家電製品レビュー

湿っためしょめしょポテチが復活! 藤山オススメの小さくて賢いオーブントースター

 たかがオーブントースター。パンとモチが焼ければいいから、量販店で売ってる5,000円のヤツでいいじゃん! と思っていた。

 が! その愚かな考えを悔い改める製品に出会ってしまった!

 それが2月に発売されたパナソニックの「コンパクトオーブン NB-DT51」だ。何が凄いって、コンピュータ(マイコン)で低温ヒーター1本と、高温ヒーター2本をコントロールして、絶妙に温度を加減してくれるので、ボタン1つで、いろんなものを焼き上げちゃう。

パナソニック「コンパクトオーブン NB-DT51」。カラーはホワイト。揚げ物用のテンパンと餅焼き網も付属
メーカー名パナソニック
製品名コンパクトオーブン NB-DT51
実売価格16,954円

 一般的なオーブントースターだと、タイマーのダイヤル回して、「コレ長すぎるかな?」とドキドキしながら仕上がりを待つ。しかもその間に、洗濯物取り込んだり、テレビ見てたりすると、「ゲゲッ! 焦げ臭いやん!」と。

 パナソニックのオーブントースターなら、まず黒こげになる心配なしで、トーストにお餅に、揚げ物の再加熱、オーブンとしてキッシュなんかも作れちゃう。

 しかもびっくり仰天な「しめしめに湿ったお菓子を復活させるモード」まで搭載。この記事読んじゃうと、欲しくなるので要注意!

前面は幅33cm×高さ26cm。奥行きは31cm。庫内はだいたい直径23cmぐらいのものまで焼ける
直径22cmのタルト型を入れても余裕だし、焼きムラなし!

トーストの焼き方は絶妙な5段階

 まずトースターとしての機能が一番気になるところ。庫内の広さは、食パンがちょうど2枚焼けるサイズ。

テストに使ったのは、5枚切りの食パン。
庫内には、ちょうど2枚入り
焼きムラもまったくない

 一番よく使うトースト機能は、パーフェクトな仕上がり。常温保存してある食パンは、一番左の「トースト」ボタンを押し、右側の「焼き色」の三角ボタンを押し、5段階に焼きを調整できる。また冷凍保存しておいた食パンの場合は、「トースト」ボタンを2回押し「冷凍」のランプが点灯した状態にすればいい。

 次の写真は、焼き色を調整した結果だ。見ごとな5段階の焼き分けに感動した!

焼き色1(うすい)。焼き目を薄くすると、お上品なトーストに。もっちり感を楽しみたいならコレ
焼き色2
焼き色3(ふつう)。標準的なトースト。この焼きムラのなさは、喫茶店で出てくるぐらいの完成度
裏側は表に比べると、やや薄めの焼き色になる
焼き色4。
焼き色5(こい)。一番強くすると炭になる直前という絶妙な焼き具合

 全部試食してみたが、もちもち好みなら焼き目を薄く、香ばしいのがお好みなら焼き目を濃い目につけるといい。筆者的がオススメするのは、一番焦がしたトーストにハンバーグをのせて食べる! ハンバーグの香ばしさも加わって最高においしいランチになった!

 一般的なトースターだと時間調整が難しく、炭になった食パンに愕然と肩を落とすことがある。でも、このトースターなら絶妙な焼き具合で、家族はみんなハッピーだ。

お弁当やお惣菜の揚げ物が揚げたてのようにカラッ! とおいしく

 たとえばスーパーで買ってきた「から揚げ」や「てんぷら」。晩御飯の食卓に並べたり、おつまみで食べようと思うと、めしょメショで嫌なにおいの油がジュワッ! と出てくる。

 温めようと電子レンジに入れると、これままた逆効果。さらに油が染み出し、肉の水分が飛んでカチカチに。これは石か!? と……。

やってはいけない! 揚げ物の電子レンジでの再加熱。お皿の上に肉の中の水分が出てしまっている

 そんなときに活躍するのが、オーブントースターや魚焼きグリル。唐揚げを温め直し、食べくらべてみた。

オーブントースターは6分
魚焼きグリルは3分再加熱してみた

 さてこの2つを家族で試食したところ、意見が分かれる。オーブントースターは加熱時間が長いので、電子レンジほど水分は飛ばないがジューシーさがなくなると。一方魚焼きグリルは、加熱3分なのでジューシーさが残るけど、魚フレーバーが香る「から揚げ」になった(笑)。どちらも一長一短だが、今回はむね肉のから揚げだったので、ジューシーさに大きく影響がでたようだ。

 ただ筆者がお勧めするのはなんと言ってもトースターでの加熱。写真を見ても分かるとおり、魚焼きグリルは火力が強いので、分厚いところや、とがった部分がすぐに焦げちゃうのだ。だから常にグリルの中を見ていないと、あっという間にまる焦げになる。でもパナソニックのオーブントースターなら、「フライ温め」ボタンを押すだけで、焦げずに揚げたてのおいしさになる。

