家電レビュー
家のプリンがかき氷に! 夏の新感覚おやつ“オトナのかき氷”作ってみました
2022年8月12日 07:05
暑さに負けない! 夏の鉄板スイーツが手軽にグレードアップ
8月になって、毎日30℃超えが当たり前の真夏日が続いています。
娘の通う保育園では外気温が35℃以上、暑さ指数が31℃以上になると水遊びが中止になるため、エアコンの効いた屋内で製作遊びなどをして1日が終わるなんてこともあるほど。
そんな中、おうちで作るかき氷は、我が家では定番のおやつのひとつです。子供はなぜか、氷が大好き。ジュースに入っている氷もガリガリ食べちゃいます。
かき氷といえば私が子供の頃は夏祭りの出店で見るような鮮やかな色のシロップが定番でしたが、最近はフルーツ果汁で作った本格的なかき氷用のシロップも種類が豊富で、気軽におうちかき氷が楽しめます。
家にある昔ながらのペンギンかき氷器は可愛らしいですが、シンプルなゆえに、物足りないところがありました。
子供が自分でハンドルを回せればいいのですが、3歳児がひとりで回すには直径が大きく、手動だからなのか氷が斜めに削れるためかいつも氷が1/3くらいは残ってしまって捨てるハメに。結構場所も取るので、普段の収納方法も迷いがちです。
とはいえ真冬でもペンギンちゃんを見るたびに「かき氷食べるぅ~♡♡」と言っていた娘さん、こんなにかき氷が好きなら、もっと気軽に作れるといいんじゃないの? と思っていたら、最近トレンドのふわふわかき氷が自宅で作れるカキ氷器があるらしい……!!
そこで早速、我が家にお迎えしたのがドウシシャの「電動ふわふわとろ雪かき氷器 DTY-B2」。実売価格は5,000円程度。
週末の午前中に家に届くと、さっそく娘から「ママ―! 大人のかき氷届いたよー!!」と大声で起こされました(笑)。一緒に荷物を開けていたパパがパッケージを見て“オトナのかき氷”と呼んだようです。
「電動ふわとろ雪かき氷器」、通称“大人のかき氷”は、思った以上にとってもコンパクトでスタイリッシュ!
スッキリしたデザインだからキッチンの作業スペースに出しておいてもスマートに置いておける佇まい。作りもとってもシンプルで、出しやすく洗いやすいです。刃の部分や、氷を押さえておくスパイクという尖った部品にさえ気をつけておけば、ささっと取り出して洗えます。
まずは氷の感じを試すべく、シンプルに氷を削り、市販のいちごシロップで食べ比べてみることに。氷の削り方をネジで調整できるのはかなり嬉しい機能です。
ネジを時計回りに回すと細かく、反対側に回すと粗い仕上がりになります。粗くすると市販のかき氷に限りなく近い氷になり、細かくすると流行りの薄く削ったような氷ができます。
付属する製氷カップで作った氷を入れてから、スイッチを押した直後は、細かく/粗くのどちらにしても粉のような細かい氷が出てきて、モーターが慣れてきた頃に薄い氷ができ始める感じ。使っていくうちに少しずつ技術が身についてきました。
氷はこの製氷カップで作ったものが一番削りやすいですが、ネジをいっぱい「細かく」にすると刃が空回りして削れず、ネジを少しずつ左回り(「粗く」の方)に回していくとちょうどいいポイントがわかりました。
氷が削れていくと、そのポイントがずれたりするので、氷と向き合いながら最適な削りを目指していく感じが、かき氷職人になったような気分です。
まずは買ってきたロックアイスと、家で作った氷で違いがでるのか、比較してみました。
実際に削れるのを見ていると、その差に愕然! ロックアイスの方が粉雪のように真っ白で、口当たりも柔らかでした。
冷蔵庫の冷凍室にある自動製氷で作った方は透明度が高く、じゃりじゃりして一気に食べるとキーンとなってしまいそう! 限りなく昔の屋台のかき氷に近い感じです。これはこれで懐かしいですが、選べるならロックアイスや、ミネラルウォーターを製氷カップなどで凍らせて作るとまた違った味わいが楽しめそうです。
最近話題の星つきフレンチのパティシエが作る人気かき氷店の氷は天然氷を使っていましたし、少しでもプロの味に近づけるかもしれません。
市販のシロップを使う場合は、器の半分くらい削ったら一度シロップをまわしかけ、さらに氷を削ってから、仕上げ的にもう一度追いシロップをすると、かき氷らしいキレイな仕上がりになりました。
ちなみに、付属する製氷カップ1個で1杯のかき氷を作る時間は約50秒と早い! あまりにすぐできてしまうので、シロップや飾りなどはしっかり準備してから冷凍庫から氷を出すべしです。氷は時間との戦いなので、手順をしっかり決めてトッピング材料を準備してから削り始めるのがおすすめ。
ちなみに製氷カップで作った氷を全部削ろうとすると、2分ほどかかり、最後は薄い氷が残るのみでした。
かき氷というより新感覚スイーツ! 飾り付けも楽しんで
次はメーカーおすすめのプリンかき氷に挑戦。
料理研究家のレシピが付いていたのですが、お菓子作りのような手の込んだレシピだったため、今回はいかにラクに早く楽しくできるかを追求した即決レシピでやらせていただきます。
プリンは娘が大好きなので、バレないように凍らせなければなりません(笑)。説明書に書いてあったのですが、プリンはスプーンで1杯ずつすくいながら製氷カップを隙間なく埋めるように入れていくのがコツとのこと。
氷と違って柔かいからか、すごくキレイな薄削りのプリンシャーベットができました!
