家電レビュー
お皿なのにホットプレート? 片付けまでラクなホットディッシュが日常使いにぴったり
2022年12月29日 09:05
健康や節約を意識して日々の食事作りをしている人は多いはず。しかし、「とにかく作るのが面倒」「片付けが億劫」「時間がかかる」といった悩みは自炊をするうえで誰しもがぶつかる壁です。
そんな悩みをできるだけ解消しようと登場したのが、エレコムのホットプレート「HOT DISH(ホットディッシュ) HAC-IH01DWH」。同社のことをPC周辺機器メーカーとして認知している人が多いかと思いますが、実は「LiFERE(リフィーレ)」というライフスタルブランドを設立しています。そんな同ブランドの第1弾商品として2022年6月に一般発売を開始したのがHOT DISHなんです。
これまでさまざまな調理家電を使ってきた筆者ですが、HOT DISHを使う前は、「ただのホットプレートじゃないの?」といった印象でした。しかし、実際に使うことでさまざまな魅力を発見! 今回はじっくり使ってわかったHOT DISHならではのメリットをご紹介しましょう。
お皿のようなデザインで食卓が華やかに
HOT DISH最大の特徴ともいえるのが、お皿のような見た目です。食器選びでも丸くて大きなプレート皿は使い勝手のいい一枚ですが、HOT DISHは“お皿+IHヒーター”といった仕様で、まさに名前のとおり、「最後まで温かい状態で食べられるお皿」です。また、IHヒーター単体で使えるのもポイントです。
「買ったものの、結局しまったままになる」といった“調理家電あるある”を防ぐため、出しっぱなしにしておけるよう、インテリアとの馴染みやすさを考えて開発されたそうです。また、個人的には1〜2人分の調理にぴったりなサイズ感も出しっぱなしにしておける大きな理由だと感じました。ダイニングやキッチンに置いて違和感がないデザインというのは、まさにトレンドを押さえていますね。
HOT DISHはテストマーケティングを兼ねて、Makuakeで先行販売されたのですが、意外な購入層が見つかったそうです。エレコムの担当者によると、それは50代女性。おそらく、子供が自立して夫婦2人暮らしの家庭なのではと考えられており、実際に社内でも夫婦2人で使っているという声も多いとか。当初は30代半ばのひとり暮らし世帯を想定して開発がスタートしたHOT DISHですが、実は2人暮らしにもちょうどいいアイテムだと言えます。
筆者も普段は1人もしくは2人で食事を摂ることが多いので、HOT DISHは大活躍でした。プレートは約600mlの容量で少し深さがあるので、煮込みハンバーグなど多少汁気がある料理も食卓で熱々のまま食べられるんです。あと、1人のときにやってみたのがインスタントラーメン。鍋から直接食べるのは行儀が悪いような気がしていたのですが、HOT DISHの見た目ならアリに思えるのが不思議です。
あえてアナログにしてシンプルな操作性を実現
食卓に出したままにして使うため、誰もが簡単に使えることも重要です。HOT DISHはアナログなレバー式スイッチを採用。WARM(保温)/LOW/MID/HIGHの4段階で温度を調節でき、直感的な操作が可能です。これなら従来のホットプレートと同じなので、世代を問わずスムーズに使えます。
卓上に出しっぱなしにして使うなら、IHクッキングヒーターとして活用するのもおすすめです。IH対応であれば手持ちの鍋やフライパン、ケトルが使えるので、お湯を沸かすなどのちょっとした場面でも役立ちます。IH対応の容器ならコンビニの鍋焼きうどんを温めるのもアリですね。
肩肘張らないラフさがポイント
今回、HOT DISHを使って感じたのが、「自然と普段の食事作りに使える」ということです。新しい調理家電を買うと、調理家電で何ができるかを考えてから作る料理を選ぶのですが、HOT DISHの場合は、料理を決めて「じゃあHOT DISHで作ろう」となる場面が多くなりました。
エレコムの担当者におすすめのメニューを聞くと、目玉焼きからワンパンパスタ、変わり種ではお餅なんて声も挙がったほどで、とにかく日常の調理家電であることを実感します。しかも、少人数の世帯ならメインディッシュ、家族が多ければ副菜作りにと、実は世帯人数を選ばない調理家電である点もポイントです。時間差で食事をする家庭なら、その都度自分で温めて食べるといった使い方もできます。
肝心の値段はオープンプライスで、実売価格は12,000円前後と手を出しやすいです。筆者はすでに大きめのホットプレートを持っていますが、普段はHOT DISHを使う手もあるなと感じました。できるだけごはん作りの手を抜きたい年末年始は、HOT DISHで少しでもラクをするのが良さそうです。