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分厚い肉「挟み焼き」でおいしく ブラウンの本格グリル
2024年4月4日 13:00
デロンギ・ジャパンは、「ブラウン ハウスホールド」より、同ブランド初となるグリル調理家電「マルチグリル7 CG7040」を4月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は39,800円(税別)。
2枚のプレートを備え、上下から食材を挟んで焼ける電気グリル。挟み焼きの「コンタクトポジション」のほか、上プレートを浮かせてオーブンのように調理できる「グリルポジション」、開いてホットプレートのように使用できる「BBQポジション」の3通りの使い方で、多彩な調理が可能とする。
「コンタクトポジション」はステーキや野菜のグリル、トーストなどに適している。上下のプレートで食材を挟んで加熱することで、一般的なホットプレートと比較して調理時間を約1/5に短縮できるという。
上プレートを浮かせる「グリルポジション」は、食材をつぶさずに上下から加熱可能。ピザなどのチーズを使用した料理や手作りパンなどにおすすめとしている。上プレートの高さは5段階で調節できる。
「BBQポジション」は、プレートを180度開いてホットプレートのように広く使える。2枚のプレートはそれぞれ異なる温度設定が可能なため、片方は高温で肉を焼き、もう片方は低めの設定でじっくり野菜を焼くといったことができる。
ヒーター一体型のプレートを採用したことに加え、1,400Wの高出力により一般的なホットプレートよりも約1.5倍早い立ち上がりスピードを実現した。温度調節範囲は60~120℃が20℃単位、140~230℃が10℃単位。
プレートは平型/波型を各1枚付属。取り外し可能で、上下を入れ替えることもできる。1枚の大きさは29×23cm(幅×奥行き)。
焼き時間を設定すると時間経過時に通知してくれる10秒~90分のタイマー機能も搭載。なお、タイマーは通知のみで加熱が自動で終了するわけではない。タイマー時間や温度設定は本体前面のデジタルディスプレイに表示される。
本体には取り外して洗える油受けトレイを備える。このほか、プレートをロックすれば立てて置けるため、省スペースで収納可能。
本体サイズは370×320×170mm(幅×奥行き×高さ)、BBQポジションでの使用時は370×590×105mm(同)、重さは5.5kg。電源コード長は2.3m。消費電力は1,400W。
「マルチグリル7 CG7040」を使って、ステーキ店「NASQUILLO」のオーナーシェフ・高山いさ己さんが調理実演を行ない、ステーキを上手に焼くポイントを教えてくれた。
ポイントは大きく3つで、「肉をなるべく動かさない」「高温で一気に」「脂を落としながら焼く」。この日は3cmほどの厚い肉を、上下から挟む「コンタクトポジション」で最高温度の230℃に設定して焼いた。
上下から加熱するため頻繁にひっくり返す必要はないが、波型プレートの焼き目を両面につけるため、ひっくり返したりしながら合計8分ほど焼く。プレートから下ろして少し休ませ、最後に再度高温で温めたら完成だ。
焼き上がった肉は断面がきれいなピンク色で、絶妙な火の通り具合だとわかる。今回、肉を休ませる工程はあったが、火加減の調節は一切なし。分厚い肉をフライパンで焼くときの失敗として、表面だけ焼けすぎて中が思ったより生焼けになることがあるが、上下から挟み焼きができるこのグリルなら、難しい温度調節もなしで手軽においしいステーキを焼けそうだ。
高山さんは薄いステーキ肉を焼くときのコツも教えてくれた。薄い肉は焼き色がつく前に火が通ってしまうため、焦がしバターを作り、冷たい状態から焼き始めるそうだ。マルチグリル7を使う際は、平型を下にセットして焦がしバターを作ったら、グリルポジションで片面1分、裏返して30秒焼くといいとのこと。
この日試食したなかで、意外にもおいしかったのがデニッシュトースト。230℃で1分挟み焼きしたパンは、プレートに接していた面がカリッとした食感に。高温かつ短時間で焼き上げるためか、水分も保たれたままで、カリふわの絶品トーストが味わえた。
少々本体サイズは大きいが、挟み焼きができるメリットは大いにあると感じる。ホットプレートやトースターの代わりになると考えれば、サイズ問題には目をつぶれるかもしれない。