全部が完成した時の達成感はたまらない。
日々の家事としての料理や献立を考えるのは面倒くさいのに、こうやってゲームのように集中して作る料理はなんでこんなにも楽しいのだろうか。おつまみだけじゃなくて「私って天才!」なぁんて自己肯定感まで出来上がるおまとめ料理。
常備菜は保存容器に移して冷蔵保存が普通なのだろうけれど、我が家の場合はブームが去る可能性もあるので、全てジップ付き袋で保存。なんなら、ナムルや和え物などは袋の中に材料を入れて袋の中で混ぜるくらいに活用。それを豆皿に少しずつ盛って、「お待たせしましたー」なぁんて言いながら宴会は始まるのである。
この私たちが「小鉢飲み」と呼んでいる飲み会はいいことずくめだ。まず何より、途中で私が料理のために中座する必要がない。ゆっくり腰を据えて飲むことができる。さらに、普段一気に早食いをしてしまう我々が、1口ずつ箸を置いて「次何にしようかな」なぁんて言いながらゆっくり食べられるのが、食べ過ぎも防げて良い。
そして、豆皿効果で1番すごいのは、普段特に魅力を感じない地味なつまみが、異常に美味しく感じることだ。おからやひじきなどを大皿で盛ったとて全然喜ばれないし、夫なんて目から光が消えている(笑)。なのに、豆皿にちょこっと盛ってあると、「日本酒にはこういうのが最高!」なぁんて言いながら、大喜びで食べる。小鉢飲みをすると、無理なく栄養バランスが整うのだ。これは想定外に嬉しい効果だ。
問題は残った料理たち。つまみといいながら、作っているのは常備菜のようなものばかりなので、翌日以降飽きるかなと思いきや、これまた豆皿効果というか、私が不在でも準備しなくても、元々残り物は好まない夫が「色々あるー♪」と言いながら自ら豆皿に盛り付けて喜んで飽きずに食べてくれる。品数が多いと色々誤魔化せるようだ(笑)。
私は私で、お昼に適当にご飯の上に盛り付け、コチュジャンベースのタレと温泉卵なんてのせてビビンパっぽくして食べるのにハマっている。余りものを処理しているという感じが全然しない。何をのせても美味しくなる懐の深い料理。それがビビンパなんだと思う(笑)。
半年かけてコツコツと作り上げた我が家の豆皿飲みスタイル。楽しくて美味しいだけじゃなくて、偏った食生活も多少整うという素晴らしい効果もあるので、定期的にやろうと思っている。人数が多くても対応できるように、豆皿は引き続きどんどん増やしていくぞー! と、今も色々な形の型をせっせと作っているのでありました。


