家電レビュー
ひっくり返さずに巨大お好み焼きが焼ける「ハサマイズ」で料理のバリエーションが広がった
2022年8月12日 08:05
エムケー精工は、両面焼きホットプレート「HASAMIZE(ハサマイズ) TK-H315K」というちょっと変わった名前のホットプレートを発売した。実売価格は15,650円。「巨大お好み焼きをひっくり返さずに焼き上げる」と聞いて、試してみた。
ハサマイズは、上下2枚のプレートで挟み焼きできる点が特徴。平面プレートと、波型プレートの2種類を用意し、2枚のプレートはそれぞれ90~220℃に10℃単位で温度調節可能。
本体サイズは、閉じた状態が320×410×185mm(幅×奥行き×高さ)、開いた状態が320×790×115mm(同)。プレートサイズは、上面が310×25mm(直径×高さ)、下面が310×40mm(同)。重量は約4.1kg。消費電力は1,300W。
ヒーターは渦巻き状のものを上下に備える。プレートは、専用ロック解除ボタンを押せば外れる仕組み。
ほったらかしで巨大お好み焼きができた。焦げ目がたまらない!
さっそくお好み焼きづくりだ。取扱説明書のレシピを参考に薄力粉150g、卵2個、キャベツ300g、山芋すりおろし120gなどを用意する。普段我が家では、同じ量の材料で4枚~5枚焼いて楽しんでいる。しかし今回はビッグなお好み焼きに仕上げる。中がふっくらできるのか、そして美味しそうな焦げ目がつくかどうかも気になる。
使うプレートは上下とも平面プレート。上は浅く、下は深さが約3cmある。直径は約30cm。油を引いてから、混ぜ合わせた材料をプレートに流し込む。
プレートはそれぞれ温度の調節が可能。上下プレートの温度を設定し、時間を25分に設定してスタートする。温度や時間の調節は+/-ボタンで操作する。長押しで温度設定を変えられるほか、温度設定が高すぎた時は-ボタンを押せば下げられるのでストレスを感じにくく、操作が簡単。調理時間が0min(0分)だとエラーになるため、調理時間は1min以上に設定しなくてはならない。ホットプレートだと時間を設定することがないため、最初は戸惑うが、オーブンやトースターと同じだと思って操作した。
25分後、巨大なお好み焼きが完成。中までしっかり火が通り、上面に載せた豚肉はいい感じにカリカリになっていて見た目も良い。
レシピでは上面200℃、下面150℃での設定だったが、何度かつくってみると我が家は上下とも220℃に設定して底もカリカリにした方が好評だった。こうやって好みにあわせて温度の組み合わせを試すのもおもしろいところ。
キャベツや山芋がたっぷり入っているからしっとりと仕上がり、出来上がったお好み焼きは絶品。
自宅でお好み焼きをつくると、筆者がいつも焼いて、家族が食べ終わる頃ひとりで食べるということが多かったが、巨大お好み焼きなら、一緒に切り分けて食べられて楽しい。何より、ずっとお好み焼きの焼き具合を気にしなくてよいのでラクだ。
波型プレートの焦げ目が食欲をそそる。煮込みハンバーグ
上下プレートは別の組み合わせでも使える。例えば、煮込みハンバーグは、上面に波型プレートを使い、下面には平面プレートを使用する。
厚みのあるハンバーグでも、上下から加熱することでふっくらと仕上がる。また、波型プレ-トがハンバーグに焦げ目をつけるところもポイントだ。
煮込みハンバーグの加熱時間は、最初10分加熱した後付け合わせの野菜を投入し、さらに10分加熱する。付け合わせも一緒に調理できるので食事の支度がラクだと思う。
ハンバーグを焼くと、周りの油はねが気になるが、本機の場合はフタをして調理するため、テーブルに油はねがなく、ベタベタしない点もよかった。筆者の家はキッチンにエアコンがないため、この時期の煮込み料理は暑さとの戦いなのだが、本機を使えばエアコンがきいた涼しい部屋で調理できて快適だった。
平らにして、それぞれ温度調節。焼けたホットケーキを保温
本機は挟んで焼くほか、180度開いて2面使った調理も可能だ。プレートはそれぞれ温度を変えられるので、違う食材や違う料理も同時にできる。
個人的にはホットケーキを焼く時に便利だった。普段フライパンでホットケーキを焼くと1度に1~2枚程度しか焼けず、重ねて食べたいのに最初に焼いたホットケーキが冷めてしまうところが不満だった。
本機の場合は、片方で調理し、もう片方を保温(90℃)に設定することで、重ねたホットケーキを熱々で楽しめた。ただ、ヒーターの形状のせいか、焼き色に少しムラがあったところが気になった。
ホットサンドづくりが捗る。これなら朝食の準備がラク
「挟み焼き」ができると考えれば、ホットサンドメーカーのような使い方も可能だ。コッペパンを使うと4つパンが入るため、4人分の朝食の準備も1回ですむ。
個人的に好きなのは、たっぷりの千切りキャベツとハムとチーズをはみ出すくらい入れて、挟むホットサンド。最初はあふれるくらいのキャベツでも、焼いている間にしんなりとして食べやすくなる。
本機の場合、具をたっぷり挟んでも、しっかり押さえられるので、ホットサンドのバリエーションが広がる。
挟み焼きでバリエーション広がるも、プレートの管理が課題
朝食、おやつ、夕食と、挟み焼きできることで、料理のバリエーションが広がった。ホットプレートで肉を焼く時にありがちな、油はねも、挟んで焼くと抑えられるところも好感がもてた。テーブル調理は家族のコミュニケーションのきっかけにもなる。我が家では巨大お好み焼きが特に好評だったが、ほかにもピザなどを焼いても楽しい。盛り上がるにちがいない。
難点は、プレートの管理。本機は2種類のプレートを付属している。本体に1組セットできるものの、使わないプレートは別で保管するため、場所をとる点がきになる。重ねられるなど、まとめて保管できるようになるともっと助かると思った。
また、ヒーターがあるため調理中、調理後もしばらくは上面が熱くなる。注意すればいいのだが、見た目では熱いかどうか分からないためうっかり触ってしまう可能性もある。例えば熱い間だけしばらくライトが点灯するなど、お知らせ機能があると安心だと思った。