家電レビュー
天日干しよりラクで清潔に レイコップのふとん掃除機が手放せない!
2023年12月27日 06:30
レイコップ(RAYCOP)から、ふとんクリーナーの新モデル「RAYCOP RJS RJS-100JPPW)」が11月に発売されました。UV除菌、ウイルス・ハウスダストの除去、パワフルな吸引力といった従来の性能はそのままに、前モデルからデザインとカラーがリニューアルされました。直販価格は19,800円。
以前からレイコップのふとんクリーナーに興味があった筆者は、当モデルの実機を借りて、実際に使ってみることに。本機は安価な掃除機なら2~3台買えてしまう価格ですが、それでも欲しいと思えるのか、その実力を試しました。
掃除機より取り回しが良く、手軽に使える
布団のお手入れ方法といえば、やはり天日干しですよね。ご近所さんが晴れた日に布団を干しながら、布団叩きを使ってパンパン叩く光景も以前は珍しくありませんでした。
この布団を叩く行為は、布団を傷める、表面に浮かび上がったアレル物質(ダニの死がいやフンなど)を吸い込みやすくなるといった理由から、近年はNGとされています。布団を干して湿気を取ったあとは、掃除機をかけるのがベストなのだとか。
掃除機で事足りるなら、ふとんクリーナーは必要ないと言いたいところですが、布団に掃除機をかけるのは思いのほか面倒なんです。強く吸引するとヘッドがスムーズに動かない、フロア掃除をした際のゴミや汚れが布団に付着するなど、プチストレスを感じることも。
掃除機の種類によっては布団用のアタッチメントが付属しますが、ノズルの付け替えも手間ですよね。
一方、一般的な掃除機と違って、ノズルやパイプのないRAYCOP RJSはコンパクトで持ち運びやすく、思っていた以上に取り回しが良いことを実感しました。電源を入れたら、布団や枕の上を滑らせるように往復させるだけなので、使い方も簡単。寝具をケアしながら、ウイルスやハウスダストを高確率で除去してくれるのも本機の魅力です。
天日干しよりキレイになる? ウイルス・アレル物質を99%以上除去
レイコップのすべてのふとんクリーナーにはUVランプが搭載されています。
このUVランプは医療の現場で殺菌灯としても使われているもので、除菌に効果的な波長253.7nm(ナノメートル)の紫外線(UV-C)です。布団にクリーナーを掛けながら、紫外線を照射していくので、除菌やウイルスの除去に期待が持てます。
さらに、高速回転するフィンパンチブラシ(RAYCOP RJSの場合)が布団を叩くことで、ダニのフンや死がいなどを含むハウスダストを追い出していきます。布団から叩き出したところで、吸い込んでくれる。また、髪の毛やペットの毛までもしっかり絡め取って吸引するため、たった3分使用しただけでアレルゲンを99%以上除去するといいます。
UV除菌・パワフル叩き・吸引の組み合わせで、除菌やウイルス除去を行なっていきます。加えて、マイクロHEPAフィルターが0.3μm(マイクロメートル)の超微細粉塵を99.9%以上キャッチするので、排気もクリーンで安全です。
ところで、布団の天日干しはハウスダストの除去にどのくらい効果があると思いますか?
外部研究機関の調査によると、7時間(10時から17時まで)の天日干しではハウスダスト除去率が11.3%であったのに対し、レイコップのふとんクリーナーを30秒かけたあとは、前述のとおり99.9%という結果に。
天日干しするとなると、布団を移動させる、干す、取り込むなどの手間がかかる上、悪天候時はお手入れできないのが難点です。労力がかかるわりにはハウスダストがほとんど除去できないという調査結果にも驚きました。
その点、レイコップなら寝室から布団を移動させる必要もなく、短時間で手軽に効率良くお手入れできます。天候に左右されず、好きな時間にウイルスやハウスダストを高確率で除去できるのもうれしいポイント。
パワーアップしたブラシでペットの毛もしっかり絡め取る
RAYCOP RJSの新モデルには、従来よりもさらにパワーアップした「フィンパンチブラシ」が搭載されています。
毎分29,800回という高速回転でパワフルに布団を叩き、一般的なブラシでは除去しづらい髪の毛やペットの毛までしっかり絡め取るのが特徴です。
実際に使用したところ、髪の毛やその他のゴミの取り残しは見当たらず、お手入れ後は見た目もきれいでした。
なお、フィンパンチブラシは、グリルフックを解除してグリルを外すと、簡単に取り外せます。ブラシに髪の毛が絡まったときは、取り外してお手入れしましょう。
ブラシの汚れがひどいときは、洗剤を使って水洗いできます。定期的に洗浄すれば、いつも清潔に使用できて良いなあと思いました。
布団1組+枕のお手入れにかかる時間は10分足らず!