今回は市販のスタンダードなプリン1個分を使ったのですが、器にこんもりとなるまでには量が足りず、“映え”を重視するなら1個半分くらい使う(プリン3個で2皿など)と良さそうです。
氷よりも、ふんわりと薄削りになりやすいようで、口当たりも滑らか。生クリームと混ぜながら食べるとなんとも新鮮な食感と味が口の中に広がります。
パフェみたいな氷スイーツで台湾気分
今回は常備野菜ならぬ常備フルーツのバナナをラップに包んで冷凍し、1.5cmほどの輪切りに。
バナナだけだと見た目があまり楽しくないかもと思い、生クリームとチョコをトッピングしてみました。
冷蔵庫にあったカカオ86%の一口サイズのチョコ5枚ほどを湯煎して、小スプーンでピュピュピュピュピュ! とかけたらでき上がり。冷えているからか、すぐに固まるので適当にトッピングした割にはキレイな仕上がりになりました。
もはやかき氷というよりパフェ? 即席ジェラートのような趣です。これはもう、どうしたって美味しいやつです。キウイやパイナップル、イチゴなどお好みの素材で彩を楽しむのもいいですね。
しろくまだってお店レベルの味に
学生の頃、宮崎に住んでいたことがあるのですが、そこで「しろくま」という食べ物に出会って以来、虜になっています。あの練乳入りかき氷にパイナップルやみかんなどのフルーツやみつまめがトッピングされているやつです。アイスバータイプのものやかき氷タイプのものを、都内のスーパーやコンビニでも普通に見かけることが多くなりましたね。
甘さとフルーツの酸っぱさのバランスがたまらないというか、夏にふと食べたくなる味なんです。その「しろくま」が、牛乳に練乳を加えて凍らせるだけで作ることができる、というレシピをネットで見つけ、早速作ってみることに。
牛乳は150ml、練乳大さじ1ほどを混ぜて製氷カップに入れておくだけ。甘すぎず、薄すぎず、程よい甘さになりました。こちらもお好みで。
缶詰のマンゴーをトッピングして、彩りもバッチリです。味はまさにシロクマ! おかげさまで、もう買わなくてもいつでも自宅でしろくまのような味が楽しめます。
ちなみにジュースや牛乳、プリンなど、水でないものを凍らせるときは、しっかり凍るまでに時間がかかるので、10時間以上は待つ覚悟で準備しましょう。
かき氷器は、材料が水なので、洗うのが楽というメリットがありますが、冷凍フルーツなどを使ったあとは、早々に水で流したりつけたりしておくのがおすすめ。フルーツの残りがスパイクや容器に張り付いたまま放っておくと、キレイに洗い落とすのに時間がかかりそうです。
これはかき氷器というより手作りスイーツ調理器です
色々なレシピを試してみた結果思うのは、これはもはやかき氷器の域を超えているということ。
ハンドルタイプも風情があって良いけれど、自動だからこそのスピード感と、シュルシュルという音のシズル感、あっという間に削れていく姿はもはやエンターテインメント。かき氷屋さんのようにお皿を回しながらキレイに氷をのせていく楽しさも醍醐味です。
あっという間にできてしまうので、保育園のママ友を呼んでみんなでかき氷パーティを開いたら、子供たちもとっても喜びそう! フルーツやチョコ、グラノーラや練乳、アイスなど、トッピングをいっぱい用意して置いて自分の好きなオリジナルかき氷を作って貰えば、素敵な夏の思い出になりそうです。
ちなみに付属する製氷カップは2つのみなので、大人数で食べたいときは氷をストックしておくのがおすすめです。
まだまだ自宅で過ごすことも多いですが、夏はもちろん、オールシーズン使える手作りおやつのお供に最適な “オトナのかき氷”。
オトナも子供もおいしく楽しくいただけますので、この夏ぜひぜひ挑戦してみてくださいね。