オーブントースター。いい感じに揚げたてな感じに
魚焼きグリル。ちょっと焦げた

 さらに試したのがてんぷらだ。コイツの再加熱は、から揚げ以上に難しい。とくにエビのてんぷらは、ちょっと長い時間加熱する(もしくはレンジでチン!)だけで、エビのエビたる、ぷりぷり感がまったくなくなるのだ(普段料理をしている人なら、細く痩せたエビをよくご存知だろう)。

添付の金属トレイにアルミをしいて、添付の餅焼き網の上にてんぷらをセット
「フライ温め」で「焼き色」を薄めにすると、庫内の温度を微調整して温めてくれる

 再加熱したてんぷらはどうなったかというと、揚げたてとまったく同じ! 魚焼きグリルで再加熱したことがある人ならお分かりの通り、ここまでうまく再加熱できるのはほぼ軌跡に近い。だいたい、どこかが焦げるのがてんぷらの再加熱だ。

 一番難しいエビも、電子レンジや魚焼きグリルで加熱すると、干しエビとか、お好み焼きに入れる桜海老みたいに、ぱさぱさで細ーいエビになっちゃうけど、オーブンで加熱したのはしっとりしたエビがまだ残っている! こりゃスゲー!

 冷めたフライやてんぷらを、揚げたてまで時間を巻き戻してくれるのが、パナソニックのオーブントースターだ。

揚げたてを再現!
しっとりしたエビが残っていた

ダメ押しの驚きは湿ったクッキーやポテチの復活!

 さて筆者の知る限り、このオーブントースターのオンリーワンな機能が、湿ったクッキーやポテトチップの復活魔法だ。名づけて「ドライ」ボタン。ん~、洗濯機かエアコンみたい(笑)。

 まぁ他社製品と差別化するために取って付けた機能なんだろうと、甘く見ていた。がっ! がっ、しかしっ! 湿ったクッキーやポテチに魔法にかかったように、封を開けたての味に戻ってビックリ。いや、それ以上かも?

 とはいえこの時期にお菓子を湿らすのは難しい。そこで写真のように食品保存コンテナの中に、湿らせたクッキングペーパーとお菓子を入れて2日間放置。これで梅雨時に、封を開けて残しちゃったお菓子のように、めしょメショに湿ってくれる。

おなじみのポテトチップとクッキーを、濡れたクッキングペーパーと一緒にコンテナに入れて放置!

 2日後。めしょメショに湿ったそれぞれを食べてみると、いい感じにマズイ! 筆者はカメラを回すので、筆者の母に食レポをしてもらおう。俺も奥さんもまずいの分かってるから、食いたくないって分けじゃないぞ!

湿ったクッキー
湿ったポテチ

 ままま。ごもっともなご意見(笑)。

 そこで湿ったクッキーとポテチを、このようにトレイに乗せ、オーブントースターのドライ機能を使い10分も乾燥させるとどうなるのか!?

ポテチは10分程度、クッキーは20分ぐらい乾かしてみた

 次のムービーは驚きのパリパリ映像! よーく音を聞いて、湿った状態と聞き比べてほしい。また同時に封を切りたてのポテチとクッキーも食べてみたので、音に注目!

乾いたクッキー
乾いたポテチ

 筆者の母なので、台詞を覚えられるワケもなく、率直なコメントであるのがムービーからも分かるだろう。しかも母曰く「クッキーに至っては、封を開けたてよりも、オーブンで乾燥させたほうが、温かく焼きたてのクッキーみたいに、バターの風味が立ってておいしい」というのだ。そーゆーのは、ビデオが回っているときに言って欲しかったのだが、再加熱したほうがおいしくなる場合もあるということ!

 ただの付加価値かと思っていた自分に猛省。パナソニックのエンジニアは、この機能マジで開発してます! このドライ機能、梅雨のシーズンとか、おつまみ乾かすのに大活躍しそうだ。

庫内が明るくて見やすい! 冷凍ピザや焼き芋も絶妙な火加減

ピザも美味しくできあがり!

 とにかくこのオーブントースターには驚かされるので、いろいろ実験したくなる。そして原稿が長くなる……。ライターとして失格だが、紹介したいんだからしょうがない!

 まず、忙しいときによく食卓にあがる冷凍ピザは、冷凍ピザモードがあるのでボタン一発!

ピザを入れてボタン1発でいい。直径22cmぐらいのピザまでOK!
おいしそうなピザのできあがり!