RAYCOP RJSを使うと、掛布団、敷布団、枕のお手入れが短時間で完了します。
使用時は電源プラグをコンセントに差し込み、ハンドルに付いている電源ボタンを押して稼働させます。電源をONにするとボタンの色が赤から青に変わり、UVランプが点灯して、フィンパンチブラシが回転。あとはハンドルを持って、前後に滑らせるようにゆっくり動かすだけなので、操作はいたって簡単です。
布団を敷いた状態で、枕は1往復、掛布団・敷布団はそれぞれ10往復を目安にクリーナーをかけていきます。
最初に本体を持ったときにやや重たいと感じたのですが、布団の上を往復している時には、持ち上げる必要がないため、手にかかる負担は少ないと思いました。むしろ、適度に重みがあるおかげで、お手入れの際に布団に加重しながら、本機をゆっくり動かせます。
実際に掛布団の表面と裏面、敷布団の表面、枕をお手入れしたところ、かかった時間は10分足らず。布団を天日干しすることを考えたら、時間と手間がかなり省けるので便利です。
さらに驚いたのは、集じん力の高さです。布団一式+枕にクリーナーをかけたところ、ダストボックス内のフィルターにゴミがびっちり付いていました。クリーナーをかけ始めてすぐに、ダストボックスのクリア窓から吸い込まれたゴミの様子を確認できたのですが、「まさかこんなに多いとは!」というのが率直な感想です。
想像以上にゴミの量が多かったので、毎日使っているとこんなに汚れるのだと実感。より清潔で快適に眠るにはマメなお手入れが欠かせませんね。
布団以外のファブリック(布製品)にも使えて便利
RAYCOP RJSは、布団や枕以外のファブリックにも使用が可能。シーツや毛布のほか、カーペット、座布団、クッション、布製ソファといった丸洗いしづらいものも簡単にケアできます。
布製品には髪の毛、ペットの毛、ゴミ、汚れなどが付着しやすいですが、レイコップでマメにお手入れすることで、毎日気持ちよく過ごせそうで良いなあと思いました。
なお、刺繍、凹凸のある生地、縫い目の荒いもの、毛足の長いものへの使用はNG。ブラシが糸に引っ掛かり、生地を傷める可能性があるので注意しましょう。
ダストボックス&フィルターをまるごと水洗いできる
RAYCOP RJSの本体中央にはフィルター入りのダストボックスが配置されています。ダストボックスは上に引き出すだけで簡単に取り外せます。
汚れたらダストボックスも中のフィルターもまるごと水につけて洗えるので、メンテナンスもラクチン。除去したハウスダストが空気中に飛散しないように、水中洗いするのが理想です。
フィルターに詰まった細かい汚れは、小さいブラシを使うと落としやすいです。
また、1度使っただけでダストボックス内にゴミが溜まるので、その都度キレイにするのがおすすめ。
なお、ダストボックスとフィルターを洗浄したら、陰干しでよく乾燥させましょう。どちらも洗って乾かせば、繰り返し使用できます。
安全にも配慮されている
RAYCOP RJSは安全にも配慮されています。UVランプの光、つまり紫外線は目や肌に有害とされており、直接見るのはNG。
その点、本機を使用中にうっかりひっくり返してもUVランプが消灯するので、目や肌が紫外線にさらされづらく、安全に使用できます。
ちなみに、電源を入れるとボタンが青色に変わるほか、ダストボックス両サイドも青く点灯します。この青いライトはUVランプが点灯していることを表しており、UVランプが消えると消灯する仕組み。したがって、UVライト点灯の有無は本体表面の青いライトが光っているかどうかで確認できます。
このように、RAYCOP RJSは布製品全般を手軽にお手入れできる上、使いやすさや安全面にも配慮されているふとんクリーナーであることがよくわかりました。筆者は、マンタ(オニイトマキエイ)をイメージさせる近未来的なビジュアルも気に入っています。
本機は1度使っただけでその良さがわかり、やはり欲しいと思わせてくれる秀逸な家電でした。