家電レビュー

MacBook Airを充電できるAnkerのACプラグ付きバッテリーは、さっそく必携アイテムになった

アンカー・ジャパンの「Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 5000)」

筆者が仕事で最も多用するのは、パソコンだ。パソコンのバッテリーがなくなれば、できることはほとんどなくなる。

特に一日中、外で仕事する時には、パソコンのバッテリーが気になるところ。バッテリーに不安があれば、どのタイミングでどこで補充すべきかが、頭の片隅に常にある。不思議というほどでもないが、やる気に満ちて仕事がはかどっている時ほど、パソコンのバッテリーの減りは早くなるものだ。

今回は、そんなパソコンのバッテリーを補充するのにも役立つ、スマートなバッテリー内蔵の充電器「Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 5000)」を使ってみた。価格は4,990円。

本体の半分は鏡面仕上げ

「Anker 511 Power Bank」は、容量5,000mAhのバッテリーを内蔵したUSB充電器。本体にすっきりと収納できる折り畳み型のACプラグを備え、ACコンセントに挿し込めば、本機自体の充電を始める。また、USB Type-Cポートを1つ備え、スマートフォンなどを充電するのにも役立つ。

ACプラグを搭載し、ACコンセントに挿し込めば、本機内のバッテリーが充電される
ACプラグは本体に格納できる。持ち運び時にはスリムになる
USB Type-Cポートを備える
バッテリー残量が4段階で把握できる

本体が細長いタイプの充電器は、コンセントに挿し込んだ時に、邪魔になりにくくて良い。「Anker 511 Power Bank」も、一般的なACプラグと比べても、ほぼ変わらない本体幅。電源タップなどに挿すと、別のACプラグを隣に挿せなくなる……なんてこともない。また形状のためなのか、MacBook Airの純正のACアダプターが挿しにくい、カフェのACコンセントでもしっかりと使えた。

一般的なACプラグと、ほとんど変わらない横幅
カフェのACコンセントでも、問題なく使えた
左がMacBook Airの純正ACアダプター(USB Type-C)

筆者が感じる、同機の素晴らしいポイントは、容量5,000mAhのバッテリーを搭載しつつ、最大20Wの出力が可能なこと。ノートパソコンへ給電できるのだ。もちろんノートパソコンをゼロからフル充電することはできない。では、どれだけ充電できるのかと試してみた。まずは本機自体をフル充電し、バッテリーが44%のパソコンに接続して、給電を開始。

なお、パソコンはMacBook Air(M1,2020)。仕様表によればバッテリー容量は49.9Whなので、約13,486mAh。「Anker 511 Power Bank」が5,000mAhなので、約37%を充電できる計算になる。

最大20W出力なので、ノートパソコンへの給電が可能
MacBook Airの充電前。バッテリー残量は44%

バッテリー残量の推移を見ると、5,000mAhを約60分ほどかけてMacBook Airに給電していることが分かる。充電前に44%だったMacBook Airは、73%まで回復した。(なお、MacBook Airをスリープ状態で充電)

思ったよりも少ない約29%分の回復だったが、筆者としては十分。これだけ充電できれば、MacBook Airをハードな使い方をしていても、2〜3時間は使えそうだ。パソコンの電源がなくなりそうだけれど、ACコンセントが無い! という時には、救世主のような存在となるだろう。

もちろん、ACコンセントがあれば、MacBook Airを充電する、充電器としても利用可能だ。MacBook Air純正の充電器よりも小さく、重さも気にならず、モバイルバッテリーとしても充電器としても使える「Anker 511 Power Bank」は、すぐに筆者の必携アイテムになった。

約60分かけてMacBook Airに充電している

「Anker 511 Power Bank」は、もちろんスマートフォンの充電も可能だ。筆者は残念ながらiPhoneを利用しているので、USB Type-C to Lightningのケーブルが必要になる。おそらく、いつかは買うことになるだろうが、今はない。そこで、今持っているケーブル類で、本機からiPhoneを充電できないかと考えた。

まずは、いつもiPhoneの充電用として常備しているのが、USB Type-A端子のLightningケーブル。それにMacBook Air用に購入したUSB Type-C端子のSDカードリーダー。このSDカードリーダーは、USB Type-A端子を3つ備えている。少々煩雑だが、「Anker 511 Power Bank」にSDカードリーダーを接続し、さらに常用しているUSB Type-A端子のLightningケーブルをつなげて、iPhoneを充電できると分かった。

やってみると、問題なく充電できた。しかし……ケーブルがごちゃごちゃとして、外では使いづらい。今後、iPhone内蔵のバッテリーがヘタって、バッテリーが1日もたなくなる時が来るだろう。そうしたら、「Anker 511 Power Bank」からiPhoneを直接充電できるよう、USB Type-C to Lightningのケーブルを買うんだろうなと、思っている。

今のところ筆者は「Anker 511 Power Bank」を、MacBook Air用の充電器として、または万が一の救済モバイルバッテリーとして利用している。この使い方で言えば、同機は非常に有用なアイテムだ。また、もし使っているデバイスの多くが、USB Type-Cであれば、より便利に感じるはずだ。

河原塚 英信