 さて、すでにお気づきかもしれないが、このオーブントースターは、やたらと庫内が明るくて焼き具合がよく見える。実はコレ、電球が入っているわけじゃなくて、オーブン上部には低温用ヒーターと高温用ヒーターの2本が入っていて、低温用がONになっていると凄く庫内が明るいのだ。

下側のヒーター。これは一般的なトースターや電気ストーブで使われている、遠赤外線ヒーター
上側のヒーターは手前が遠赤外線ヒーターで、奥の透明なのが近赤外線ヒーター

 一般的なオーブントースターは、乳白色のガラスでできた遠赤外線ヒーターが上下に2本入っている。でも本製品は、これに加えて上部だけに透明なガラスでできた近赤外線ヒーター(たぶんハロゲンヒーター)を備えている。

 遠赤外線ヒーターは、ストーブなどでお馴染みのヤツでとても熱い熱を出す。透明なガラスでできた近赤外線ヒーターは、高速道路のサービスエリアなどで、暖かいスナックが入っているショーケースなどに使われている、明るくまぶしいが熱も出しているランプだ。つまり低温用というわけ。

 本機は3本のヒーターをうまく制御して、庫内を安定した温度に保っているので、目に見えない遠赤外線ヒーター×2本の一般的なオーブントースターより庫内が明るく見えるのだ。

 だからピザの焼け具合なんかも、すごく見やすい。ボタン一発の自動モードなので焦る心配はないが、熱さと加熱時間を指定するオーブンモードのときは、火の通り具合をはっきり確認できるので超便利だ。

オーブンで使ってると明るくてすごく便利
お餅なんて焼き網にくっ付かない!

 また火の入り具合と言えば「お餅」。こちらは、餅焼き網を庫内に敷いて、そこにお餅を乗せて焼く。あとは「パックもち」ボタンと焼き色ボタンで火加減を調整するが、好みの焼き具合になったのを、はっきり確認できる。

こげ具合をはっきり確認できる明るい庫内

 しかも、ビックリするのは焼き網にお餅がくっ付かない! とくにテフロン(フッ素)加工しているわけでもないのに、きちんと焼き網側の温度が管理されているので、焦げ付かない(でも火はちゃんと入ってる)のだ! これはマジ驚いた。

普通のオーブントースターは、お餅を焼いた後網を洗うのが面倒なのだが、パナソニックのオーブンはくっ付かない!
甘くてホクホクな焼きいも

 さらにこの季節に恋しくなる焼き芋もご覧の通り。だいたい40分ぐらいで、ものすごく甘くてホクホクのお芋になる。

 食べてみると、1本500円ぐらいで売ってる焼き芋屋さんの出来と変わらないおいしさ。ゆでたお芋とも、電子レンジでやったお芋とも違う、本物の焼き芋だ!

オートキーの焼き芋モードでスタート
ご覧の通り! ほくほく!

うはー! 面白くて料理する手が止まらネー!

 ほとんどのメニューがボタン一発でできちゃうパナソニックのオーブントースター。一番手間がかかっても、焼き色の調整ボタンを使うぐらい。

 でも120~260℃に調整できるオーブン機能まで備えているので、子どもたちが大好きなキッシュを作ってあげることにした。って俺はお母さんかっ! まぁ、料理好きなんで……、原稿書きの息抜きです(笑)。

生地の上に乗せる重りがなかったので、手近な豆で代用(笑)
180℃で15分焼く
エビとホタテとほうれん草のキッシュ。彩りでトマトも添えてみた
10分もすれば、シーフードキッシュのできあがり。数十分も加熱する場合は、余熱も不要だから便利だわー♪
ソースはたまごと生クリームとチーズ
カロリーが高いものは、やっぱりおいしい!

 細かく温度管理してくれるので、オーブントースターでもここまで完成度の高いキッシュができちゃう(手前みそですが……)。

 クリスマスでよく出てくる、チキンレッグなんかも余裕で作れそうだし、20cm位のスポンジも作れそうな、本格オーブンとしても使える! コレ電子レンジのオーブン機能よりも、手軽でいいわ♪

ウチはオーブントースターの買い替えを検討中!

 さて機能が凄くてチトやりすぎた感もあるパナソニックのオーブントースター。ゼンマイのタイマー式が5,000円位で買えるのに、およそ2万円とちょっと高い。

 でもトースト2枚が均等に焼ける点、しかも5段階の焼き分けがキッチリできるだけでなく、真っ黒になっちゃうことも少ない点。冷凍パンにも対応している点など、とにかくボタン1発で簡単に、キレイな仕上がりになる点を考慮したら、それほど高くないと感じるだろう。

ムラなく焼き目が付いてくれる

 しかもお餅を焼いても焼き網にくっつかないし、焼き芋屋さんの焼き芋ができる上、から揚げやてんぷらの再加熱は揚げたてそのまま! ちょっと凝った料理は、余熱なしのオーブンとしても使えちゃうなど、いいトコ満載だ。

いろんなものをボタン一発で温めて、絶妙な焼き加減を調整してくれるオーブントースター

 それは何より一般的なトースターが遠赤外線ヒーター2本で加熱することろを、本機は遠赤外線ヒーター2本+低温用近赤外線ヒーター1本で、きめ細かく温度管理している違いにあり。温度管理のキメ細かさが違うのだ!

 ウチでは大好評のため、今回パナソニックさんから借りたこのオーブントースターだが、親の世帯とウチの世帯の2台の買い替えを検討している。たぶん、この原稿を編集部に入れたら、Amazonでポチ! となるだろう。プライムだったから、翌日には届くハズ♪

藤山 哲人